BGM選手権、1月22日のお題は萩原朔太郎の「腕のある寝台」でした。
このお題、なにかちょっと江戸川乱歩の「人間椅子」みたいだなと思って、ネットを見たら、萩原朔太郎が人間椅子を称賛しているということを知りました。Wikipediaを引用すると、
“(萩原朔太郎は)大のミステリーファンとして知られており、1926年のエッセイ「探偵小説に就いて」で江戸川乱歩の、とくに「人間椅子」を賞賛(ちなみに、朔太郎には「腕のある寝台」と題された詩篇もある)。1931年からは直接親交を結び、・・・(後略)”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%90%A9%E5%8E%9F%E6%9C%94%E5%A4%AA%E9%83%8E
そして萩原朔太郎には同性愛的傾向も指摘されているようです。室生犀星?北原白秋?
乱歩との親交に関しては、こういうブログ記事もありました。
http://ameblo.jp/takako-nakazato/entry-12210356147.html
それはともかく、人間椅子は相手の知らないうちに椅子になってしまうという点が背徳的ですが、こちらの寝台は相互同意でしょうから、健全ですね(^^)。そういう意味ではこのお題、人間椅子のように怪しくはないけれど、やはり憧れというか、かなわない理想の夢を希求する感じがしたので、ちょっと切なさのようなものをはらんだ雰囲気の曲にしてみました。カロル・シマノフスキのヴァイオリン・ソナタニ短調、第二楽章冒頭です。
https://www.youtube.com/watch?v=5_uh5gB1ZVQ#t=8m16s
動画サイトでたとえばこれだと、音楽が始まってからおおよそ10秒位してから朗読開始していただくと、わりといい感じです。静かなピアノの序奏に始まり、やがてヴァイオリンが、最初はつつましく入ってきますが、次第に情熱を帯びてきて、あこがれをあつく歌います。