カテゴリ:きらクラ!
BGM選手権、8月6日のお題は、泉京太郎の「祭のこと」でした。日本の祭りの熱気を描写する音楽、何がいいかなぁと考え始めて、割合すぐに思いついたのが、 外山雄三 管弦楽のためのラプソディ です。曲の最後の方、拍子木のあとから、八木節で盛り上がる部分です。動画サイトで幾つか聴いて、一番合うと思ったのが、沼尻竜典&都響の演奏です。太鼓と囃子の音がお祭りっぽくて素敵ですし、テンポも程よいです。 ところでこの演奏は、拍子木のあと、八木節が始まるところで、皆が「はっ!」という掛け声をあげていて、素敵です。そしてこの掛け声が、演奏によって入っていたり入っていなかったりすることに気がつき、さらにいろいろ聴いてみました。 まず作曲者の自作自演の演奏は、現行版よりも長いオリジナル版で、八木節が曲の最後ではなく中程に置かれています。そして掛け声は入っていません。このオリジナル版を岩城宏之さんがかなり短く編曲したのが、現在広く普及している版ということですが、岩城&N響の演奏にも掛け声が入っていませんでした。動画サイトで幾つか見た中では、沼尻&都響、大植&ワルシャワ・フィル、それからアマオケの演奏で、掛け声を発していました。 この掛け声は、どなたかのアイデアで始まり、じわじわ広まっているのかもしれません。とても粋です。 最初はBGMとしてこの曲が気に入っていたのですが、そのうちにちょっと違和感を感じ始めました。お題の文章は江戸の祭りで神を感じさせるのに対して、この音楽はもっと素朴で人間的な村祭りの雰囲気なので、少し違うかなと思ったのです。それで次に考えたのが、 伊福部昭 「日本狂詩曲」から第2曲「祭り」 です。この音楽は、何かこう、神性を感じるし、日本の祭りの熱狂をあらわしているようで、すごく気に入りました。音楽の最後のほう、いよいよ最高潮に盛り上がっているところをあてました。動画サイトでは下です。大きな音量のところからなので、音量御注意下さい。 この曲はきっとかぶると思いますし、タイトルもそのまんま「祭り」だし、化学反応のかの字もないので、採用はきびしいかと思います。でも採用のことは別として、自分としてはこれが一番気に入りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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