カテゴリ:きらクラ!
きらクラ第207回。ふかわさんが夏休みから帰って来ました。
今回は素敵なお便りがたくさんたくさん読まれました。 最初の音楽は、今年10月2日に92歳で逝去されたネヴィル・マリナーさんを偲んでのリクエストで、レスピーギの組曲「鳥」から、「前奏曲」と「めんどりで」した。僕は今年4月にアカデミー室内管とともに来日された公演を聴くことができました。とても若々しくお元気で、素晴らしい音楽を聴かせていただきました。この演奏会のことはいずれ記事にしようと思っています。 ○きらクラDON きらクラDONは、清塚信也さんの選曲、演奏による出題で、ショパンのノクターン嬰ハ短調遺作でした。「昨年金婚式のお祝いで夫からプレゼントにもらったいい席のチケットで、辻井伸之さんのリサイタルを聴いた。辻井さんがアンコールでこの曲を弾いてくれて、あまりにも素晴らしい演奏で、魂に触れ、溢れる涙を止めることができなかった」というお便りがありました。それから、「我が家ではほろ苦い思い出のある曲、以前ピアノを習っていた娘が発表会でこの曲を演奏したとき、曲の中ほどでど忘れが起こって演奏が止まってしまった、そのあとどうにか最後までたどり着いたが、演奏を終えたあと控え室に戻って来ず、ステージ裏の通路で泣きじゃくっていた。そのことが影響したかどうかはわからないが、ほどなくして娘はピアノをやめてしまい、あれが最後の発表会となってしまった。今でもこの曲を聴くと胸が締め付けられる思いがする」、というお便りがありました。 ニアピンがふたつありました。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、シューマンの交響的練習曲。シューマンは音としては殆ど全く同じで、王道のニアピンとして、ステッカーをゲットしました。 ○お便りいろいろ オーボイスト867さんという方のお便りがありました。本当はフルートがやりたくて吹奏楽部に入った。しかし頭部管の音を鳴らせないでいたところ、先輩から押し付けられたのがオーボエだった。鼻の下を伸ばさないと吹けないし、当時好きな男の子が同じ部活にいたので、オーボエやりたくない、吹いているところを前から見られたくないなと思った。6年間続けたので今となってはオーボエに愛着があるが。自分のビビりで神経質で心配性な性格は、多感な時代にともに過ごした楽器から大きな影響を受けたような気がしている。自分の経験上、ゆったりのんびりした性格のオーボイストには会ったことがなく、職人気質の変わった人が多かった。番組にも一度オーボイストを呼んでもらえらばその感じが分かってもらえると思う、と。 続いて、秋の気配と冬支度の両方を実感する楽曲ということでベートーヴェンのピアノソナタ第30番の第1楽章のリクエストがありました。ギレリスのしみじみと美しい演奏が流れました。ふかわさんここで、「そう言えば、深まるという表現も四季の中で秋だけだ」と。 さらに、本格的にチェロを始めて6年になるというアマチュアのチェロ弾きさんからの相談のお便りがありました。昨年から所属している地元のアマオケで、団員の入団要項の見直しが最近あり、これまではゆるめに広く募集していたのを、少し厳しくする内容となった。今でもついていくのが精一杯なのに、自分がオケのレヴェルに合わず、今以上にお荷物になってしまうのではないかと悩んでいる。指揮者やメンバーとは楽しくやっているし、合奏も楽しいが、身を退くべきかと。 真理さん、「まず楽しくやるのが第一。上手ければいいというのではなく、それぞれの個性が集まってセクションができるので。自分から身を退く必要は全然ないと思う。弾けてないと思ったら、練習すればいい。これだけ練習したんだという自信につながる。」と。ふかわさん、「こういう人に、お荷物でないよっ、ていうことをわかって欲しい」と。 ○メンバー紹介 ペルトのフラトレスがかかったあと、メンバー紹介で、BWV1000番さんが採用されました、おめでとうございます!フォーレの「夢のあとに」は、3曲からなる歌曲集作品7のうちの第1曲ということです。