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ブックリスト(2017)30
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昨年末の親戚同士の会話。映画好きのじいちゃん、おじさん、父、じょな(Twist)。じいちゃん「わしな、今日、一人で映画観に行ったんや。シルバー割でな」じょな「何の映画ですか?」大叔父「トランスポーター3や」じょな「へぇ、私は1も2も観たことないです」大叔父「それでな、映画館行ってみたら、人が一人もおれへんのや」じょな「貸切ですね」それを聞いていた父がすかさず「客はどこにトランスポート(移送)されたんやろ?」じょな「・・・・・・。」傍らのおじさんが負けじと「たぶん客はイスに変形したんですわ」ツッコミ役の私は「それはトランスフォーマーですよ!」(以下略)年は明け・・・それで気になっていた「トランスポーター1」をレンタルしたつもりが、自宅で中身を確認すると「2」だった。はて、「1」は何処へトランスポートされたのでしょう。 (DVD)トランスポーター2スピード感のある作品でした。ランニングのあとに観賞しただけに、爽快。
2010.01.24
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皆さん、夏ですね。今更ながら「24」を観始めました。大統領暗殺計画やLA爆破計画と、24時間、1分1秒目が離せません。さて、この夏に、シーズン7まで出ている「24」をこの夏に全て見終えようという我ながら無謀な計画。1シーズンで12本なので、シーズン6まで観るためには、12×6=72本観なければなりません。さて状況報告。現在、シーズン1(12巻)を経て、シーズン2の4巻まで観終えました。CTU特殊捜査官ジャックバウアーも仰天。もう一つの「24」です。 【送料無料!50%OFF!】24 -TWENTY FOUR- シーズン1 DVDコレクターズ・ボックス(DVD)
2009.08.14
伊坂幸太郎自身も思い入れの深い「重力ピエロ」。それが映画化されるなんて。伊坂ファンの友人と早速観て来ました。原作ファンとして気になるのは、作品のイメージというか空気感をどれだけ大切にしているかということ。しばしば有りがちなのは、思い描いていた人物像がミスキャストによって崩されてしまったり、不要なオリジナル・エピソードの挿入によって興醒めしてしまったりという展開。要は、小説で得た感動を映画でも同じように得ることが出来るかが気になるのです。幻滅するのが恐いのです。その点において、結果は……<満点>でした(少なくとも私の中では)。「春が二階から落ちてきた」冒頭のシーンから、鳥肌が立ちそうでした。「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」涙をこらえるのが必至でした。「俺たちは最強の家族だ」もう涙が流れるのは、気になりませんでした。映画監督をはじめ俳優やスタッフたちが、本当に原作を愛しているんだな、と伝わってきました。「ラッシュライフ」「ゴールデンスランバー」の映画化も楽しみですが、やはり期待と不安は常に同居するものなのですね。 映画公式サイトはコチラ→ http://jyuryoku-p.com/
2009.05.24
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奥田英朗(原作者)ファンも、また三木聡(監督)ファンも満足できる映画ではないだろうか。笑いの描き方がオモロイ!特に伊良部役の松尾スズキが、継続××症のオダギリジョーが、脚本が、小ネタが、台詞がオモロイ! イン・ザ・プール 大笑いしてしまった。夕食後にもう一度観たいと思ったのは、久しぶりのことだ。※公序良俗に反すると判断された表現がありエラーとなったので一部伏字にしています。
2008.12.21
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熱烈な三国志ファンも、また三国志初心者も満足できる映画ではないだろうか。人物の描き方がアツイ!特に趙雲が、張飛が、関羽が、周瑜が、孔明がアツイ! レッドクリフ Part1 オリジナル・サウンドトラックカッコ良すぎる。映画館にもう一度観に行きたいと思ったのは、久しぶりのことだ。
