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カテゴリ:インド一般・時事
先週のYahooニュースに出ていたのですが、インドでマイクロファイナンスに関する問題が続出しているそうです。
高金利に苦しんで自殺者が出たり、返済できずに子供が誘拐されたり、そういったことが頻発しているそうです。 マイクロファイナンス(貧困層向けの小口金融)と言えば、創設者がノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのグラミンバンクが有名です。 インドはそのバングラデシュのお隣だからかマイクロファイナンスが盛んで、ハイデラバードのあるAP州で特に多いそうです。 本来、マイクロファイナンスではお金を貸すだけでなくて、貸し手が借り手に対し無理のない返済計画や事業計画をアドバイスし、貧しい人の自立を促すことを目的としたもののはずです。 それが、高い金利で貸し付けて後は強引な取り立てを行うだけでは、貧困層を食い物にするだけの単なる高利貸しです。 以前、You TubeでAP州の人身売買の実態についてのドキュメンタリを観たこともあります。 幼い頃に売春宿に売られ、客の支払う代金のほとんどが宿側に取られ、挙句の果てにエイズを発症して売春宿からも見捨てられた女性。 薬を買う金もなく、死を待つだけの悲惨な状態でした。 児童労働などの問題もあります。 今はインドに住んでいるとは言え、それなりの都市に住んでそれなりにお金のある人とばかり付き合っている生活で、農村の暮らしや貧しい人の暮らしに触れる機会はほとんどありません。 悲惨な実態があることは知識としてはあっても、普段の生活の中で実感はほとんどありません。 僕の知っているインドは、インドのごく一部でしかないように感じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月14日 01時33分54秒
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