神聖喜劇
昨日は格別何をする予定もなかったのでタダで借りることの出来る図書館に行きました。図書館はタダで借りられる。アッタリマエジャーねえか。最近タダと言う場所がどんどん少なくなってきたもので思わず書いちゃいました。くぅぅ。ちょっと前だったらゴミなんかタダで捨てられたのにねぇ。いまめんどくさいったらありゃあしねぇ。イッツもかあちゃんに分別でおっこられています。タダは駅で配っているティシュくらいなもんかなぁ。そういう点では図書館はありがてぇこってす。で・・・暇だったのでタダで借りられる図書館に行ってきたのであります。ジョンリーは真っ先に漫画のおいてあるブースに突進します。ありましたね。新刊、新刊、わーい。題名は「神聖喜劇」内容は一人の兵隊の3ヶ月ばかりの軍隊生活を描いたものです。なーんの気もなしに漫画というだけで借りたのですが読み進めていくうちに「危ない」と痛切に感じる漫画だとわかってきました。大西巨人なんて小説家知ってますか?ジョンリーはまったく知りませんでした。執筆から完成までに25年間。原稿用紙4,700枚。異常に長いのです。漫画だからとなめてかかったらエライ目にあいます。内容が深いつうかラディカルであるというのかイズムに関して極限追求した内容だったのです。これはですね。埴屋雄高「死霊」とかね、プルーストの「失われた時」を思わせるような小説を漫画化したもんだったんですよ。解題で学習院大学の中条教授がそんな事を書いてました。埴屋もプルーストも正直ジョンリーにはまったく面白くない小説なんですね。つうか全然わからんかったぁ。過去読んだというか、ふれたと言うほうが適切ですね。漫画だから読めるんですね。それほどむっかしい社会主義、共産主義に関する内容の言葉がガツンガツンと容赦なく出てきます。漫画のイズム哲学なんですよ。まあ、そういったムツカシイ哲学はおいといて、軍隊の理不尽な規律を知るにつれて平和って、言論の自由があるのはいいなあってつくづく思いましたね。全6巻。ダダでないとちょっと買い渋る漫画であると思います。ていうか書店に売ってんのかな?読んだ先からどんどん忘れていっているのですが〔本ってみーんなそんなもんかな〕ピンク・フロイドの「原子心母」と妙にあうので正直ジョンリー本人が驚いております。暗い暗時代の戦争を描いた本です。主人公の東堂は「私はこの戦争で死すべき」というアナーキストであります。虚無主義って言うんですか・・よくわかりませんがヤバイ漫画である事は直感が示しています。何度もヤバイと書き過ぎましたね。恐いものみたさ。続きは風呂場で読む事にします。さておぼれ死にしないように読まなっくっちゃ。