カテゴリ:きらクラ!
このところしばらく忙しさに終われ、きらクラの投稿をしないばかりか、番組も一部しか聴けていませんでした。やっと少し落ち着きましたので、今週(2月10日放送分)は全部の放送を聴けました。猫の組曲、楽しくて面白い!
今回の放送で、映画「バリー・リンドン」の音楽のリクエストがありました。キューブリック監督ですから、相当なこだわりをもっての音楽セレクトだったに違いありません。 映画「バリー・リンドン」には、ヘンデルの組曲第11番ニ短調の荘重なサラバンドが、全編のいたるところで、いろいろな演奏で執拗なまでに繰り返し流れます。この音楽が、映画全体を貫くパッサカリアのように響いて、見る者の心にじわじわと沁みてきます。。。 一方、きらクラでかかったシューベルトのピアノトリオ第2番の第二楽章は、ヘンデルとは対照的に、わずか二か所だけにしか流れません。第一部の最後と、第二部の最後近くです。これからこの映画を見ようと思っている方のためにどういう場面かは言いませんが、ここぞ、という重要な場面だけで使われ、これもまた強いインパクトをもって心に響いてきます。。。 この映画は、昔BSで放送された際に録画して見ました。今回きらクラを聴いて興味を覚えエンド・クレジットを確認してみたところ、音楽に関する箇所では、最初の画面でバッハ、フリードリヒ大王、ヘンデル、モーツァルト、シューベルト、パイジエッロ、ヴィヴァルディと、7人の作曲家の名前だけが出てきます。その次の画面では、「チーフタンズの演奏するアイルランド民謡」という説明と、シューベルトのピアノトリオの曲名と演奏者が表示されます。さらにその次の画面では、ヴィヴァルディのチェロ協奏曲の曲名と演奏者(チェロはフルニエ)が表示されます。 でも驚いたことに、これだけで音楽関係の説明は終わってしまいます。映画の全体を背骨のように貫いて繰り返し流れ、映画の基調の雰囲気を作るのに大きな役割を果たしているヘンデルのサラバンドについて、曲名と演奏者の表示が全くないのです。念のためにオープニング部分も確認しましたが、やはりありません。キューブリック監督が何故にこれを省いたのか、謎です。あまりにこのサラバンドが、(キューブリックの意図通りに上手くいって、)映画そのものと一体化してしまったので、敢えて曲名を独立して表示したくなくなったのでしょうか・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.02.12 22:39:14
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