9月3日のBGM選手権のお題、北大路魯山人『数の子は音を食うもの』に投稿した曲です。
まず素直にピチカートの曲から、ピチカート・ポルカを合わせてみて、気に入りました。でもそのうちに、弦のピチカートの持つ温かみが、数の子のきりっとした食感とちょっとずれるような気がしてきました。そこで、オットー・シュールホフのピアノ曲、「シュトラウスによる三つのポルカ」作品9の第2曲、「ピチカート・ポルカ」をにしました。
この曲の原曲は、ヨハンとヨゼフのシュトラウス兄弟の合作による有名なピチカート・ポルカではなくて、ヨハン・シュトラウス二世が一人で作った、いわゆる「新ピチカート・ポルカ」作品449です。
それを、シュールホフがピアノ独奏用にアレンジしたものです。ピアノのクールな響きが、数の子の食感にあっていて、面白いなと思いました。(でもBGMとしてインパクトはイマイチか。。。)
これは何とシュールホフ(1889-1958)の自作自演の録音ということです。1928年とあります。
https://www.youtube.com/watch?v=tYyNcvu9H9o
若き日に、そのシュールホフからピアノを教わった、パウル・バドゥラ=スコダによる演奏。この動画によると1957年ですが、1953年との情報もありました。
https://www.youtube.com/watch?v=4H1xv6nfoHs
スコダさんは、2015年4月にもこの曲を録音しています。87歳のときですね。シューベルトの曲集のCDに、自作のワルツ1曲とともにおさめられています。