WANDERER
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重松清の「舞姫通信」読みました。お話しとしてはあまりスムーズな展開ではなかったけど心に入ってくる感じがした。こんなお話しを書いて、だから「きよしこ」や「小さき者へ」も書けるんだね。すごいね。人は死ねる。いつ。いつか。いつでも。でも僕の教え子の君たちの「いつか」が、ずっとずっと、遠い日でありますよに。人の死を止めることはできない。私はそう思ってる。死を選んだ人を止めるのはその本人以外ないと思う。こんな考え方は悲しいのかな。誰かが止めてくれるんだろうか。私は止めることができるんだろうか。その前に、自ら死ぬことはそんなにいけないことなのかな。それもよく分からない。いろんな事を思い出して胃が痛くなる小説でした。読んでる時、村上龍の「コインロッカーベイビーズ」を思い出した。映像が鮮やかに浮かび上がるような、色彩を持った小説。
Jul 26, 2006
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先日、重松清の「小さき者へ」を読んで感動したスティングです。この小説は家族とお父さんの話。暖かくて。一生懸命に、それぞれなりに現実を考える人達の話でした。思い出したように、これから何度も読み返す本になるんだろうなと思います。今度は「きよしこ」を読みました。ストーリー少年は、ひとりぼっちだった。思ったことをなんでも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたから―きよしこに会いたかった。たいせつなことを言えなかったすべての人に捧げる、少年小説。登場する少年「きよし」を見てると胸の奥が痛くなる感じがする。自分の子供の頃を思い出す。子供の頃だけじゃない。言いたくても言えない、私にはよくある感情のような気がする。言葉にするのが難しいすぎて、いろいろ考えたあげく何も言えなくて。だけど、読んでる途中からきよしのことがすごく好きになった。仲間意識なのか、人として好きなのか。。とても共感ができる。きよしの周りに出てくる人達もなんだかいい感じの人ばかり。なんだこの感想は。。。たくさんの人に読んでほしいと思った。きっと読み終えたあとは、少しだけ前に進んでみようと思えるはず。重松清の小説を読んだ後は、こんな普通で素直な気持ちになれる。そんな力がこの小説にはある。
Jul 24, 2006
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ちょっとどんよりした本ばかり読んでいた気がするので、笑えそうな、明るくなれそうなものが無性に読みたくなり本屋へ。タイトルが気になって購入。大道珠貴「しょっぱいドライブ」過去の芥川賞受賞作品です。内容は、港町で生活する34歳のミホが、へなちょこ老人九十九さんと同棲するまでの顛末を哀しくもユーモラスに描く、しょっぱい愛の物語。だそうです。私が勝手に想像していた笑いとか明るさはありませんでしたが、これはこれで結構おもしろかったです。「しょっぱい」の意味がなんとなく分かる気がする。確かにしょっぱい。苦いわけではない。嫌いなわけではない。だけど、好きって訳でもない。くされ縁のような、成り行き任せのような、そんな2人。実穂の心情の動きがおもしろい。切ないような可笑しいような悲しいような。どうでもいい程度の小さな心の葛藤や動きが上手く表現されてると思う。
Jun 20, 2006
結局読み終えた「羊をめぐる冒険」昔読んだ時とは違う、少し違和感を感じた気もしたけど、とにかく読んだ。改めて読んで不思議な話だと思う。人間を羊が侵食する。羊男の存在。おもしろい。村上春樹さんの小説を読んでいると羊水の中にいるような気分になる。ってその頃の記憶があるわけじゃないけど、なんとなくそんな気がする。リラックスできるというか守られてる感覚?それも不思議だ。このままダンスダンスダンスを読み進める。
Jun 19, 2006
