きらクラ!第201回放送です。
最初にかかった音楽は、アフリカに因んだ音楽のリクエストに応えて、意外にもグリーグのペールギュントから「朝」。物語の中のモロッコの砂漠での朝の目覚めの情景を現した音楽なのだそうです。
さて中トロ祭りの解答発表です。中トロドン一貫目は、ロッシーニの歌劇「セビリアの理髪師」序曲。給料で最初に買ったSPレコードが「セビリアの理髪師」だったという投稿がありました。
それから、やめてケレを思い出すという投稿がありました。「老人と子供のポルカ」、左卜全ですね、懐かしいです。ふかわさん真理さんはさすがに知らないみたいでしたね(^^)。一応知らない人のために。
https://www.youtube.com/watch?v=LZZk0tP49H8
二貫目は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番第三楽章。父を介護しながら一緒にきらクラを聴いているというお便りがありました。(僕はガーシュインの曲か何かだと思っていました。ラフマニノフと聴いてびっくり。)ニアピンがありました、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番第一楽章。
三貫目は、バルトークのオケコンから第四楽章「中断された間奏曲」。トロンボーンのグリッサンドがユーモラスなパッセージでした。以前の犬のあくびのBGM選手権でこの曲を投稿して採用されたのに、このトロンボーンのパッセージが流れなくて残念だったという、高速タンギングさんのお便りがありました。
三貫全問正解者のなかから抽選で「あがり(クリアファイルとステッカー)」が差し上げられるということで、当選者のお便りは、息子に「トロンボーンのグリッサンドの曲は?」と尋ねたら教えてくれた、いつの間にか自分よりクラシックに詳しくなっていた、というものでした。
ここで本日最初のゲスト、ピアニストの森下唯さんの登場です。きらクラ!を良く聴いているので出演依頼を受けて飛びあがって喜んだということです。フランスのユダヤ人作曲家アルカンの啓蒙・普及に努めていらっしゃるということで、番組で森下さんの演奏により3曲が紹介されました。真理さんが「学者風」とおっしゃっていたように、わかりやすく的確な解説のなかに、ユーモアがにじみ出る、楽しいお話でした。
勝手に名付け親です。お題はスクリャービンの二つの詩曲作品32-1でした。6名採用。
水という 静寂みなわ とは涼し。(らんらんさん)
そう、それだったら最初からそう言えばいいのに(でぐちやすおさん)
会えない人に会いに行く夏(ちゃこぺんさん)←ブロ友さんです、おめでとうございます!
心の紡ぎ糸(今日が誕生日さん)←ブロ友さんです、
サンダルからシューズに履き替える天使(いっちゃんさん)
月下美人(とらっぺさん)
ちゃこぺんさんと今日が誕生日さんはブロ友さんです。採用おめでとうございます!
森下さんが選んだベストは「心の紡ぎ糸」でした。誕生日にベスト獲得!素敵な誕生日になりましたね、重ねておめでとうございます!
森下さんがお帰りになりました。番組半ばなのに早いご退場です。リクエストに応じて、先週のBGM選手権でベストになったメンデルスゾーンの無言歌集から、「内緒の話」と「夏の名残のバラによる幻想曲」がかかりました。
すると続いて二人目のゲスト「ピアニート公爵」が突然にご登場です。普段はピアニート公国で漁師ならぬ領主をやっているという公爵は、白髪で貴族の衣装に身を包み、「先ほどの森下は生き別れの兄にあたります」と、慎重に設定を確認しつつ(^^)説明していました。公爵は、ピアノをたしなみ、アニメやゲームをクラシック風にアレンジする活動もやられているそうです。ここで、日本のとある学生が作った、日本のとある大学のとあるピアノサークル筋からマニアックな曲として楽譜が流出していたという曲が、公爵の演奏したCDからかかりました。「Y.近藤による ショパンのソナタ 第3番 フィナーレと “巨人の星”主題歌による交響的融合」。
そらみみクラシック。モーツァルトのレクイエムからオッフェルトリウムの中間部「がんもに油揚げ」。ここは以前「残りはどれ、興味しんしん」のそらみみとして紹介された部分だそうです。同じ部分がどちらにも聞こえる、同曲異聞というか、同曲異変換でした。ステッカーをゲットしていました。リヒターの演奏でオッフェルトリウムが流れました。
いとしきり楽しいお話のあと、ピアニート公爵がお帰りになりました。
○ふかわさんの好きな曲:フィンジのロマンス。ふかわさんがこの曲をこの季節、夏の終わりにかけるのは3回目のようで、1回目は4年ほど前らしいです。次が昨年8月9日の放送で、こちらは僕も聴きました。本当に素敵な曲です。
○真理さんの好きな曲:アザラシヴィリ作曲、「無言歌」。以前山田和樹さんが紹介された曲ですね。今回は小林幸太郎編曲によるチェロ四重奏版、クァルテット・エクスプローチェの演奏でした。
ロマンス、無言歌と、弦楽の美しい調べが2曲続きました。あぁ今年も夏の終わりです。
最後はつのだたかしさんのリュートで古楽が2曲流れ、お開きとなりました。