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カテゴリ:インド一般・時事
会社のカフェテリアでは、時々グリーンピースのメンバーが勧誘活動をしています。
いかにも穏やかで教養のあるインド人エンジニアが好みそうなNGO団体で、メンバーの大半は常識的な人だと思うのですが、僕にはどうも「シーシェパードよりはマシな団体」という認識しかなく、勧誘はいつも避けて通っています。 そのグリーンピースが、今日は「NO MORE FUKUSHIMA」を掲げて原発反対を訴えていました。 福島の写真がいくつも張り出されていて興味はあったですが、勧誘がうっとおしいので僕は遠巻きに眺めるだけです。 「FUKUSHIMA」は今やインドでも有名な日本の地名です。 福島で原発事故が起きて以来、インドでも原発反対運動が盛んになってきていて、原発反対デモで死者が出たりもしているようです。 日本ほどではないとは言え、北インドでは地震がありますし、南インドでは津波があります。 サイクロンも来ます。 実際、2004年のスマトラ沖地震のときには、チェンナイの近くにある原発も津波に襲われたそうです。 何より、インドがリスクのある原発をきちんと管理できるのか、いい加減な運用をして大事故を引き起こさないか、人災が一番心配です。 実際に大事故を引き起こしてしまった日本の国民に心配されるのは、インドとしては心外かもしれませんが、普段からインド人の仕事ぶりを見ていると心配にならざるを得ません。 (インド人が皆いい加減な訳ではありません。念のため。) ですが、インドは慢性的な電力不足です。 今の時期のインドでは特に昼間、暑くて電力消費が増えるため、ほぼ毎日のように停電があります。 停電は長いときには数時間にも及び、いつ復旧するか分かりません。 インド政府としては、水力、火力、原子力、手段を問わず電力供給を増やしたいところなのでしょう。 日本で事故があったからと言って、原発推進の方針に変更はないようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月21日 04時03分30秒
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