「zoo」1,2 読み終わりました!微妙な作品も含まれてたけど、やっぱり面白いです。お得な短編集。昔書いたものが多いみたいで、表現が分かりずらかったりが少し気になったかも。「so-far」とか、「冷たい森の白い家」とか好きでした。「冷たい森の白い家」は「暗黒童話」を書いている時のアイデアを使って書かれたらしいです。確かに似た雰囲気あるかもしれない。どっちもおもしろいー♪今回書き下ろしの「落ちる飛行機の中で」もなかなかよかったと想います。
Jun 2, 2006
はぁーやっと出たよ。乙一「ZOO」の文庫本!!そんなに待ってるなら単行本買えよって感じだけど。。とにかく嬉しい♪昨日買いまして、まだ「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOM」しか読んでいません。いつも思うことだけど、乙一の作品は人の心の闇の部分だったり、グロい描写だったり、ホラーだったり「陰」な話が多い。でも、粘着的でなく冷淡な感じがして気楽というか読みやすい。でもね、久々に怖い~って気持ちになりました。「SEVEN ROOM」7つの部屋に閉じ込められた人々。1日ごとに1人殺されていく。部屋の隅にある溝には切り刻まれた死体が流れる。途中からドキドキしながら読んでしまった。。死ぬ事と生きる事、少しだけ考えました。「カザリとヨーコ」現実にヨーコみたいな目に合っている子がいそうだから怖いよ。ヨーコが苦痛を受け入れているようで受け入れられていないから悲しい。それは防衛本能なんだろうけど、酷い目に合っているのに自分の存在を責めてしまう。周りを責めるより自分を責める方が人間楽なのかもしれませんね。。結末はありがちな感じしたけど、明るい方へ進もうとするヨーコがいいです。
May 30, 2006
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空港が好きです。飛行機が好きです。マニアとまではいかないけど、子供の頃から大好きな場所だった。昔、海外逃亡願望?のあった私にとって憧れというか、とっても素敵な場所のイメージ。それは今でも変わらない。小学校の卒業文集で、「10年後の私」みたいなのを書かされた。海外で遊んでる、って書いたら夕食の時、母親に牛丼を投げられた。。思い出した。私かわいそうすぎ(笑)空港のデザインって近未来的な感じがしませんか?子供の頃からそのイメージだ。それに、有名なデザイナーとか建築家が関わっているのでお墨付きなのです。「機能性&デザイン性」のバランスがいいものって大好き。今月の「ブルータス」(よく分からん特集をやる雑誌。。)で世界のエアポートを紹介していたので即買い。しかも、これ買い~!!って決定的になったのは、いろんな航空会社の飛行機のウイングのステッカー付きだったこと!1個1個は小さいけど、それでもほしかった!!やった!それと、東京の表参道に「ファーストクラス・ラウンジ」を期間限定で作ったらしい。そのイベントで、大沢伸一&どこぞのDJとどこぞのプロデューサー3人で手がけたラウンジBGM。そのCDが付録でついてた。ちなみに、大沢伸一はMONDO GROSSOです。彼のアレンジは普通に好きです。普通に。。。
May 24, 2006
乙一「天帝妖狐」読みました。「A MASKED BALL」と「天帝妖狐」の2作品からなる短編集。久々の読書な気がする。。「A MASKED BALL -及びトイレのタバコさんの出現と消失-」学校のトイレで誰とも分からないメンバーと落書きを通して会話をする、というのはどこかで聞いたことのある設定ではあるけど、個人的にそういうのは好きだ。トイレで予告をして、実際に事件として行動に写す"カタカナの人"乙一作品のいつも通り、犯人誰??と最後まで分からず少しドキドキしながら読む。短編だからか、いまいち盛り上がりに欠けるのと、登場人物たちにさほど感情移入できなかった。そして、最後に犯人が分かった時、なんだ。。という期待ハズレな感じもあったかな。。
May 20, 2006
