2月28日のきらクラは、さながらヤマカズSpecialでした。
きらクラDONの正解曲はエルガーの行進曲威風堂々第一番、卒業式の時節柄での出題ということでした。この曲が進水式で流れるというお便りもありました。今回は出題が長めだったためか、ニアピンなしでした。
続いてゲストの山田和樹さんが登場されました。今回は、色々なお話だけでなく、多くのコーナーに山田さんが参加されました。小学校1年生の頃から指揮が好きで、学校から帰ってくると1時間2時間と鏡に向かってひたすら指揮をしていたというお話があり、生まれついての指揮者なのだなぁと思いました。
ヤマカズさんの指揮によるビゼーとマーラーの曲が流されました。現在進行中の山田和樹さんと日フィルとの3年がかりのマーラーチクルスも紹介されました。
久々にそらみみクラシックのコーナーがあり、高速タンギングさんの投稿(ララ作曲「グラナダ」)が紹介されました、おめでとうございます!そのあとに今度は山田さんご自身の持ちネタのそらみみとして、マーラー8番からの一節が紹介されました。
そしてBGM選手権、今回のお題は山田さんが出された、佐藤信「うた」でした。まずこの歌詞に林光さんが作った合唱曲が、山田和樹さんの指揮による演奏で放送されました。そのあとに、採用されたBGMが三つ、発表されました。
コダーイの「ハーリー・ヤーノシュ」から間奏曲(となしちさん)
サティの「ジュ・トゥ・ヴ」ピアノ独奏版(午後のおっちゃんさん)
バッハ作曲、細川俊夫・編曲「おお人よ,おまえの罪に泣け」Va & Piano版(クシシュトフ・ツンデレヅキさん)
それぞれに異なるアプローチで、いずれも聴き応えがありました。その中から山田さんが選んだベストは、バッハでした。山田さんはしばし絶句し、「バッハって、すごいな。。。詩と曲が溶けちゃってる」と。真理さん「涙がほーっと流れ落ちそう」と。これはもう、奇跡のような世界で、感動にひたりました。。。いつも思いますが、バッハの音楽は本当に特別だし、そして数多のバッハ作品の中から、細川俊夫さん編曲のこの曲をあてた方、素晴らしいです。現代音楽をいろいろ探していて、バッハのこの曲にたどりついたということでした。また一つ、歴史に残る名BGMが生まれました。
バッハの余韻のなか、山田和樹さんの指揮、佐藤信・林光による素敵な合唱曲「ねがい」が流れたあと、続いて、ここ好きクラシック。こちらにも山田さんが参加でした。チャイコフスキーの交響曲第5番の第2楽章の途中、弦の伴奏が第129小節から第130小節に移るところという、非常にマニアックな箇所が紹介されました。山田さんがおっしゃるには、ここがこの曲で一番好きで、ロシアの夕陽が見えるそうですが、それをオケの人に話してもきょとんとされる、ということでした。
さらに山田さんから、勝手に名付け親の出題がありました。チャイコフスキーの交響曲第5番の終楽章でした。この終楽章の冒頭部分は、かつてBGM選手権で高村光太郎の「道程」のベストに選ばれましたね。あれも鮮やかなBGMでした。
そしてふかわさん真理さんの今週の好きな1曲の代わりに、山田和樹さんが好きな1曲を選び、アザラシヴィリという作曲家の「無言歌」が放送されました。高校1年のとき、欧州旅行の飛行機の中で、機内の音楽を聴いていたらたまたま出会って涙を流した、ということでした。
山田さんはふかわさんと真理さんと一緒に「きらクラDON!」と掛け声も出すなど、気さくなお人柄という印象でしたが、真理さんが、「見透かされるような気がする」、「かなり緊張します」、「疲れます」、と繰り返し言っていたのが面白かったです。近くで接したらすごいアウラがあるのだろうなと思いました。一方ふかわさんは全然普通に接していました(^^)、フーマンの貫禄ですね。
ヤマカズ色に濃く染まった今回のきらクラ、最後は、鈴木大介さんのギターでクールダウンして締めくくられました。真理さんがほっとしていました。