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テーマ:特撮について喋ろう♪(4719)
カテゴリ:特撮趣味
大分間隔が開いてしまいました。 ようやく折り返しを越え、後半に突入したわけですが、本編に収められているエピソード は所謂単発モノが中心であります。 #28~30は、割とシナリオのクオリティが高いです。当時の社会情勢も反映した エピソードは、複雑な人間関係と相まって、中々に見応えがあると思われます。 その分、コンバットスーツ着用後の戦闘シーンが浮いてしまってどうにもマンネリ化 しているのは否めないのですが、こればっかりは今も昔も変わりませんね。 では以下、各エピソードのご紹介です。 #26「憎しみの罠 メイクアップ大戦争」 →いつもまわりくどい作戦を、悉くシャリバンに邪魔され続けてきたマドー一味。 本編は珍しく、シャリバンの抹殺のみを目的とした作戦を展開します。 パトロール中の伊賀電を、遊園地の罠に誘き寄せることに成功したマドー。 次々と姿を変え、襲い来るカイキビーストに対し、伊賀電も様々なコスプレで対抗する。 果たしてシャリバンは無事罠から脱出できるのだろうか・・・。 前作「宇宙刑事ギャバン」でも時折展開された、目まぐるしく変わる場面転換に幻想的 な空間で、渡洋史氏の生のアクションが存分に堪能できる、まさにJACの真骨頂とも いえるエピソードです。 反面、シナリオ性が薄く、話の中身的には盛り上がりもないですが、たまにであれば 問題ないと思います。 この回では、金八先生を彷彿とさせる、大山小次郎こと鈴木正幸氏の警官コスプレを 見ることができます。 #27「裏切りの空 暗黒刑務所からの逃亡者」 →マドーに叛旗を翻す宇宙の戦士達を指導する立場にある、リタ、キース、ムーアの三人 のオルガナイザーが、マドーの監視の眼を潜り抜け、地球にやってきてシャリバンの 庇護を受けることとなった。 オルガナイザーが全宇宙に散らばる反マドーの戦士達に向けて激励のメッセージを発信 したところ、これがマドーの知るところとなる。 オルガナイザー探しに奔走するマドー、折りしも、宇宙の暗黒刑務所からひとりの青年 が脱走し、地球に逃げてきたとの情報が入る。青年を追うマドー、それを間一髪で救出 したシャリバンは、青年が自分とまったく同じ血液型、イガ星人であることを知って驚く。 青年、マリオの命を自らの血液で救ったシャリバンは、彼を兄弟と呼ぶのだが・・・。 唐突にマドーと戦う組織の存在が明らかになるエピソード。セリフ中に、何となく 共●党が好んで使いそうな用語が散見するのは気になるところだが、この三人は以後の エピソードでも何度か登場する。どうでもいいが、キース役の俳優って今までムキムキ マンだと思っていましたw 暗黒刑務所から脱走した青年、マリオを演じるのは「また逢う日まで」の一発屋歌手である 尾崎紀世彦。当時でも青年というには憚るお歳のような気がするが、それより超絶に 下手っぴな演技のほうが気になる。それにしてもシャリバンの父、伊賀電一郎役の 上條恒彦といい、同年代の昭和の歌謡曲歌手が出演しているのは何か理由があるのだ ろうか? シナリオ的にはサブタイトルでネタばらししちゃっているので何なのですが、魔怪獣 の名前(ウラギリビースト)ぐらいは何とかならんかったものかw 会ったばかりの見知らぬ男を、同郷というだけで簡単に信用しちゃう純粋さは、刑事の 資質としては激しく疑問。マルチとかカルトとかに騙されやすいタイプですな。 #28「キャンパスは風速80Mの猛烈ストーム」 →パトロール中、城東大学助教授の殺害現場に偶然居合わせた伊賀電。瀕死の口から 出てきたのは、同じ城東大学の大神教授を助けて欲しいという言葉であった。 彼の言葉の真偽を確かめるべく、城東大学に乗り込んだ伊賀電は、近日大神教授を含む 世界の三大頭脳と呼ばれる科学者がシンポジウムを行うことを知る。 大神教授に接触した伊賀電であったが、何故か他人事のようなそっけない返事が返って くるばかりであった・・・。 ところでサブタイトルの”風速80Mの猛烈ストーム”がビタいち出てこなかったのは私の 気のせいでしょうか? ミステリ風のシナリオ展開は面白いのですが、大神教授が魔怪獣の変身した姿であった というオチが割れてからはいつもの通り。 何故か周りにいつも女子大生を侍らせて校内を練り歩く大神教授が、単なるエロ教授に しか見えないところはご愛嬌w ちなみに大神教授を演じた池田鴻氏は、TV版初代「機動戦士ガンダム」の主題歌を 歌われていた方であります。 どうでもいいが、魔怪獣のキャンパスビーストってネーミングはあんまりだと思うw #29「敵は誰だ? 荒野をめざす熱血児」 →武器密売商人であるサイゲル氏が、日本に来日した。 マドーとの関係を疑った伊賀電は、サイゲル氏の乗ったハイヤーを追跡するも、バイク に乗った謎の青年の妨害を受ける。 青年の名は新田。元刑事である彼は、賭博の汚名を着せられて刑事を退職した後、探偵 として活動し、自らの名誉回復の為にサイゲル氏を追っているという。 郊外のホテルに泊まっているところを突き止めた新田であったが、踏み込んでみると サイゲル氏が殺害された後であった。現場から立ち去る山野という会社社長、そして 新田を操る佐倉弁護士の企みとは・・・。 前のエピソード同様、普通の刑事モノのようなシナリオ展開は中々の見ごたえあり。 複雑な人物の相関関係は面白いが、そこにマドーが絡んでくる部分の不自然さは否めず。 まぁ仕方ないと言えば仕方ないんですけどね。 サブタイトルと内容が乖離しているのも前エピソードと同じw 荒野をめざすって意味わからんし。 元刑事の新田を演じたのは最近みかけないマイケル富岡。名前は違いますけどね。 悪の佐倉弁護士を演じたのは円谷系の作品ではおなじみの睦五郎氏です。 #30「捨てられる子供たち 変身するママ」 →いつもの回りくどい作戦が復活w 家庭の主婦を洗脳して子供や家族を棄てさせ、家庭崩壊から社会不安を引き起こすマドー。 見るからに怪しげな”異次元美容センター”なるエステで洗脳を行うってのが妙に 生々しいw しかし主婦=専業主婦であることを前提としているあたりは、某フェミニストのキ●ガイ が反応しそうなポイントでありますが、この時代は大らかな時代でしたね。 主婦の様々な不満の源泉が「夫が、朝早くに仕事に出かけて真夜中にならないと帰って こない」だの「同期に比べて出世が遅い」だの、中途半端にリアルなのがイヤすぎますw 例によって、現場に潜入する女宇宙刑事リリィですが、柴田理恵みたいなダサ眼鏡を かけて野暮ったい服装をしていても、マドーにあっさり正体がバレてあしらわれるあたり は、今までにない展開で新鮮でした。 子供から母の温もりを奪う非情な作戦を行うマドーに、熱くキレる伊賀電もステキです。 多分テコ入れの一環なのでしょうが、ここへ来て魔怪獣のデザインが異様にチープに なった観があります。 小次郎さん、何故か捨て子の面倒を公園でみているのはいいのですが、水道水でミルク を作るのは止めた方がいいと思います。 ※次回『宇宙刑事シャリバンVol.4』(DISC-7 #31~#35)に続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 14, 2012 09:41:29 AM
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