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テーマ:特撮について喋ろう♪(4720)
カテゴリ:特撮趣味
今回ご紹介するDISC-6は、色んな意味でバラエティに富んだエピソードが多く収録されて います。 物語全体に関る部分としては、ドンホラーの息子、西田”サン・ドルバ”健の登場と、 ハンターキラーの追放というポイントがありますし、宮内洋氏演じるズバッ…もとい、 宇宙刑事アランも登場します。 これを前後編でいっぺんにやっちゃうのですから非常な贅沢とも言えますね。 あとアバロン乗馬クラブの藤豪介を演じておられた多々良純さんが先月末にお亡くなりに なられていたとのニュースを確認しました。謹んでご冥福をお祈りします。 では以下、例によって各エピソードの紹介です。 #29「電撃マジック合戦! 暗殺のプログラム」 →「ハリウッドスターと結婚する」という狂言と北の将軍サマに拉致られかけたことで有名 な引田天功が本人役でゲスト出演しているエピソードです。 この手のゲスト出演って適当にマジックの実演を披露してお終い、という風に想像され がちですが、意外にセリフも多く、シナリオそのものを構成していると言っても過言では ありません。 実は引田天功はこれ以外にも東映の特撮番組に本人役でゲスト出演しています。 東映関係者に強力なコネクションがあったのかも知れませんね。 クレジットにはわざわざ”二代目”と入っていましたが、20数年前ならまだ先代の方が 知名度があったのでしょう。劇中でアイドル(?)時代の持ち歌が流れていたのもご愛嬌。 それにしても現在でもぱっと見ではそんなに変わって見えないところが不気味です。 一体本当は何歳なんでしょう、この人? シナリオは「キャプテンウルトラ」でおなじみの中田博久演じるポール一星という マジシャンとマジック対決をするという内容ですが、例によって真の目的は非常に まわりくどいので割愛します。 なお、戦闘シーンにおいて、初めて”ギャビオン”が登場します。 これは”スクーパー”というドリルメカを内蔵している戦車なのですが、劇中で戦車と しての登場は初めてであります。 使いどころの差別化ができないのと、単に見た目が地味という理由だけかと思うのですが、 ガンプラでおなじみのバンダイから唯一キット化されていたのが謎です。 #30「ドンホラーの息子が魔空城に帰って来た」 →これ以上ない説明的なサブタイトルです。 親の七光りでマクーの行動隊長という役職に就いているサン・ドルバが、何故何の前触れも なく帰ってきたのか、というより今まで何処にいたのか、という素朴な疑問を置き去りに したまま、ヤル気ゼロの歓迎会へと突入します。 度重なる作戦の失敗に、いつしか影も薄くなってきたハンターキラーは、サン・ドルバに 対して敵愾心をむき出しにします。…って言うかこの人やっぱダメですね。 押しも押されぬ手柄を立てているのならいざ知らず、流れ者にも地位を脅かされている ような微妙な立場で、トップの血縁に反抗的な態度を取るという神経が理解できません。 で、あろうことか最大の敵であるギャバンにサン・ドルバの母親、魔女キバの妖術に気を つけろ、なんて宇宙刑事の暗号文を送ったりします。アホですね。 当然、あっさり見破られ、哀れハンターキラーは暗黒銀河に永久追放されてしまいます。 実際裏切り行為をしているのですが、魔女キバに言わせれば「どちらにしても用済み だった」と言いのけるあたり、いずれにしても居心地は悪かったろうと思います。 さて、本編は強烈なインパクトのサン・ドルバ・魔女キバ母子の初登場なわけですが、 更にインパクト大のズバット…もとい、宇宙刑事アランこと宮内洋がゲスト出演します。 これは単に次回への伏線なのですが、シナリオ上は別に本編に出てこなくても何ら支障は ありません。 単に烈のピンチのところへ助けに入るシーンを見せたかっただけのように思えます。 戦闘シーンでは、前回に引き続きギャビオンが登場します。