12月6日の放送で真理さんが産休からご復帰されました!二人目の女の子で、「思ったよりも寝てくれるし、寝なければ寝ないでしょうがないねみたいな~」というお話から、おおらかでたくましいお母様ぶりが感じられました。真理さんへの祝福で、ヘンデルの「シバの女王の登場」のリクエストがありました。一人目のお子さん誕生のときにもお祝いとしてこの曲がかかったということでした。
きらクラドン!のシベリウスのヴァイオリン協奏曲は、シベリウスの誕生日12月8日に向けてのセレクトだったということでした、なるほど気が付きませんでした。そしてニアピンがまたしても三つで、三つめがまさかの「あしたのジョー」主題歌。巨人の星を継ぐ、スポ根漫画の二本柱ですね。僕も漫画の方は夢中になって読みましたが、テレビは「巨人の星」ほど熱心には見ていなくて、主題歌のイントロは覚えてなかったです。途中の「るるるるーるるるーるるるるー」あたりは良く覚えていますけど。今回の放送でかかったイントロ部分は、ワタクシの耳には全然似ていないと思いましたが(爆)、めでたくステッカーゲット。このごろニアピンで放送された場合のステッカーゲット率は100%と思われます。今後奇想天外なニアピンの登場が、ますます増えるのでしょうか。
続いて流れたのはヴォーン=ウィリアムスのテューバ協奏曲から第二楽章でした。番組でかかった演奏は、イギリスものに多数の名録音を残したトムソンの指揮で、僕もこのLPを愛蔵しています。この曲は、2007年4月のオーチャードホールでのN響演奏会で、金聖響さんの指揮で、N響のテューバ奏者池田幸広さんのソロで聴きました。確かそのときのプログラムに書いてあった文章によると、その昔テューバ奏者を目指すことにした池田さんに、父親は、「テューバ奏者になるのなら、N響のテューバ奏者を目指せ。」と言ったそうです。池田さんはそれにこたえて、N響にとって実に38年ぶりとなる新人テューバ奏者として、2005年に見事入団したということでした。なんか「巨人の星」みたいな、お父さんも息子もすごい、というお話ですね。
メンバー紹介はジムノペディ全3曲で、ふかわさんが「ふかのペディ」とか言っていました。皆がそれぞれ自分の曲を作ったら「じぶんのペディ」。
ウィンナワルツがかかり、ベートーヴェンの第九がかかり、年末~年始にむけての気分が高まってくる選曲でした。今年のきらクラ!も、あと2回ということです。12月20日の今年最後の放送に向けて、「今年の1曲」を募集ということでした。
久々となるふかわさんの好きな曲は、エルガーの愛のあいさつのチェロとヴィオリンとピアノの三重奏版でした。今の番組のエンディングが真理さんのチェロ独奏版ですね。その前にかかっていたエンディングが、この三重奏版だったということです。しかも、どうしてエンデイングが愛のあいさつだったかというと、きらクラが始まる前に、ふかわさんと真理さんが愛のあいさつを一緒に演奏したからだということでした。そういう歴史があったということは、まったく知りませんでした。真理さんご復帰のタイミングでこの曲をかけたふかわさんの温かな気持ちが伝わってきました。それにしてもこの曲、どんな版でも素晴らしいです。
続いての真理さんの好きな曲は、あの美しいスクリャービンのピアノ協奏曲、第二楽章。このところ番組で良くかかるなぁ、と思っていたら、産休中に真理さんがきらクラを聴いていて、星のBGM選手権の直後にかかったこの曲に感動して、「これぞきらクラ!だ、すごい番組だ」と思った、というお話でした!そして真理さんのリスナーとしてのきらクラ体験から、音楽の素晴らしさを改めて感じたとの、なんともいいお話でした。
真理さんのお話で、楽器からしばらく離れていたら、楽器が壊れる悪夢を見たとか、上の娘さんが「(おなかの中でチェロを聴いて)うるさかった~」と言うなどのお話もありました。
最後の曲は、ドヴォルザークのアメリカ組曲から第1曲、僕は初めて聴く曲でした。先週のピアノ祭りに続く、ドヴォルザークによるしめでした。
最後にふかわさんが、1年前の中村紘子さんとのピアノ演奏会のあと、自分への悔しさがとても強くて、それが原動力となってピアノ演奏会「ふーまんの日曜日」3回をやってきて、先日の第3回を終えて、悔しさがやっと解消した、というお話をされていました。来年のふーまんはどうなるのかは今のところわからない、ということでしたが、ふーまん3年目にも期待したいところです。
真理さんとふかわさんによるきらクラ!が帰ってきて、おふたりのお話が、また一段と心が通いあい親密になったようで、ほっかりと心あたたまる2時間でした。