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カテゴリ:インド一般・時事
今日はRepublic Dayです。
共和国憲法の公布を記念する日ですので、日本で言う憲法記念日になります。 会社でもセレモニーが行われ、食事も振舞われました。 インドは多民族国家なので、民族の壁を乗り越えてインド国民としての意識を共有する機会として、このようなイベントが重要なのかもしれません。 会社の同僚の出身地はインド各地様々で、民族も言語も宗教も様々です。 そのような多様な環境では余計な軋轢を避けるためか、普段の会話の中に民族や宗教に絡む話はほとんど出てきません。 どちらかと言えば軽めの話題が中心で、それはそれで良いのですが、まだインドの深層にまだ触れられていないような気がしてなりません。 エチオピアもインドと同様の多民族国家でしたが、僕の周囲はティグレ人でティグレ語を話すエチオピア正教徒がほとんどでした。 このように他民族や他宗教に気兼ねをする必要のない環境では、民族感情や宗教感情がモロに出ます。 政治や歴史の話も避けては通れませんでした。 当時は、日本で会話のネタとしてはほとんど使えない、コアな話ばかりをしていたような気がしますが、そういう会話の中にエチオピアという国の深層が垣間見えていたように思います。 エチオピアに比べればインドはまだ分からないことだらけですが、一つ明らかなのは「インド人はパキスタンが嫌い」だということです。 クリケットでの印パ対決では、皆が熱狂します。 サティヤムは2010年ワールドカップのスポンサーだったので、僕がその話のついでに「南アは世界一治安の悪い国と言われている」と振ってみたところ、「パキスタンより危険な国があるのか」という反応が返ってきました。 確かにパキスタンも安全な国とは言えないかもしれませんが、もっと危険な国はいくつもあるでしょう。 日本人が北朝鮮を見るような目で、エチオピア人がエリトリアを見るような目で、インド人はパキスタンを見ているように感じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月29日 04時23分46秒
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