それで、他の2曲「賛歌」と「舟歌」が紹介されました。スゼーとボールドウィンのいぶし銀のコンビでした。 ここでふかわさんから、突然「舟歌祭り」のご提案がありました。こだまっちは一応goサインを出したそうですが、実現するのでしょうか? 続いてのお便り。ロシアには、200年以上前から、お国の雇う猫集団があったというものでした。エルミタージュ美術館では、絵画護衛官と呼ばれる60匹以上の猫たちが、1764年の開館以来ほぼ全歴史にわたって、貴重な美術品を、鼠の被害から守っているそうです。お役をリタイアした猫を引き取ると、美術館の生涯パスポートが与えられるといいますから、猫たちの厚遇ぶりが想像できますね。世界中から猫に会いにお客がやって来るそうです。その方のリクエストで、エカテリーナ二世の宮廷楽長を勤めたチマローザのオーボエ協奏曲が流れました。 ○勝手に名付け親 勝手に名付け親、今回のお題はドヴォルザークのピアノ五重奏曲第2番 イ長調 作品81 B155から 第3楽章でした。6名採用。 きらめく若鮎たち(ぱーかすちょんさん) 初めてのお使い(えびまるさん) わたし告白されたの(リジョイスさん) 森の結婚式(セルフィッシュウーマンさん) 仲良きことは美しいかな(山好きかっちゃんさん) 希望を持って歩んで来たがむしゃら人生を振り返った後に見出した新たな目標(いそざきさん) ぱーかすちょんさんと山好きかっちゃんさんはブロ友さんです、おめでとうございます!そしてベストは真理さんが即決で、きらめく若鮎たちでした。おめでとうございます! このお題のドヴォルザークの曲、僕は初めて聴きました。弾むような美しさとともに、どこか懐かしさもあり、とても好きになりました。ドヴォルザークの室内楽曲、ぽちぽちと聴いてみたいと思います。 初オペラでワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」を見たというお便りの方からのリクエストで、「イゾルデの愛の死」が、クナッパーツブッシュウィーンフィルで流れました。 ○真理さんの好きな曲:サンドストレムの、トロンボーン協奏曲から第5楽章。モーターバイク協奏曲とも言われていると。 ○ふかわさんの好きな曲:モンポウの前奏曲第8番、自作自演。古びた録音によるピアノの音が、深まりゆく秋にとても似合って、心にじわっと沁みました。ふかわさんは、お休みの間に温泉と音泉にゆっくり浸って来られたということでした。 今回最後の音楽として流れたのは、フォーレのレクイエムから、「ああイエスよ」、「楽園にて」、コルボの演奏でした。父、そして母が亡くなったあと少ししてから、フォーレが書いた曲ですね。 音楽に続いて、一通のお便りが読まれました。先週父が亡くなった。きらクラの大ファンで、渋谷での公開放送に母とともにいそいそと出かけて行ったこともあった。病を患っても、きらクラだけは毎週聴いていた。亡くなる前の日、すでに意識のなくなった父の枕元にスピーカーを置き、長岡からの公開放送を家族皆で大笑いしながら聴いた。父の表情も心なしかゆるんでいたように思う。亡くなったのはその日の夜、日付が変わってまもなくだった。きっと、最後に大好きなきらクラを聴き、満足して旅立ったものと思う。父の通夜と告別式では大好きだったクラシック音楽を存分に聴かせた。柩には、念願かなっていただいたご自愛ステッカーを1枚いれた。父を励まし最後まで生きる勇気を与えてくれたきらクラのみなさん本当にありがとう。今後も、番組が末永く続き、多くの人を楽しませ励まし勇気づけてくださるよう、お願いする、と。 ・・・お便りを読み終えたふかわさん、「今日の放送も、きっと聴いてくれている」と。 きらクラって本当にすばらしいです。 最後にふかわさんが、「どうやら船が動き始めたらしい」と。ピアニストふーまんの登場が近いということでしょうか、楽しみに待ちたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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