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テーマ:特撮について喋ろう♪(4719)
カテゴリ:特撮趣味
本編から、終盤のキーパーソンのひとり、レイダーが登場し、同じくガマゴン大王も 顔見せを果たしています。 奇星伝にまつわるエピソードもあり、物語全般の伏線をはる段階にあるとも言えます。 魔怪獣の造形も、初期の不気味なデザインに回帰しつつあり、子供を遠ざける原因とも なった怪奇路線がいよいよ発揮されてきたというところ。 では個々のエピソードのご紹介です。 #31「みゆきは今? さまよえる幻のクリスタル」 →#20以来、久々の奇星伝にまつわるエピソード。 マドーの手に落ちかけたイガクリスタルは、自らの意思でもって異空間に逃れ、その際、 島でイガクリスタルの秘密を守っていた少女達も巻き込んでしまった。 その少女の一人、みゆきの夢を見た伊賀電。その時、マドーは伊賀電を、時空の彼方へ と飛ばし、赤射させない作戦を実施。 まんまと誘き出された伊賀電に待ち受ける罠とは・・・。 幻夢界を発生させる際に生じる時空の歪みを利用して、タイムスリップをさせるという 理屈が、わかったようでよくわからないw 戦国時代、未来世界はまだいいが、よその星の未来に飛ばされるというのはどんなもんか? 同じ採石場にしか見えないのはご愛嬌。 それはいいとして、タイムスリップ装置のトラブルが多すぎ。慌てふためくマドーの連中 がバカっぽくてよい。 後にレギュラー出演するガマゴン大王がチラ出するのだが、ここでのシーンはもろに 『スターウォーズ ジェダイの復讐(現:帰還)』の丸パクリなのはいただけない。 みゆきと再会できた伊賀電だったが、再びイガクリスタルと共に時空の果てへと消える。 残された靴が現代とオーバーラップする演出はなかなかのものでした。 #32「幻夢じかけのオレンジと子守唄!」 →アントニィ・バージェス原作でキューブリックの手で映画化された名作「時計じかけの オレンジ」からとったサブタイトルが印象的な本エピソード。 前者では「オレンジ」を抽象的な意味合いでもって使用していたわけですが、本編では もうこれでもかとそのものズバリが出てきます。そういうことじゃないんだけどなw 例によって回りくどい作戦シリーズの一環でありまして、愛を知らない子供達を集めて 獣人化させるという気の長いもの。いつも思うのだが、それからどうする、という ビジョンがまるでないというのは如何なものかと思う。 怪しげな学校の校長は、前作『宇宙刑事ギャバン』においても似たような役を演じた 汐路章氏。っつーかこの人怖すぎw デパートでリリィを襲った謎のライダーを追って「GIRA GIRA SCHOOL」(どうでもいいが このネーミングはなかろうw)に辿り着いた伊賀電との会話で、急にワケの分からん 歌を歌いだしたり、当時の世相(戸○ヨッ○スクールのことと思われる)を引き合いに 出したりと、色んな意味でヤバさ満開です。 シナリオは、途中から大山小次郎の隣人の子供が中心となる等、整合性がなく、やや 散漫な印象を受けます。 エンディングで、オープニングと同じ構図でオレンジを弄ぶ謎の手から、視点を引くと 例の海坊主が映るという演出は非常によかったです。 #33「瞬間旅行! 幻夢城内は怪奇の花ざかり」 →ドクターポルター謹製の瞬間転移装置ですが、調子が悪く、ガラクタばかり拾ってきます。 マドーの首領、魔王サイコは、宇宙刑事シャリバンの母船、グランドバースを奪えと 要求します。 ガラクタを宇宙空間に放擲し、修理に勤しむドクターポルターであったが、何故か棄てた ガラクタの中に札束が混じっており、不用意に棄てた為に銀河連邦警察の目に留まり、 参考にってことでグランドバースに転送されることに。 当然、札束に注目したシャリバンは、それがオリエント銀行の金庫から消えたものと一致 しており、即座にマドーとの関連を疑う。 早速調査を開始する伊賀電は、偶然街で出会った、一平と佳代という幼い兄妹の、出稼ぎ に東京へ出て行方不明の父親を探すことに・・・。 