8月28日出題の、第100回BGM選手権のお題は、江戸川乱歩の「人間椅子」でした。もう9月4日の放送で選手権が終わってしまい、今さらではありますが、一応いつものように自分の投稿した曲を書いておきます。冷めたコーヒーでも飲むつもりでお付き合いくだされば幸いです。
江戸川乱歩は、ほとんど読んだことなくて、このお題のあやしさ、不気味さに驚きました。と同時に、官能的香りも濃厚です!ワタクシ、あやしく官能的な路線で攻めようと思いました。
世の中、あやしくて不気味な音楽は数多いと思いますが、そこに官能色を濃く兼ね備えた音楽となると、それほど多くはないものと思います。僕の思いついたのは、ルイ・ヴィエルヌ作曲、ピアノ五重奏曲作品42から、第二楽章でした。
動画サイトではこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=NEO75aMvtUA#t=1m20s
この1分20秒あたりは、ピアノソロのところです。このあと1分33秒あたり、弦楽器が重なってくるあたりから朗読開始してみてください。
この曲に聞こえる弦楽器の音色は、汗がじっとりと肌にまとわりつくように、湿って陰鬱です。
ほの暗い闇の中であやしく燃える禁断の快楽にふけり、倒錯した官能の罠に無限に落ちていくような、そんなイメージを感じました。
もっとなまめかしく破滅的な音楽はないかと考えましたが、根が真面目なもので(^^;)、これ以上のものは思いつかず、これにしました。