タイトル相変わらず長っ!ってことで、前回出た「そうだ、村上さんに聞いてみよう・・・」の続編です。もーーこの本、本当に好き!!最高!!水丸さんの絵と、読者のくだらない質問(本人はマジメなんだと)に答える春樹さん。全てが良いです、ツボです。共感できたり、いろいろ勉強になったり、笑えたり。「頭の良くなるエンターテイメント」って感じ。自分と同じような悩みを持つ人も結構いたりで、自分の迷いに答えを出してくれているような気すらしてくる。でも、春樹さんは答えを書いているわけではなく、悩める人々が自分なりに答えを出せるように導いてくれる。やっぱ好きだなぁ。。この人。この空気は和みます。
Mar 23, 2006
最近、「ダークファンタジー」とか「ネガティブキャンペーン」とか、こういうのが普通に広まってますね。昔はこういうのってアンダーグラウンド的なイメージがあったんだけど、今となっては。。どんな世の中なんだよ。この「七つの黒い夢」もダークファンタジーが売り文句?になってる本みたいです。参加している作家は、乙一、恩田陸、北村薫、岩井志麻子などなど、ミステリーともホラーともファンタジー作家ともいえる人々。(な気がする)私が一番好きだったのは、岩井志麻子さんの作品。今回初めて読んだんだけど、この人結構いいかも!?とか思っちゃった。最後の物悲しい終わり方なんてすんげぇ好み(笑作家本人は変なおばちゃん・・ってイメージあるけど。期待してた乙一は、良い話ではあったけど、もっとダークな作品を読みたかった。そんな気分です。
映画観たり、本読んだりボチボチやってはいるんだけど、なかなかUPしてないです。。てことで、川上弘美「椰子・椰子」小説とも日記とも絵本とも言えるような不思議な本でした。これぞ弘美ワールドって感じ。どの時代なのか、どの場所なのか、単なる妄想記?なのか。一人の主婦の淡々とした日記が書かれています。話は、あっちこっちに飛んだり跳ねたりしますが。山口マオさんの絵が沢山書かれてあって、それも凄くいい感じ。全体にのんびーりした空気があって。でも、ちょっと皮肉ってたり、冷たかったり。優しいだけじゃないのが川上作品の特徴。どこか冷めてて淡々としてる、でも凄く幸せな気分になれる。こういう作品作りたいんだけどなぁ。。旅のお供にしたい本ですね。
村上龍の短編集「空港にて」を読みました。一人で何かを考える時の感覚だなぁ。。と思いました。周りに人がいるけど人はいない。少しずつ読んでいったんだけど、最後の「空港にて」が一番好きでした。何気ない日常の一こまだけど、登場する人びとそれぞれの意思を感じれたような気がします。
Mar 13, 2006
まず、タイトルからインパクトありますね。乙一の「夏と花火と私の死体」読みました。いやぁ・・読み易いし、構成力も凄いし、最後驚いた!!というか、全然気にもとめてなくて、最後にアッ!みたいな。これだけの大きな驚きをくれたにも関わらず重くない、長くない。乙一の小説は結構な頻度で絶望を描いていることが多いけど、そんなに暗くなんないのがいいよね。それにしても。。建くん凄すぎじゃね?こんな小学生いるかな。子供は純粋ゆえの残酷さを持っているわけだけど、それにしても。。楽しみ過ぎだから(笑)でも、子供って大人が思っているほど子供じゃないんだよね。もちろん幼児性はあるんだけど、大人を簡単に騙したり、自分の状況を冷静に判断して行動を決めたりすることだってできたりする。ゆがんだ大人がいるようにゆがんだ子供もいるわけだしね。。
Mar 8, 2006
乙一の「暗黒童話」読みました。簡単なストーリーは、自己で失明した女の子が目の移植をするんだけど、突然見たことも無い風景が移植した片目から見えてくるようになり。。みたいな感じです。「アイのメモリー」ってシャレかよ、とか思ったけど、話自体は凄く好きでした。個人的には「暗黒童話集」が読んでみたいっ!!乙一作らないかなぁ。。最後にはお決まりのどんでん返しがあったけど、あっけないといえばあっけない感じだったかも。でも、話自体は凄く好きです!主人公の女の子が変わっていく姿にも共感が持てます。それにしても、前半、救われないですね、主人公の女の子。そこまで突き落とさんでも!ってくらい落とされました。乙一作品には救われない人が多いですね。。無自覚と自覚方がいますが。描写がグロイとこが出てくるので、そこに少しビビリましたが、冷淡に書かれてあるのでそんなに驚く事もありませんでした。あんまり年齢が変わらないんですよね、乙一と私。こういう才能ある人をみると、感動と同時に自分が消えたくなる衝動。これ私だけ?
