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May 25, 2007
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最近ようやく普通に店頭に並ぶようになったニンテンドーDS。
ビジュアル重視で、当節の最高の技術力を誇るスクウェア・エニックスであるが、時代の
趨勢には逆らえず、売れないPS3やXBOX360を尻目に、明らかにビジュアル表現能力に劣る
ニンテンドーDSというハードで新作を出さざるを得ないジレンマを感じる。

ここ最近の同シリーズリメイクラッシュは、もうボチボチかなりウザくなってきている
のですけれど、本作は一応新作。

一応というのは、基本的にFFシリーズのナンバリング作品は、シナリオ上の接点がないこと
が定義のようになっており、共通のキャラクターが再登場する作品は、いわゆる外伝的
扱いになっているからである。

PS2最後の超大作と呼んでもいい前作『FF12』は、色んな意味で問題の多い作品であった。

その最たるものがシナリオや登場人物に対する不満であり、私自身はそのストーリー性に
ケチを付ける心理がどうにも理解できないというのは当時からも変わっていないのであるが、
そこのところは以前、当ブログで詳しく突っ込んで語ったのでここでは割愛します。

現在、全体のボリュームからすれば約半分を消化したところなのであるが、最初から
ここまで、どうにもビミョ~な雰囲気なのだ。

ビジュアルはキレイなんですよ。まぁもちろんDSというハードなりにって意味ですが、
少なくともこれ以上のビジュアルを表現し得たDSのソフトは、私の記憶にはありません
・・・ってそんなに見てないんですけどねw

私としては、PS2の前作は、ビジュアルの呪縛、みたいなものを感じていて、そのあまりの
シナリオの空疎感のギャップがあったのでありますが、そこのところをフォローすべく、
登場したのが本作ではないかと勝手に思い込んでおったのですね。

で、もちろん最後までプレイしていないので最終的な評価ではないのですが、とりあえず
今のところ、前作とまったく同じ失敗をしているな、と言わざるを得ません。


とにかくシナリオが適当過ぎ。

取ってつけたような展開は別に本作に限った話ではないが、前大戦(前作)の影響で
幻の浮遊大陸、レムレースを覆っていた結界が破れ、”翼のジャッジ”なる謎の人物が
イヴァリースから聖晶石をエサに、大量の空賊をレムレースに送り込んで、原住民である
翼の生えたエグル族を迫害し、破壊と略奪の限りを尽くしている・・・。

ということなのだが、主人公であるヴァンとその一行も立場的には前者と何ら変わること
はないのに、身勝手な独善主義を押し付け、それを何のわだかまりもなく受け入れる
エグル族のリュドというキャラクターの設定が、どうしても感情移入できないんですね。

制作スタッフも違うはずなのに同じ失敗を繰り返してどうするのかとw

戦闘シーンは今流行り(?)かどうかは知りませんが、リアルタイムストラテジー、
通称RTS風のもの。リアルタイムに戦略性を求められるシステムであるが、移動できる範囲
が狭く、実のところ力押しで何とかなってしまい、あまり厳密な戦略性を必要とする場面
には遭遇していません。せいぜい敵キャラクターとの相性程度を、気をつけていれば、
どうしようもないということはないと思います。

ただインターフェイスを活かした操作性は悪くないですし、何より区切りの付けやすい、
短いミッションの積み重ねなので、短時間でもプレイでき、やたらと長大な時間を要した
前作よりは、遥かに社会人ライクなつくりとなっております。

最終的な評価はクリア後まで待ちたいと思いますが、ちょっと厳しいカモ。






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Last updated  Apr 8, 2012 01:48:32 AM
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