子供番組的なご都合主義満載の、支離滅裂なボケシナリオが楽しい。 散々四苦八苦して修理していたはずの瞬間転移装置は、結局特殊な宇宙鉱石が必要と 言い出すドクターポルターの行き当たりばったり感も素敵だし、瞬間転移のはずなのに グランドバースのエンジンの力に勝てなかったり、それならばといきなり出力を最大に するデリカシーのないガイラー将軍を馬鹿者呼ばわりしたり、自分達のミスで一平と 佳代を幻夢城に転移させたにも関らず「幻夢城を見たものは生きて帰すわけにはいかない」 とか理不尽すぎる魔王サイコもバカだしで、およそ緊迫感がまったくありませんw で、オチで父親が見つかった兄妹が、共に田舎へ帰るシーンで終わるのですが、この親父、 何で行方不明になっていたのかというと、マドーとはなぁ~んにも関係がなくて、 「ついうっかり」 ・・・もうイヤw #34「総毛立つ幽鬼は死霊界への案内人」 →侵略計画の悉くを宇宙刑事シャリバンに阻まれ、業を煮やすマドーの首領、魔王サイコ。 そこへ突然、死霊界からやってきたと称するレイダーが現れ、 「シャリバンごときを倒すことなど赤子の手を捻るようなもの」とうそぶく。 ガイラー将軍相手に、その力を見せ付けたレイダーは、魔王サイコの命を受け、 シャリバン抹殺に向かった。 白昼、レイダーの魔力に幻惑される伊賀電。小次郎や千秋らが参加するキャンプ地に 突如現れた魔怪獣ヒャクメビーストを辛くも退けるが、その場にくずれ、意識を失って しまう。 グランドバースの治療室のベッドで、リリィの必死の看病も空しく、意識が回復しない 伊賀電。急を受けたバード星のコム長官や、ギャバン隊長も回復を祈るほかなく、 現実主義のコム長官は、ギャバンに「また地球担当に戻ってもらわないといけないかも 知れない」と縁起でもないことを言う。 驚異の精神力で、何とか意識を回復した伊賀電であったが、かつてない強敵の出現に 来る戦いの厳しさに戦慄する・・・。 物語の終盤に向けて、最も重要なキャラクターのひとりであるレイダーが初登場。 演じられたのは「人造人間キカイダー」のプロフェッサー・ギル役でおなじみの、 安藤三男氏。ララーシュタインみたいなパンクロック風の総毛立つ白髪に黒い衣装と、 今見ても相当不気味です。こりゃ子供が観たらチビるわw ここ最近の魔怪獣のデザインには辟易していたのですが、前回のエピソードあたりから 初期の不気味路線が復活した観があります。 名前の通り、ヒャクメビーストのコンセプトは、「超人バロム・1」のヒャクメルゲの それであると推測。 これ以降、本筋にかかわるエピソードや、キーとなるハードなエピソード等、みどころ が多くなってきます。 #35「倒れたら立ちあがれ電! 愛は生命の輝き」 →前のエピソードにて、死霊界のレイダーの精神攻撃から辛くも生還した伊賀電であったが、 いまだ完全にその呪縛から逃れられたわけではなかった。 コム長官とマリーンは、伊賀電に精神トレーニングを課すが、これ以上は危険として、 途中で切り上げてしまう。 再び、伊賀電に差し向けられる、レイダーとマドーの魔の手。再び死線をさ迷う伊賀電 を救ったのは、今は亡き母の面影であった・・・。 突如現れたレイダーにやられっぱなしのドクターポルターとガイラー将軍。 シャリバンが死の淵から生還したのを見て、これみよがしに追及するが、「生ける屍 同然と言ったはず」とあっさりかわされます。って言うかアンタらシャリバンに致命傷すら 与えたことなかったじゃん・・・。カッコ悪すぎw 中身的には前回のエピソードの延長線上にあるのだが、徹底してレイダーの不気味さを 強調する内容となっている。 ※次回『宇宙刑事シャリバンVol.4』(DISC-8 #36~#40)に続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 11, 2012 03:03:49 PM
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