「ジェイソン・ボーン」シリーズ三作目。マット・デイモンが良い味出してます。アクションものだからと前作、前々作を飛ばして先にこれをレンタルして観てしまった。ワレ、アサハカナリ。あらら、しかも原作があるのね(ロバート・ラドラム)。そういえばマイクル・クライトンやトム・クランシーといったエンターテイメント小説もめっきり読まなくなったなー。 ボーン・アルティメイタム / マット・デイモン
2008.06.08
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1824年ウィーン。「第九」の初演を4日後に控えたベートヴェン(エド・ハリス)のアトリエに、作曲家を志す若き女性アンナ(ダイアン・クルーガー)が、写譜師として訪れた。期待に反し、女性が来た事に激怒するベートーヴェンだったが、徐々に才能を認め、「第九」の作曲を支える存在となる。昼夜を問わない創作活動を通して、二人の間には師弟愛以上の感情が芽生えていく。そして、遂に「第九交響曲」初演の日、耳の聞こえぬ恐怖を抱えながらも、オーケストラを指揮するために、ベートーヴェンは指揮に立つのだった・・・。女性監督ならではの繊細さで、ベートーヴェンの狂気と苦悩を烈火のごとく描きあげる。映画史に残る、感動の12分(二時間?)!!「第九」初演のシーンは特に圧巻。音楽とは空気の振動であり、神の息吹である。その神の声を魂に伝えるのが、音楽家の役目。そうでなければ、音楽家は必要ない。「第九交響曲」「エリーゼのために」「弦楽四重<大フーガ>」…彼のメッセージは、時を超え、現在もなお人々の心を魅了してやまない。 [DVDソフト] 敬愛なるベートーヴェン
2008.06.05
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300人 VS 10,00,000人 真っ向勝負!!この映画のアツさを語るのに言葉は要らない。 [DVDソフト] 300 <スリーハンドレッド> 特別版300公式サイト
2008.05.22
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HEROES ヒーローズ Vol.1(DVD) ◆20%OFF!「チアガールを救え、世界を救え!」過去に「X-File」も「LOST」も途中で断念した経験があり、こうしたシリーズものは避けていたのだが、(アイザックが絵に描き、ピーターが予知夢で見、ヒロがタイムトラベルで目撃したニューヨーク壊滅の未来が避けられないように?!)、この「HEROES」を最後までぶっ通しで観ることは避けられなかった。ただのSFもの、ただのヒーローもの、だと見切ってはいけない。これは傑作エンタアテイメントであるだけでなく、キャラクターそれぞれに運命=人生=役割が当てられていて、一人一人に感情移入しながら多元な世界を楽しめるのだ。ヤッターーーーーーーーー
2008.04.21
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「ホームアローン」もそうだけど、大人も子供も楽しめる映画っていいね。 ところどころ、ツボにはまりました。アメリカの自然史博物館に行ってみたくなるね、これ観たら、きっと。
2007.08.04
ぼくは、今日、一人で映画館へ行ってきました。ぼくは、好きな小説が映画化されるときは、複雑な気持ちになります。なぜなら映画が小説よりも面白かったことは、「ショーシャンクの空に」以外に知らないからです。でも、ぼくは、この映画を観てとても満足しました。監督は伊坂作品の雰囲気までも映画にしていたからです。トリックがどうとか、そんなことを超越したものがありました。そして依然として、ボブ・ディランは「神」だということが、分かりました。「風に吹かれて」を聴きながら飲む生ビールは特別においしかったです。おしまい。
2007.07.22
