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じゃくの音楽日記帳

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2016.05.24
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カテゴリ:きらクラ!
またまた周回遅れになってしまいましたが、5月15日のきらクラの感想記事です。

5月15日のきらクラ!は、ふかわさんの短パン予想!のお便りから始まりました(^^)。見事正解で、ふかわさんは今週から短パンになったそうです。短パン履いてても、短波でなくてFM放送で、きらクラスタートです。番組の最初はレスピーギの組曲「鳥」から「かっこう」がかかりました。まさか短パンの恰好、という洒落ではないですよね?

きらクラ!ドン、今回は一瞬の短い和音がパンと鳴るだけ、という短パン問題。ふかわさんによると、出題はこだまっちさんらしいです。当然のようにニアピン祭りとなりました。ヨハン・シュトラウス「ラデツキー行進曲」「春の声」、ベートーヴェン「英雄」、プロコフィエフの古典交響曲。しかしそれでも正解応募が多数あったようで、正解はグリンカの歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲でした。

前回の林さんと真理さんの二児の母の話つながりから、ふかわさんの少年時代のお話になりました。3人兄弟の末っ子だったそうで、「15,6歳まで、この世界は自分が中心だと思っていた。一回、次男の兄貴と大喧嘩した。お前調子のってんだよ、とめちゃめちゃ切れられた。いまだに忘れられない」と仰っていました。二人のお兄さんたちから、いじられた時代だったのかも、と思っていたら、兄わからんや、いや豈図らんや、逆に唯我独尊状態だったとは、びっくりするやら、なんとなく納得するやらの、ふかわさんの少年時代のエピソードでした。

ひょっこりクラシックは、吉永小百合さん主演の映画「キューポラのある町」で使われた音楽でした。裕福な友人の洋風の家を訪れたとき、友人が洒落た窓を開けた途端に、友人の兄の自慢のステレオから流れて来るという設定で、ブラームスの交響曲第4番第一楽章が使われているそうです。この楽章は昨年の公開収録のときにもまるまる流されましたね。今回流されたのは、名演の誉れ高いワルターの演奏でした。

クラシックギターを習い始めたというリスナーさんからのリクエストで、バリオスのワルス第2番「君の心のほとりに」。

そらみみクラシックは、ジョン・ラターのマニフィカトからの一節「へんてこりんすぎ」。ふかわさんに相当受けていました。そのあと、ラターの自作自演による「すべての美しいもののために」が流されました。普通はそらみみでかかった曲がかかると思いますが、今回は違う曲、通常のラターの特徴である美しい曲でした。憶測ですが、こだまっちさんがラターファンで、ラターの本来の魅力を、この機会に放送で流して広めたい、というお気持ちだったのかなと思ったりしました。ラターのシンプルでピュアな美しさ、僕も大好きです。

勝手に名付け親の回答発表です。お題は、クララ・シューマンのピアノ協奏曲から第三楽章でした。6名採用。
かなしき空中ブランコ (ベビーソープさん)
踊る火星のプリンセス (ナッツ@おおみやさん)
あの日を胸に秘めて (山好きかっちゃんさん)
北国のドン・キホーテ (スピカさん)
居酒屋 はしご (佐藤淳子さん)
ああ、あの方が結婚してしまう、こんなにお慕いしているのに(チョコチップさん)
この中からひとつ選ばれたのは、「踊る火星のプリンセス」でした。

そのあとリスナーさんからのリクエストでかかったのが、モーツァルトのピアノ協奏曲第1番から第一楽章。古楽器オケの響きに乗った軽やかなピアノが素敵でした。ふかわさんはスタッフからのおみやげのクッキーをいただきながらこのモーツァルトを聴いて、「クッキーに織り込まれていたメープルがモーツァルトに非常に絡み合ってとてもあう」と力説していました。良くあうBGM(バックグランドメープル)。

○真理さんの好きな曲:プロコフィエフのバレー音楽「シンデレラ」から「真夜中」。この日出題されたきらクラドンのお題とシンクロする、なかなかすごい曲でした。真理さん、「娘が今お姫様にはまっていてシンデレラの話をよくしている」ということでした。
○ふかわさんの好きな曲:冨田勲さんのシンセサイザーによる、ドビュッシーの「月の光」。
さる5月5日に逝去された冨田勲さんを偲んでの選曲でした。ここでリスナーのサマディさんから冨田さんへの敬意あふれる追悼のお便りも紹介されました。

冨田さんのシンセ・サウンドには、僕も心ときめかしたものでした。冨田さんのシンセ作品のすべてを聴いているわけではないですが、僕の特に思い入れの強い曲を書いて、僕なりの追悼とさせていただきたいと思います。

○第5作「宇宙幻想」(1978年)に収録の、アイブスの「答えのない質問」、アランフェス協奏曲第2楽章、そして「ソラリスの海」(バッハ)。
アイブスは、原曲よりも先にこの富田版で知り、宇宙の謎を喚起するスペース・サウンドに非常に惹かれました。のちに原曲を知ってからも、この冨田盤の魅力はいささかも色あせませんでした。それからアランフェス協奏曲の第2楽章のUFOの発進するサウンドスケープ!曲の最後に、UFOが巨大な轟音をたてて発進するさまが描写されますが、僕のしびれるのはここではなく、曲の真ん中あたりで、少し距離を持った遠くの方で、一機、また一機と、UFO群が少しずつ発進していくところです。音楽の運ぶ哀しみの感じと絶妙にマッチして、SFフリーク青年として、ここ、もうたまりませんでした。これも、僕にとっては原曲を超える魅力を放つ音楽です。

○第9作「ドーン・コーラス」(1984年)のA面に収められた、ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハからの4曲。僕はこれもまた、原曲よりも先に冨田盤で出会いました。この4曲は本当に傑作ぞろいです。シンセサイザーアルバムの最後の作品だけあって、高度な技術を駆使して、ヴィラ=ロボスの音世界を宇宙的にすばらしく表現しています。僕にとっては、これも随所に、原曲をしのぐ魅力が星々のようにきらめいている、今もとても大切にしている音楽です。

蛇足ながら、冨田さんのシンセ音楽のアルバム数が、ベートーヴェンの交響曲と同じ9だったというのは、偶然にしてもなかなかすごい一致かな、と思ったりします。
あとサマディさんのお便りにもありましたが、NHKの「新日本紀行」のテーマ音楽。これは本当に心に沁みる名曲ですね。
冨田勲さんの追悼番組は、是非録音して聴こうと思います。

番組最後は、ラフマニノフの6つの歌から「朝」、ヴォロドスの編曲。以前(今年3月6日)の放送でも、ヴォロドスさんの編曲したモーツァルトのトルコ行進曲がかかりました。あれもすごかったです。

6月12日には福島県南会津町で番組の公開収録が行われるということです





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Last updated  2016.05.24 23:01:15
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