スポンサーの要請でしょうが、 ギャビオン強化月間みたいな感じですねw #31「天使の歌が聞こえる 人形にされた王女」 →前回、あまり意味もなく登場した宇宙刑事アランの目的は、政争に巻き込まれたビーズ星 のリン王女を探し出して救出することであります。 何の手がかりもないくせに「王女を救出することは私の使命なのだよ、ギャバン」と、 例の早川健スタイルでキメてくれます。さすが宮内洋。 魔女キバの指令を受けてリン王女を狙うワーラには、最初のダブルモンスターを演じた 潮健児氏がその異相で怪演されています。 舞台俳優はよく知りませんが、こういうインパクトのある役者さんって最近見ないですね。 本編に限って言えば、ギャバンこと大葉健二氏の影は非常に薄く、宮内洋に乗っ取られた 格好です。まぁこの人、番組自体を乗っ取ってしまった前科(ジャッカー電撃隊)もある ので役者が違う、と言ったところでしょうかね。 でも全盛期の頃と比べて、ぴっちりしたタイツ系の衣装に、ほのかに膨らんだお腹が時の 残酷さを語ります。多分ご自身で考えたのでしょうけど、このタイツ衣装に変身する時の ポーズが無駄にカッコイイので必見です。 #32「謎の地底迷路 ダーゲットはWX-I」 →憎き宇宙刑事ギャバンをいつまでのさばらせておくつもりか、と帰還して間がない息子 サン・ドルバを詰問する無体なドンホラー。 それに対して「おばば、何か良い知恵はないか」とたずねるサン・ドルバのマザコンぶり も情けないが、答えて「今まで地上で戦って勝てなかったから宇宙空間へ誘き寄せよう」 という作戦も意味不明。 そもそも何度も宇宙空間で戦っているし、大体ダブルモンスターの能力が3倍になるという 究極のホームグラウンドである魔空空間でさえ勝てないというのに、一体何を根拠に宇宙 空間なら勝てる、というのだろうか? ギャバンをしてドンホラーは「まさにWX-Iだ」と評するが、まったく意味がわかり ません。 本編は前半からサイバリアン(珍しくバイクとして登場)ドルギラン、ギャビオンのメカ オンパレードで、スポンサーテコ入れの総決算の様相を呈しています。 従って戦闘シーンが中心で、シナリオにおいて特筆すべきことはありませんし、内容自体 は非常に薄いです。 あと、ミミーが劇中では母親の見舞いということで里帰りし、代わりにマリーン嬢が ギャバンのサポート役を務めます。 勿論ミミー役の叶和貴子のお仕事の都合なのですが、オープニング映像も差し替えられて いたので一瞬何事かと思いました。 時期的には江戸川乱歩ミステリーでヌードを披露していた頃でしょうか…と妄想してみるw 何気にエンディングのギャビオンのシーンも一部変更されています。何でだろ? #33「新怪物誕生 エイリアンを拾った少年」 →ダブラーの卵を人工的に培養することに成功したサン・ドルバ。孵化には汚染された場所 がよいという理由で、地球上に卵をバラまく計画を立てる。 しかしダブラーって元々ダブルマンとベムモンスターを生体合体装置で合成してできた ものだから、人工授精で卵から誕生するという理屈がどうしても理解できない。 恐らくサブタイトルにあるように、エイリアンのモチーフを使いたかっただけと思われる。 卵を運搬中、物凄い偶然かつ強引に烈に発見されたマクー。トラックを破壊され、10数個 あった卵の内、最初に排水溝に置いたもの以外すべて失ってしまう。 卵は小次郎のアパートの近くに住む少年が発見し、家へ持ち帰ろうとしていた。 偶然通りかかった小次郎と月子は、その気味悪い卵を食べようと提案する。中々割れない 卵を電子レンジ(!)で調理しようとする小次郎。案の定爆発した卵の中から、ダブラー の幼虫が現れて…。 多分本人は忘れていると思われますが、卵を拾った少年のお姉さん役に、無名時代の 村上里佳子が出演しています。 シナリオ自体は極めてオーソドックスであり、特に注目すべき点はありません。 ※次回『宇宙刑事ギャバンVol.4』(DISC-7 #34~#39)に続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 11, 2006 10:58:23 AM
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