10月11日のきらクラ、小雨の上がった曇り空の下で、家でのんびりと聴きました。今回のきらクラも、素敵な音楽との出会いがありました。
番組前半は、カスキ、グリーグ、べリエルと北欧の作曲家の作品が続きました。べリエルの「フレセンの花々」、素敵な曲でした。とくに2曲目の「フレセンの教会にて」、やさしいメロディーで心温まりました。最初と最後の柔らかな金管コラールも美しかったです。
スターシクさんという方のリクエストで紹介された、スタニスラフ・ネイガウスの1980年のラストコンサート、ショパンのバラード第2番が、すごかったです。切り詰めた一音一音の美しさに、雷にうたれたように感動してしまいました。この人のお父さんの大おじがシマノフスキで、息子さんがブーニンだそうです。先週の三浦さんのシマノフスキ紹介に触発されたリクエストということで、その三浦さんも、この人のお父さんの孫弟子にあたるということでした。素晴らしい音楽を聞かせていただき、三浦さんとスターシクさんに感謝。
BGM選手権、山之口貘の「存在」は、4枠採用で、サティ、モーツァルト、ドヴォルザーク、カプースチンと、時代も、お国も、曲調もそれぞれまったく異なる多彩な曲が並びました。ドヴォルザークはカザルスの演奏指定で、ちりちりしたノイズがノスタルジーを醸し出していました。見事ベストに輝いたのはブロ友の今日も快調さんのサティの「梨の形をした三つの小品」。ぴったりで圧倒的でした!おめでとうございます。
続いて流れたピアソラは、カプースチンの流れでしょうか。バンドネオン、秋に似合います。続く勝手に名付け親のお題、ラフマニノフのヴォカリーズも、いかにも深まりゆく秋のお題です。
三浦さんのお勧めの曲は、エルガー、シマノフスキに続いてブラームスでした。三浦さんがロンドンでの学生時代に自分たちで企画したコンサートで楽しく弾いた曲で、録音してもらい、その後つらいときに、このときの録音を聴いて思い出して頑張ってきた、というお話でした。三浦さん何事にも真剣に真正面から取り組まれる方なのですね。
そしてそして、真理さんが女の子を無事ご出産のニュースが発表されました!番組収録当日に三浦さんの携帯に写真が送られてきたということです。真理さんおめでとうございます!
番組最後の曲はフィンジの「5つのバガテル」からロマンス。初回のBGM選手権で流れた曲でした。このとき、お題の文章を書いた本人であるふかわさんがベストを選び、この曲は惜しくもベストはとれませんでしたけれど、のちのふかわさんとフィンジとの出会いの種が蒔かれたのでした。
これで3週続いた三浦さんのMCはひと区切りだそうです。また11月のご登場も楽しみにしています。