【PS】『ワイルドアームズ』で遊ぼう!
本来ならば「PSソフト探訪記」で書くべきことなのでしょうが、ここ1ヵ月の間に旧PSおよびSSの中古ソフトを10本単位で購入し、私のコレクションも夥しい増殖を続けています。購入した店は前回の記事で書いた古本屋で、都合2回の買い物においてどちらも値段を正しく計算できないという、小売店にあるまじきスキルの低さが笑えますが、結果的に損をしたわけではないので何もわからないフリをしていますwおそらく今後の旧PSソフトの新規の入荷はないと思われ、300円均一、500円均一と投売り状態の上に、キズありで割引もしてくれるという良心的な価格設定はありがたいのですが、300円の商品に400円の値引きってどういうことでしょうか?多分元の値段設定が高いときの値引き金額をそのまま放置してあると思われますが、新たに値札を張り替えた際に気がつかないものなのでしょうか。別に欲しくもなかったものですが、シャレでレジに持っていったところ、他の商品の値段も豪快に間違えてくれたおかげでどう計算されたのかは結局わかりませんでしたwそれ一本だけ持っていったら\100くれたのだろうか?w1回の買い物につきそれぞれ10本づつ購入し、合計金額は\3,000弱という極めてリーズナブルなお買い物に個人的には非常に満足しているものであります。ただ、ここでその20本のタイトルをつらつら並べてみても面白くも何ともないし、実際買ったはいいけど開けてすらいないものがほとんどなので、個々のタイトルをプレイする機会でもって紹介することで替えさせていただこうかと思っています。…とは言え、そんな機会が訪れる可能性は限りなく低いのでありますがwしかも今回ご紹介するソフトはその時に買ったものですらないという意味不明な記事ですがどうかご容赦のほどを。現在、旧ハードのソフトに限定してアクション、シューティング、RPG or SLGの3つの軸を設けてそれぞれ『アイアンマン/XO』(SS)『雷電DX』(PS)をプレイしているのですが、どうもそれぞれ行き詰っているというか、有り体に言えば飽きてきているものであります。そこであまり敷居の高くないオーソドックスなRPGをプレイしたいなと思い立ち、コレクションを漁ったところ、目に付いたものが『ワイルドアームズ』(PS)でありました。近日最新作の発売を控えるシリーズの記念すべき第一作で、PS2でリメイクもされています。PSオリジナルシリーズとして現在も最新作が作られていることを思えばそこそこ人気もあると思うのですが、どれも印象は非常に”地味”なんですよね。第一作の発売から既に10年が経とうとしていますが、ゲーム画面は非常に丁寧に描きこまれてはいるものの、10年前の当時としてもSFCを彷彿とさせるぐらい古くさい印象を受けます。10年前と言えばネコも杓子も何でもポリゴンという感じで、有モンのシステムにポリゴンを乗っけただけという手抜きの作品が目立つ時期でもありました。戦闘画面こそ2頭身のチープなポリゴン画面に切り替わるのですが、見せ方以上の意味があるわけでもなく、かえって全体の印象とちぐはぐな感じがするのもマイナス要因だったと思います。購入当時、何故プレイしなかったのかと言えば、正確なところは思い出せませんが、多分複数タイトルが重なっただけという単純な理由によるものだと思います。あの頃は社会人3年目で、気になるタイトルは押さえてはいたものの、仕事が忙しくてほとんどプレイできずに積み上げている状態でありました。思えば現在の状況に至る根本なのかも知れません。でもまだ開封もせずに放置するまでには到っておらず、取りあえず購入したものについては一度は電源を通していましたから、今よりは随分マシです…って比較する次元が低すぎるのですがwで、最初の印象で後回しにしたまま現在に到ったと推測されます。ちょっと後回しにしたつもりが、再び手に取ったのが10年後という1000年女王みたいな時間感覚は我ながら異常だと思います。最初から「古いゲームで遊ぼう」という趣旨でありますから、見た印象から受ける”古くささ”は、10年前とはやや趣きが異なり、むしろ自然な感じでゲームに入っていくことができました。三人の主人公、ロディ、ザック、セシリアの誰から始めてもいいのですが、最初のイベントをそれぞれクリアしないとシナリオが進みませんので、選択自体に意味はないと思います。三人の主人公が合流するイベントをずっと先にして、それぞれ自由に進行できてザッピングを可能にし、複数のキャラクターが関るイベントに変化がでるようにすれば深いゲーム性が生じたのではないかと思いますが、格段にややこしくなるので現実的ではないですね。現在、三人が最初に合流したイベントをクリアし、本格的なシナリオの幕開けといったところであります。プロローグ部分をプレイさせておいてからオープニングクレジットを挿入する演出は、古くはファイナルファンタジーの第一作までルーツを遡ることができますが、序盤の比較的平穏なイベントの後に、禍々しいできごとが起こる部分をドラマチックにみせる演出は中々よくできています。バックストーリーに関しては、王道中の王道ですのでここで申し述べる程のものではありませんが、かねてからRPGにストーリーは不要、を持論にしている私にとって、力の入れどころをきちんと理解されていると思しき作りには素直に好感を覚えます。世界観については丁寧に構築されているとは思いますが、神話世界の用語の多用と決定的にオリジナリティに欠けるという点ではあまり評価はできません。しかし、それがシナリオに悪い影響を与えているかと言えばそうではなく、ダンジョンの作りひとつとってみても一応それなりに仕掛けを施してあってプレイヤーに工夫をさせる設計になっていますし、広さのバランスも丁度良いと思います。最終的な評価はクリア後まで待ちたいと思いますが、今のところ好感触でゲームは進行しております。