カテゴリ:小説
筒井康隆の『巨船ベラス・レトラス』を買うべく本屋に行ったが生憎なくて、棚を眺めるうちに『小説の自由』(保坂和志・1700円)が目について手に取った。
ぱらぱらとめくるうちに本物であると文章が語りかけてきて、続編である『小説の誕生』(1900円)と共に購入。 読み始めると『小説の自由』は本当に本物の本で、巻末を見れば著者は『書きあぐねている人のための小説入門』(1400円)なる本も出しているらしい。 これも読みたくなって、翌日、別の本屋へ『巨船ベラス・レトラス』(1143円)と共に買いに行き、両方あったが、金井美恵子の『目白雑録(ひびのあれこれ)』(1500円)も目について購入。 『小説の自由』は読みかけのまま『書きあぐねている人のための小説入門』を読了。 それでやはり川上弘美とかのいまどきの作家も読まねばならぬかと思い至って更に次の日ブック・オフへ。 そこで買ったのが、 文庫本『あらゆる場所に花束が』(中原昌也・250円) 文庫本『物語が、始まる』(川上弘美・350円) 単行本『蛇にピアス』(金原ひとみ・105円) 単行本『インストール』(綿矢りさ・105円) 単行本『天気の好い日は小説を書こう』(三田誠広・105円) ほかに絲山秋子の本(『沖で待つ』)とかもあったけど、105円じゃなくて650円とかしかなかったから買うのはやめた。眺めた感じでは、どこがいいんだか。105円なら買ったけど。 もちろん、上記の105円の本も105円だから買ったのです。 『天気の好い日は小説を書こう』を一日で読了。うん、これは105円ならお買い得の本だった。定価は1400円ですか。それだとビミョー。 三田誠広は芥川賞を取った『僕って何』は昔読んだが、それだけ。 この本は早稲田の文芸科での講義録のようなもので、自分でも「基本の基本の基本」と言っているけど、まあその通りの内容で、しかし何よりも作り物の小説の作り方の講義だね。 そういう意味ではいい講義だけど、三田誠広という作家の底の浅さもなんだかなと長嘆息させられました。 ということでいまは『小説の自由』を読んでいるところだが、『小説の誕生』と合わせて800頁を超える量で、かつ中身がとてつもなく濃いから、しばらくは他の本は読めそうにもない。 でも実はこの著者・保坂和志の小説はまだ一冊も読んだことがない。 なにせつまらなくて退屈なことでは定評があるらしいから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月14日 22時36分06秒
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