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何気なしに観た映画が面白かったら、嬉しいのは何故?そんな嬉しい映画をご紹介~。サンダンスを始め、多くの国際映画祭で、スタンディング・オベーションの絶賛を受けたロードムービー。美少女コンテストのクィーンを夢見る少女とその個性的な家族が、黄色いワゴン車に乗ってコンテスト会場を目指す姿を描く。機能不全に陥った一家族が、旅を通して再生していくハートウォーミングな展開が見どころ。第19回東京国際映画祭で最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、観客賞など最多3部門を受賞した。(シネマトゥデイより) 原題 LITTLE MISS SUNSHINE製作年度 2006年上映時間 100分監督 ジョナサン・デイトン 、ヴァレリー・ファリス 出演 グレッグ・キニア 、トニ・コレット 、スティーヴ・カレル 、アラン・アーキ ン 、ポール・ダノ 、アビゲイル・ブレスリン ここ最近観た映画の中で、一番良かった。終盤では思いっきり笑って、笑いすぎて涙が出た。肩の力を抜いて観賞できるし、かといって予定調和的なホームドラマのような安易な内容でもない。夢見る少女に、独りよがりな父、ヒステリックな母、ヘロイン中毒の祖父、自殺未遂の叔父、「無言の誓い」を半年以上続けている兄――機能不全に陥った家族を乗せた黄色いワゴンは、私たちをどんな旅に連れて行ってくれるでしょうか。(注、12歳以下のお子様は、旅には参加できません)愉快で、軽快で、濃厚で、スリリングな100分間の小旅行へ、いざご案内~♪
2007.07.10
「ラッキーナンバー7」といえば、本日の日付が、07年7月7日♪そこで、この映画を紹介。ニューヨークにやって来た不運続きの青年が、大物ギャング同士の対立に巻き込まれていくクライムサスペンス。運命に身を任せる主人公スレヴンを『ブラック・ダリア』のジョシュ・ハートネットが好演。監督は『ホワイト・ライズ』でもハートネットとタッグを組んだポール・マクギガン。共演にはブルース・ウィリス、ルーシー・リュー、モーガン・フリーマンらスターが勢ぞろいする。2転3転し、最後には驚きの大どんでん返しが待ち受ける怒とうの展開と、全編に漂うとぼけたユーモアは必見。(シネマトゥデイより) 原題 LUCKY NUMBER SLEVIN 製作年度 2006年 上映時間 111分 監督 ポール・マクギガン 出演 ジョシュ・ハートネット 、ブルース・ウィリス 、ルーシー・リュー 、モーガン・フリーマン 、ベン・キングズレー 、スタンリー・トゥッチ すべては<幸運のナンバー7>から始まった。でも、全然ラッキーな話ではないんだよね。途中で展開が読めてしまったのが残念。「ダイハード3」を観た直後に観賞したら、またまたブルースウィリスが出てきたので、個人的にそれがツボにはまった。あまり期待せずに観たら楽しめると思いますよ。777な日だけに、観賞してみては?^^
2007.07.07
巨匠・筒井康隆の傑作SF小説「パプリカ」の、不可能と言われた映像化!はるばる梅田まで映画を観に行って来た。大傑作。大満足。としか形容する言葉が浮かばない。「夢」のようなアニメーション。赤い少女「パプリカ」が虚実の間を軽やかに駆け巡る!! 原作:筒井康隆 監督・脚本:今 敏ヴェネチア国際映画祭 コンペティション部門出品作品
2006.12.04
映画を観に行ったら、原作がさらに読みたくなった。以上。
2006.08.06
思わせぶりな伏線から先の展開を見事に見破り最初からそう思ってたんだよとほくそ笑むあなたはもうすでに騙されているのだよふふふ。って言われたような気がした。離陸したら着陸するまで、くれぐれも席を立たぬように。それでは、良い空の旅を。監督 : ロベルト・シュヴェンケ主演 : ジョディ・フォスター
2006.06.17
66年前の映画を観た。チャールズ・チャップリンがヒットラーを徹底的にからかった映画。特にヒットラーの演説シーンが面白い。戦争反対のテーマと独裁者の恐ろしさが見事に描かれており、独裁者と、彼にそっくりな散髪屋の二役をチャップリンが見事に演じている。ヒットラーが地球儀の風船を手にとって遊ぶ狂気のシーン、散髪屋が「ハンガリー舞曲」のメロディーに合わせて客の髭をそるシーンが印象的だった。ラストのヒットラーと入れかわったチャップリン(散髪屋)の大演説は半世紀が経った今もなお、ぼくたちの心を強く揺さぶる。世界平和を願う彼のメッセージ。しかし、どうしてこれほどまでに感動的なのか。映画って本当にいいもんだな、と強く感じた。
2006.01.10
