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カテゴリ:インド一般・時事
最近のニュースによると、世界主要133都市の物価ランキングで、デリーが129位、ムンバイが131位だったそうです。
実際、今まで暮らした国、旅行した国と比べても、インドの都市の物価は安いと感じます。 例えば、エチオピアなどは世界ワースト5に入るくらいの最貧国ですが、インドより物価は高いのです。 庶民と同じように、現地で取れる生鮮食料品だけを食べ、石鹸で頭を洗う、そういう質素な生活を送っていればあまりお金はかからないのでしょうが、ハムやチーズなどの加工食品を食べ、シャンプーで頭を洗う、そういう日本人としては普通の生活を送ろうとすると、工業製品の多くを輸入に頼るエチオピアでは高くつきます。 一方で、インドは12億人以上の人口を抱えていて市場が大きく、インド企業も外国企業も大抵のモノをインド国内で生産していますので、安く買えます。 また、人件費も先進国の水準からすればタダのように安いので、各種サービスも低価格で利用できます。 逆に物価ランキングの上位を見てみると、見事、1位に東京が、3位に大阪が、それぞれ輝いています。 日本では、100円ショップやユニクロなどに行けば色々なモノが安く買える(物によってはインドより安い)し、すき屋で腹いっぱい食べても500円玉でお釣りが来ます。 電化製品に至っては世界一安いのではないかと感じるくらいです。 それでも日本の物価が高くなってしまうのは、国土が狭く土地代が高い、小規模農業が中心で生鮮食料品が高い、過剰とも言えるほどのサービスがコストに反映される、思いつく理由としてはそういったところでしょうか。 円高の影響も大きいでしょうね。 6位にシドニー、7位にメルボルンと、オーストラリアの都市もランクインしています。 オーストラリアでは、車や電化製品などを除いて大抵のモノやサービスが先進国としては安いように感じたのですが、これも対米ドルで歴史的な水準にある豪ドル高の結果でしょうか。 ちなみに、別の団体が調査した「海外駐在者の生活費ランキング」では1位にアンゴラの首都ルアンダ、3位にチャドの首都ンジャメナなど、アフリカの都市が多くが物価の高い都市の上位にランクインしています。 多くのモノを輸入に頼る上に、治安が悪くインフラが整っていないため、駐在員が安全で衛生的かつ便利な生活を送ろうとするとお金がかかるのでしょう。 あれこれ考えてみると、インドは物価が安いし、治安も悪くないし(昨日ムンバイで爆弾テロが起きましたが・・・)、都市部に限ればそれなりにインフラは整っているし、世界的に見て暮らしやすい国なのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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