カテゴリ:きらクラ!
また遅くなってしまいました。BGM選手権、田山花袋「蒲団」に投稿した曲です。
この小説を今回初めて読んでみました。妻子ある作家・時雄の文才に心酔し、田舎から単身上京して住み込みで弟子となった若く美しい芳子。時雄と芳子とのあぶない師弟関係の話だったんですね。時雄はふみとどまり一線を越えないのですが、内心はそうしたくて仕方がない、その心情が徹底的に克明に描写されて、なんとも強烈な小説でした。 「あぶない師弟関係」から連想したのが、映画「ピアノ・レッスン」でした。そこで、この映画にマイケル・ナイマンが作曲した音楽の中から、「The embrace」をあててみました。とうとう芳子を完全に失ってしまい、後悔と虚無感のなかで打ちひしがれる時雄の姿に、悲しみをたたえた静かな弦楽の調べが重なり、すべてが終わってしまった、という事実がひしひしと伝わってくるように思いました。 https://www.youtube.com/watch?v=A1UfswdOo5c お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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