カテゴリ:きらクラ!
きらクラ、ラヴェル祭りでした。折も折、ラヴェル祭りにふさわしく、暑い陽ざしで蝉も鳴き始め、いよいよ夏到来の感がある日曜午後のひとときに放送を聞きました。祭りの開幕を告げる個性的なファンファーレに始まり、ラヴェルを愛する方々の熱い想いと、ラヴェルのある種クールな音楽とが交錯した、聴きごたえある濃厚な2時間でした。
人気投票第一位に輝いたのは、亡き王女のためのパヴァーヌでした。ふかわさんも投票したということです。特に票が多かったというピアノ版が美しく流れました。 2位以下を書いておくと、 2 ボレロ 3 ピアノ協奏曲ト長調 4 ラ・ヴァルス 5 水の戯れ & クープランの墓 6 ダフニスとクロエ 7 マ・メール・ロア 8 ? 9 夜のガスパール 僕の予想はボレロ2位だけがあたりました。ピアノ協奏曲第二楽章の美しさも、パヴァーヌには及びませんでした。ふかわさんは8位?を読みとばしてしまったようで、謎の8位です。鏡かな?多分シェヘラザードではないのだろうと思います。 番組序盤で、ラヴェルの生涯が簡単に紹介されたあと、「前奏曲」が素敵に流れました。この曲はBGM選手権の候補に考えたうちの一つでした。 さてラヴェル祭りのBGM選手権、ボードレール「巴里の憂鬱」から「お酔いなさい」でした。お題は、番組ホームページ「お題はこちら」に載っています。シベリウス祭りのときとは正反対で、ラヴェルの音楽とかなり相性の良いお題です。 もりやまさんの「クープランの墓」からフォルラーヌ(ピアノ版)、バイオレンス・ジャックさんの「ラ・ヴァルス」(管弦楽版)、そして夜半亭あぶらーむしさんの、「ハバネラ形式の小品」(VnとP版)が放送されました。皆様のラヴェルの音楽を愛する思いが伝わってきました。ボードレールとラヴェルは赤ワインとフォアグラのよう、というコメントもありました。ベストは「ラ・ヴァルス」、最後の盛り上がりで魅せました。 僕は、ラヴェル初期のカンタータ、「アルシオーヌ」の前奏曲の途中を投稿しました。お酒に酔うというよりも、「好きなものに酔う」という方向性に注目した選曲でしたが、憂鬱色、退廃色がなくてミスマッチだったかもしれません。ともかくも、僕の投稿を載せておきます。 --------------------------------------------------------------- 真理さんふかわさんこだまっちさんこんにちは。ラヴェル祭りのBGM選手権、ボードレール「巴里の憂鬱」から「お酔いなさい」に応募します。ラヴェル初期のカンタータ「アルシオーヌ」の前奏曲の途中をあててみたいと思います。眼の前の憂鬱を忘れなさい、好きなものに酔いなさい、という誘いにのって、広い世界に向かって魂がはばたいていくのを、音楽の明るくやさしい響きがつつんでくれるようです。そよぐ風、たゆとう波、またたく星々、歌う鳥たち、流れゆく時間の中で、魂は自由にときめきます。音楽が明るくなるところ、プラッソン指揮のCDだと1分34秒からでお願いします。 --------------------------------------------------------------- この曲は、ラヴェル初期の、ローマ大賞への応募作の一つです。 動画サイトではこちらです。 https://www.youtube.com/watch?v=CP1oRa9sBvY これの1分34秒から聴いてみてください。普通のラヴェルのイメージとはだいぶ違いますが、良い曲です。リムスキー=コルサコフのシェヘラザードを思い起こすような弦の音型が、ロマンを盛り立ててくれます。 今回の番組最後に、真理さんが二人目のお子さんを妊娠されていることが発表されました。おめでとうございます!おなかの赤ちゃんにも、亡き王女のためのパヴァーヌがしっとりたっぷりと、しみわたったことでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.07.13 17:40:53
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