「パッチギ!」はまさに「日本版ロミオとジュリエット」とも言える胸踊る感動作だ。タイトルの「パッチギ」とは「突き破る、乗り越える」を意味するハングル(韓国語)で、「頭突き」の意味でもある。対立する二つのグループの男女がふとしたきっかけで知り合い、やがて恋に落ちていく。しかし、そこには二人の思いを妨げる深い河が横たわっていた・・・。イムジン河水清く とうとうと流る水鳥自由に 群がり 飛び交うよわが祖国 南の地 思いははるかイムジン河水清く とうとうと流る北の大地から 南の空へ飛び行く鳥よ 自由の使者よ誰が祖国を 二つに分けてしまったのわが祖国を 分けてしまったのイムジン河空遠く 虹よかかっておくれ河よ想いを 伝えておくれふるさとを いつまでも 忘れはしないイムジン河水清く とうとうと流る(原詩:朴世永 作曲:高宗漢 訳:松山猛)イムジン河(臨津江)は、朝鮮半島を分断する38度線を北から南へ流れる川である。南北分断の悲しみを唄ったこの曲は、日本では1968年、ザ・フォーククルセダーズが発売を予定するが、直前になってレコード会社が発売中止に決定した。関係者全員がこれを朝鮮民謡だと思ってい、また日本語訳が忠実でないとの抗議を受け、政治的配慮がなされたためだ。そして2000年、南北首脳会談を機に「イムジン河」は「統一を願う歌」として再び脚光を浴び、ついに34年のときを経た2002年、フォークルによる「幻の唄」のオリジナル盤が発売された。井筒和幸監督は次のように語る。「世の中には、超えがたい河もたくさん流れている。それは何も、朝鮮半島を南北に隔てているイムジン河だけじゃなくて。日本と朝鮮半島の間にもあるし、日本人と「在日」との間にもあるし、もっと言えば男と女の間にだってある。アメリカにだって、白人と有色人種の間にはまだまだあると思う。でも、イムジン河でも鴨川でもミシシッピ河でも何でもええけど、最初から渡ることを諦めてしまったら人間というのは進化しない。だからみんな、もっと思いきって河を渡らなアカンのちゃうかということですよね。僕らが『パッチギ!』でいちばん伝えたかったのも、やっぱり同じことなんですよ。」熱い想いが河をも越える。この想いを「パッチギ」れ!監督:井筒和幸 脚本:羽原大介 原案:松山猛(2005年 シネカノン)
2005.12.28
神は、一人の男に、才能を与えた。もう一人の男には、その才能を見抜く能力を与えた。二人の男とは、アマデウス・モーツァルトと、アントニオ・サリエリ。オーストリアの皇帝に仕える作曲家のサリエリは、天才・モーツァルトの才能に嫉妬し、心を狂わされる。神はなぜ、こんなにも下劣な男に才能を与え、こんなにも才能を渇望する自分には、何も与えてくれないのか。いや、なぜモーツァルトの才能を誰よりも理解する能力だけを与えるのか。残酷すぎる。そんなサリエリの心に悪魔が囁く・・・。19世紀のヨーロッパに流れたミステリアスな噂をもとにしたピーター・シェーファーの戯曲を、完ぺきに映画化。第57回アカデミー作品賞ほか、全8部門を受賞した。ふんだんに流れる名曲群、舞台にはないミュージカル部分の追加、チェコのプラハでオールロケした美しい映像など。それだけでも観賞するには十二分の価値あり。(交響曲 第25番 ト短調 K.183を聴きながら♪)
2005.12.19
コメント(9)
監督:スピルバーグ主演:トム・クルーズ原作:H・G・ウェルズ雲ひとつない晴天に包まれた、アメリカ東部のある町に異変は突然起こった。上空で発生した激しい稲光の一つは地上にまで達し、その下で巨大な何かが大地を震わせ蠢き始めた。あまり過剰に期待せずに観たほうがいいかも。とは言えども、何せ「スピルバーグ×トム・クルーズ×ウェルズ」だから、期待するなというほうが無理か。破壊されていく街や灰と化していく人間を眺めながらしみじみとCG技術の凄さを感じるのだった。て、をいをい。
2005.11.14
コメント(7)
韓国で実際に起きた未解決連続殺人事件を基に映画化したサスペンス。たったいま観終えたが(午前三時)、深夜にも関わらずまったく眠気が来なかった。脳が痺れています。監督:ポン・ジュノ出演:ソン・ガンホ , キム・サンギョン , キム・レハ , ソン・ジェホ
2005.10.30
この10年間、ぼくの中での不動のベストシネマだ。謎が謎を呼ぶ展開。見事な伏線。演出が憎い。演技が凄い。語りが上手い。麻薬をめぐる殺人事件から、5人の容疑者が浮かび上がった。その中での唯一の生き残りである、ヴァーヴァル・キントが事件の経緯を語り始める。事件の鍵を握るカイザーソゼとは、一体何者なのか?騙されたい人に観てほしい映画。そうでない人も、騙されたと思って観てほしい。一度ならず二度三度、観れば観るほど味が出る。ユージュアル・サスペクツ1995年 アメリカ監督 ブライアン・シンガー出演 ケビン・スペイシー ベネチア・デル・トロ 他