Mar 3, 2006
じわじわと愛読書になりそうな本、精神科医である春日武彦氏著書「何をやっても癒されない」の紹介。タイトルだけ読むとなんか重そう~って感じだけど、そんなナルシチズムに溢れた本ではありません(笑)ナルシチズムで思い出したけど、江国香織さんの「号泣きする準備はできていた」を本屋で見た時はちょっと寒気したなぁ。。あのタイトルってまさに自分に酔ってるよなぁと思う。ま、いいんだけど。こういうのに、異常に拒否反応をみせてしまうスティングです。。シニカルかつ、先生の嫌味のない頭の良さ?が出てて読んでて面白いし、興味惹かれるエピソードがたくさん出てきました。「何をやっても癒されない精神科医」私は昔から世間では気分転換になるとか楽しいとされている場面であっても、ちっとも心が晴れやかにならなかった。旅行に出かける時の朝。なぜか後悔したくなるような不安な気分に襲われる。仕事を途中で放り出していく罪悪感、経済状況に見合わぬプランを立ててしまった後ろめたさ、ただなんとなく悲しくて取り返しのつかないことをしそうになっている心細さを覚えてしまう。映画やコンサートで感動しても、帰り道はその感動に見合うだけの寂しい気分に陥る。子供の時代の躾られ方や、育てられ方に、そのようなすさまじい感情の根が横たわっている気がしないでもないが、とにかく今もってこの慢性の不安感や後ろめたい気分は改善しない。恨みや腹立ちの種も尽きず、憎い相手の名前を書いて皿を割る程度では、よけい自分が惨めになる。そんな負け犬の遠吠えにすらならないことをして、本当にストレスが解消できるのかと不思議に思わずにはいられない。気持ちが高揚するどころか、かえって自己嫌悪に陥ってしまいそうな気がする。ただし、ハッピーな気分と程遠い心性だからといって、生きるに値しない人生を送っているかどうかは別問題である。皿を割っても晴れ晴れとしないタイプの人は、充実感や達成感を似てその代用とするしかない。まことに損な話だが、CMの登場人物そのままニコニコ顔でバカンスを満喫することは出来ないように生まれついているのである。観光地にいる誰もが極楽気分でいるわけではない。
Feb 28, 2006
コメント(7)
先日、「イニシエーション・ラブ」の感想なんかを偉そうに書いてましたが、なんだか、話の解釈を勘違いしてたっぽい。うわっ。。ダサ。。。さむ。。。もっかい読みます。。
Feb 18, 2006
コメント(4)
最近ミステリーにはまっているスティングですが、面白いと聞いたので、この作品を読んでみました!なんかね、読んでて純愛といえばそうなんだけど、むずがゆい感じのするストーリーだったので「イニシエーション・ラブ」っていうタイトルと結びつきにくい事や、この話しがどうやってミステリーになるんだろう??って思いながら読んでました。物語がsideAとsideBに別れてるんだけど、Bになってからなんとなく引っかかる部分があったりで、いろいろ探りながら読んでたつもりだったんだけど、最後までミステリー要素は分からず。でも、最後2行で!?????どういうこと!?って一瞬、思考停止しました。まだ頭の中で整理できてないので、もう1回しっかり読んで、女の生き方を学んできます(笑)それにしても騙されたーー!! 怖いよ、女の子って。。そしてこの作者怖いよーーーー。いや、凄い!!!
Feb 16, 2006