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テーマ:ニュース(100173)
カテゴリ:時事あれこれ
詳細は不明なのですが、海外から気になるニュースが↓↓↓↓↓ 「TVゲーム禁止論が浮上 学校の銃乱射事件で、独政界 (共同通信)」 少年による暴力事件の原因をTVゲームに求めるなどという噴飯ものの論調が、ゲーム脳で おなじみの森センセイを擁する我が国以外でも起こっているのが少々意外でした。 この短い記事の内容だけでは判別のしようもないのですが、いくつか我が国とも共通する キーワードがあります。 (1)「暴力的な内容のTVゲームに没頭していた」 (2)「ある心理学者」 (3)「現実と仮想の世界を取り違えた」 まず(1)について、 何が何でもTVゲームのせいにしたい人種というのが、常に声高に主張するのがこれです。 しかしよく考えてみれば、これは単なる客観的事実のひとつに過ぎません。 意図的か否かは別としても、少なくともこの記事は恣意的にこの情報のみをクローズアップ していることは明白です。 もちろん憶測に過ぎませんが、この情報とは別に、 「暴力的な映画を良く好んで観ていた」かも知れないし、「不幸な家庭環境であった」かも 知れません。 いずれにしても、たったひとつの情報にすべての原因があると考えるのは無理があり過ぎです。 あらゆる可能性を無視して特定の情報のみを結論に導く立脚点にするのは、この種の詭弁を 弄する者の特徴です。 (2)について、 真面目に研究されている方には申し訳ないが、精神医学だの心理学だのは分かっていること よりも分かっていないことの方が多いのが現状です。 それでも実績ある高名な学者の言ならばいざ知らず、”ある”心理学者の意見など尊重する に値するものかどうかは非常に疑わしいと言わざるをえません。 (3)について、 いまだにこんな荒唐無稽な説を信じている馬鹿がいること自体が不思議なのだが、仮にその 通りであったとしても、それはTVゲームに起因するものではなく、元々そういう病気である と考えた方が自然である。 一度でいいから”TVゲームをやり続けたことが原因で現実と仮想の区別がつかなくなった” という症例を報告して欲しいと思うのだが如何だろうか。 ドイツではどうか知らないが、少なくとも我が国の暴力を伴う重大な少年犯罪は、統計の上 では減少傾向にあります。(参考:http://kogoroy.tripod.com/hanzai.html) 1960年代がそのピークにあたるわけですが、この時期には無論現実と仮想の区別がつかなく なるようなTVゲームなど存在しませんし、以後のピークである1980年代にしても、せいぜい ファミコンが登場するかしないかの時期であります。 もちろんこれはただの数字上のことであり、その原因まで追究しているわけではありません。 しかし、TVゲームによるものかどうかは別にしても、少年の凶悪犯罪が増加していると いった明らかに間違った情報を伝播するのはそもいかなる目的があってのことかと首を傾げ たくなります。 海外のニュースソースをロクな検証もせずに盲目的にありがたがる傾向にある我が国のマス メディアが、またぞろピントのずれた論議を展開しだすものかと危惧いたします。 レーティングの基準が統一され、流通側の対応も以前ほどのザルではないにしろ、商品として 市場に出回ったものに対しての規制力などというものは、本気で欲しいと思っている人間に 対しては何の効力もないということにはいい加減気付いて然るべきです。 私の結論は、人が犯罪を犯す原因は、犯した当人以外にありえないということであります。 人の心の闇を探るのも結構ですが、安易なスケープゴートに逃げずにしっかり検証していた だきたいと願う次第です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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