2005.10.21
イギリス映画「ブラス!(97年)」は、絶望に暮れる人々に笑いと涙と生きる希望を与えた。イングランド北部、ヨークシャー地方の街が舞台である。吹奏楽団グリムリー・コリアリー・バンド。一〇〇年の伝統を持つこの楽団のメンバーは、全員が愉快で気さくな炭坑夫である。そして一九九二年のイギリスでは、もはや石炭の需要は甚だしく低下し、炭鉱閉鎖の波はこの街にも押し寄せていた。アマチュアだが高い実力を持つ彼らの夢は、地方予選で勝ち抜き、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われる全英選手権に出場することである。バンドの運営費は、団員のカンパで賄われる。団員達は、酒代を削り、妻達の目を盗んでカンパする。指揮者のダニー(ピート・ポスルスウェイト)も坑夫のOBである。今や彼の頭には全国大会のことしかない。しかし長い炭鉱生活のために、彼の肺は真っ黒になっていた。ダニーの息子フィルは、とりわけ貧しいトロンボーン奏者だ。生活苦で妻と四人の子供が家を出た日、アルバイトのピエロ姿で、フィルはキリスト像に向かって叫ぶ。あんたは俺たちに何もしてくれないじゃないか。してくれる気があるなら、どうしてジョン・レノンを殺したのか、若い坑夫を二人も死なせたのか、なぜサッチャーだけが生きているのかと…。炭鉱を失い、家族を失い、もはや生きる希望までも失いかけていた。そんなどん底の彼らを救ったのは音楽であった。この映画の素晴らしさは、彼らが何の見返りも求めず、ただ演奏することに生きがいを持っている点にある。だからこそ、バンドマンたちによって最初に演奏される「アランフェス協奏曲」がわれわれを虜にし、病に倒れたダニーの病室の下で静かに演奏される「ダニーボーイ」が涙を誘い、誇り高く響き渡る「威風堂々」の響きが、魂を深く揺すぶるのだ。また実在の全英一の人気楽団、グライムソープ・コリアリー・バンドがこの映画のモデルになったことは、特筆すべきだろう。監督で脚本も担当したマーク・ハマーはヨークシャーのブリジストン生まれ。作中に彼の独特のユーモアのセンスと人間愛が光る。「トレインスポッティング」のユアン・マクレガーが演じるアンディと、グロリア(タラ・フィッツジェラルド)の間の、いわくありげな恋愛関係も、この作品をより魅力的なものにしている。
2005.09.16
2004年度カンヌ映画祭でグランプリを獲得した戦慄の韓国映画。1988年、平凡なサラリーマンであるオ・デスは何者かに誘拐、監禁され15年間の年月の後に解放された。一体誰が、何の目的で? 復讐に燃えるオールドボーイはすぐさま行動に移すのだが・・・。インパクトに満ちた描写とともに、徐々に明らかになっていく謎。知りたい気持ちと知りたくない気持ちが交叉する。暴力。罠。衝撃。戦慄。圧倒。これ以上の予備知識は持たずに、くれぐれも体調を整えたうえで鑑賞に望みたい。
2005.04.26
原因不明の感染症により、蘇った死者たちが次々と生者を襲うという異常事態が各地で多発する。襲われた人間も急速に生ける屍と化し、その感染は拡大、人類は刻々と激減の一途を辿っていく。サラ・ポーリー主演による、襲い来る"終末"と人類の最期の闘いを描いた、サバイバル・アクション・ホラー。いわゆるゾンビ映画というのは、生ける屍が、「う~」とか「脳みそくれ~」とか何とかいいながら、じわじわとにじみ寄ってくる恐怖感を味わうものとばかり思っていた。しかしこの映画は違う。ゾンビが全速力で駆けてくる。まるでバーゲンへ急げ!って感じ。これはスゴイ!オススメできる映画かどうかはわからないが、ゾンビ系映画の「19日後」や「バイオハザード」よりも楽しめた。スピード感がグッド。否、バッド・・・。
2005.03.31
老朽化したバスルームで目覚めたアダム(リー・ワネル)とゴードン(ケアリー・エルウェス)。足は太い鎖で繋がれいて、二人の間には自殺者の死体。そして部屋にはいくつかのアイテム。二人は状況を把握し、脱出しようと試みるが…。ジェームズ・ワン監督作品(2004年アメリカ)。久しぶりに映画で緊張感を覚えた。とにかく息をつかせない展開が見事だ。また脚本が凄い(脚本家は主演もこなしたリー・ワネル)。「CUBE」×「セヴン」=「ソウ」という評価もあるが、激しい動悸と不愉快な発汗をもたらすという点で納得。これから観賞する方に注意事項を。<本作品は極度のストレスを溜め込む恐れがありますので、必ず『一人』でご覧ください>
2005.03.14