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テーマ:特撮について喋ろう♪(4719)
カテゴリ:特撮趣味
いよいよ最終巻に差し掛かりました。 ・・・とは言え、本編はベル・ヘレンが死ぬ回を除き、いずれも通常のエピソードであります。 ただ、死霊界のレイダーの野望が表面化し、マドー内部の権力抗争による作戦の失敗や、 露骨に足を引っ張りあったり、果ては下克上よろしく下っ端のミスアクマクラスからも 反抗の気質が蔓延しているのが特長です。 ただでさえ人材不足のマドーにあって、足並みが揃わないのは致命的ではないでしょうか。 更にいえば、首領である魔王サイコの指導力にも疑問符をつけざるを得ません。 真のみどころは次回までお待ちいただき、とりあえずは各エピソードの紹介から。 #41「不死鳥よ! 逆噴射の幻夢界へ舞いもどれ」 →都内の地下鉄を利用し、巨大な地下要塞建設を目論むマドー。 度重なる作戦失敗の背景には、グランドバースの存在が大きいことが判明した(気付く のが遅いよw)。 謹慎中(だったの?)のレイダーは、魔王サイコの命により、グランドバースの封じ 込めに成功した暁には、その謹慎を解くことを約束された。 自身を幽体化して、エクトプラズム状態でグランドバース全体を覆うことによって、 視覚を歪めることに成功。見事グランドバースを退けたが・・・。 サブタイトルの”逆噴射”って、意図したものかどうかは判別不能ですけど、空前の 被害が出た日航機の墜落事件からまだそう日も経ってない時期に、マズくはなかったの でしょうか? シナリオ自体、特筆すべきポイントはあまり見受けられませんが、ここでも椅子役の ガイラー将軍が不憫ですw #42「戦場を駆けぬけた女戦士の真赤な青春」 →宇宙戦士として日々訓練に励み、着実に力を付けてきているベル・ヘレンに脅威を感じる マドー。 これ以上力を付ける前に排除すべく、魔王サイコはレイダーにその任に就くよう命じた。 レイダーは死霊界からレイサという女剣士を召喚する。 ベル・ヘレンを監視するレイサだが、普段の様子からもまったく隙は見当たらない。 焦るレイサはレイダーに相談し、一計を案じるのだが・・・。 モロ昭和のイメージを有する鍔広帽子にトレンチコート。演歌のカラオケビデオに出て きそうなスタイルと、キンキラキンのレオタードっぽい戦闘衣装との落差がクラクラくる レイサ様萌えw ヘレンの隠れ家であるダムにて、自殺しそうな翳のある女という役どころを演じ、隙を 作ろうって魂胆なんですけど、演技は堂に入っているわ、ダム工事で主人が死んで・・・ とか設定も違和感ないわ、挙句に小道具として写真まで用意するわと何処までリアリティを 追求するのかといった徹底ぶり。こりゃ騙されても仕方ないねw 名演技の甲斐あって、見事ベル・ヘレンを討ち果たしたレイサだったが、最後の気力を 振り絞ったヘレンの一撃に相討ちとなる。 シャリバンこと伊賀電の怒りの赤射。エンディングにてマドーへの怒りを叫ぶシーンは ぐっときますね。 前半の和やかムードとの対比に、指輪を模した発信器の存在が伏線となり、いい演出が できていると思います。 意外とあっさり死んでしまったベル・ヘレンですが、イガ戦士の旗は以降も遺志を受け 継ぎ、継承されていきます。 #43「母と子の愛の涙が天国への道に流れる」 →度胸試しと称してとある林の奥にある墓地へ千恵と明たちを連れて行く大山小次郎。 真昼に肝試しもどうかと思うが、その墓地にある墓の前で、女の幽霊から攻撃を受けた 千恵と明たちは、原因不明の高熱にうなされる。 墓地の調査に赴いた伊賀電は、林の中に女の幽霊を見る。 伊賀電が林の中を調査していた頃、問題の墓の前で見張りをしていた小次郎が、千恵たち が見た同じ幽霊に襲われて昏倒してしまう。 墓の主を調査すると、不慮の事故で無実の罪を着せられ、獄中で病死した中原フサコと いう人物が浮かび上がる。その娘で唯一の生き残りであるユウコを探す伊賀電だったが・・・。 無表情な幽霊役の役者さんが怖すぎますw これ、子供が観たら確実にビビると思いますね。 保険金目当ての一家惨殺の容疑をかけられたというのも子供番組の設定にしてはヘビー 過ぎますし、現世に恨みを残して死んだ人間の魂を利用するというレイダーの作戦も 生々し過ぎてかなりイヤです。 展開としてはサブタイトルが示す通りのありきたりなものなんですけど、細部が妙に 凝っているせいで、説得力はいやまします。 #44「バラの香りに満ちた真夜中のシンデレラ」 →女子大の寮生に対し、ビーストビールスを注入し、獣の心を持たせる計画を実験する ドクターポルター。 今までさんざん人間改造計画が失敗に終わってきたという自覚はあるものの、今回の計画 も獣性を持った女性が子を産めば、その子もまた獣性を持って産まれてきて、100年後に は全人類が獣性化する・・・って相変わらず気の長い戦略は今までとまったく変わってない。 レイダーならずとも、計画の不首尾は簡単に想像できるというものだ。 千秋のテニスの試合の相手が、女子選手とは思えないほどの膂力を持っているのを不審に 思った伊賀電は、早速調査に乗り出すも、男子禁制の聖域は憚り、リリィを潜入させる ことに。 ところがあっさり正体がバレて囚われの身となったリリィ。 戻ってこないリリィを心配した伊賀電は再度女子寮に乗り込むが、応対に出た女子大生 に体よく追い払われてしまう。 リリィ、絶体絶命のピンチ・・・と思いきや、実は催眠ガスを吸っていなかったというオチ で、引き返してきた伊賀電と共にあっさり脱出。ビーストを倒し、一件落着となった。 ここ数話、マドー大幹部の椅子役として不遇をかこっているガイラー将軍は、今回は一言 セリフもあり、不憫さがいや増します。 #45「オーディションの罠 ちびっ子大スター」 →マドーを支配下に置くことを目論んでいる死霊界のレイダーは、ガイラー将軍に続き、 ドクターポルターの追い落としを画策する。 夜毎シャリバンに倒された魔怪獣たちが夢枕に現れ、ドクターポルターは神経を尖らせて いた。レイダーの仕業と疑うも証拠がなく、再び幻覚に襲われて魔王サイコの前で取り乱すと いう失態を演じてしまう。 子飼いのミス・アクマ達にも足元を掬われかれない事態を重く見たドクターポルターは、 恥を忍んでレイダーにその解決策を尋ねた。 レイダーいわく、シャリバンに斬られた魔怪獣達の供養塔を建設し、魔怪獣と同数の子供 を生贄に捧げればよいという。 魔怪獣ユウカイビーストを使い、スターオーディションを偽って子供達を集めるドクター ポルターだったが・・・。 レイダーの企みが、初めて具体的に言葉で語られます。で、やることはいつもと同じとw 焦りからか、すぐに騒ぎになってしまい、計画はあっさりシャリバンに潰されるのだが、 エンディングにて、魔王サイコは薄々レイダーの企みに気付いたというナレーションが あった。 あのー・・・魔王サイコってすげー超能力者なんですよね?本当に今まで気が付かなかったの? あと、レイダーを牽制する目的で、今まで椅子役に甘んじていたガイラー将軍がめでたく 現場復帰を果たします。よかったねw #46「誕生日の約束 大空に夢をえがく飛行雲」 →明の同級生であるセイイチ少年の父親は、セスナ機のパイロット。多忙のため、中々家 に帰ることができないのを家族に詰られ、セイイチ少年の誕生日にはプレゼントを持って 早く帰ることを約束する。 折りしも、日本占領計画の拠点となる秘密基地をほぼ完成させたドクターポルターは、 レイダーをハブにして現場復帰したガイラー将軍と共に行っていた。 が、レイダーはその超能力で内容は筒抜けであり、ドクターポルターに失態を演じさせる べく、その秘密基地の所在を示す罠を仕掛ける。 その上空をセスナで飛行していたセイイチ少年の父は、その秘密基地の所在を示すマーク に気付き、写真撮影を行う。 これに気付いたマドーは、戦闘機を差し向けるも、取り逃がしてしまう。 マドー戦闘機の出現をキャッチしたグランドバースは現場に向かうが、抵抗もそこそこに 退却する。 何か裏があると読んだ伊賀電は、襲われていたセスナが着陸した場所へ向かう・・・。 マドー幹部の権力争いがいよいよ表面、激化してくるのだが、相変わらずツメの甘い作戦 に、シャリバンに気付かれるというパターンは健在w 笑いどころは、レイダーがドクターポルター、ガイラー将軍を出し抜いて見事フィルムの 奪取に成功したと思いきや、まったく別のフィルムで、家族写真が収められていたという オチ。 普段、無表情で冷静なレイダーが焦っている様子は必見ですw ※次回『宇宙刑事シャリバンVol.5』(DISC-10 #47~#51)に続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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