9月11日出題のお題は、太宰治の「酒の追憶」でした。太宰にしてはなんとなくユーモラスなお題ですね。前半と後半で雰囲気が大きく異なる難題で、さて困りました。
ぐでんぐでんに酔っぱらったような音楽はないかな、と考え始めたら、割とすぐに、オンドマルトゥーノがハチャメチャな音楽を奏でるメシアンのトゥーランガリーラ交響曲が良いかも、と思いつきました。それで、それらしいところを探してみたところ、なかなか面白そうな箇所がありました。第八楽章の最後の部分です。頭の中でオンドマルトゥーノが暴れまわっているみたいで、これは相当ぐでんぐでんです。
あとはタイミングです。文章の途中で、突如、酔いが回るところから急に雰囲気が変わり始め、どんどんへべれけになっていくようなタイミングで、合わせてみました。
動画サイトではこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=8PjyCpRKDrk#t=1h3m10s
これのジャスト1時間3分23秒から朗読開始としてみてください。そうすると、「突如」のところから世界が一変する、はずです。
かなり滅茶苦茶なサウンドが続いて、そして疲れ果てて電車に乗るころには、強いけだるさと、虚脱感でいっぱいです。「飲み過ぎた~。」
ただしこの音楽、途中の音量差が激しいので、適宜音量調整しながら再生してみてください。