常務との面接
本日は面接のため、日本テレビの近くにある某派遣会社に行ってきた。ジョブカウンセラーの紹介派遣と言うことだったのだが、本当に未経験でも大丈夫なのだろうか?僕は期待と不安を胸に、派遣会社が入っているビルの前に立つ。・・・・規模は今までの面接した会社の中では、目立たないほうではあるが、玄関がとにかくすごい!!白い、場違いとも取れる装飾が施された自動ドアを入ると、何処か華やいだ雰囲気の踊り場? 煌びやかな装飾品?? 僕は踊り場に居た女性(彼女は建物が持つ、不釣合いな美しさにとても馴染んでいた)に軽く会釈をして、エレベーターで7Fにあがる。僕は降りたらすぐに、心を切り替えようと、開くのを息を殺して待った。・・・・扉が開くと、受付のようなものは一切なく、管理職風の男と目が合ってしまった。「どうも、迷いませんでしたか」・・・・他に従業員がいない。彼が電話でも話したことのある常務なのだろうか?「靭帯をやってしまってね」彼は独り言でも呟くように、そう言うと、席を勧めてくれる。「早速だけど、ジョブカウンセラーだと給料安いよ。賞与入れても360万ぐらいかな・・・お子さん居るんでしょ?」「・・・2人居ます」来て早々断り文句か、と思っていると、常務は真剣な顔で僕を見詰める。男に見詰められるのは余り好ましくないことと言うか、むしろ嫌だったけど、ここで目を離したら負ける(?)そう思い、常務の言葉を待った。「社長やってみないか?」・・・・・・・・・・・社長?いきなり何を言い出すんだこのオッサンは、と思いながらも取り敢えず話を聴いてみた。どうやら知り合いの会社が今度渋谷に営業所を作り、ある程度利益が上がれば、フランチャイズ契約に切り替え、ロイヤルティを払うと言うことだった。・・・・信用できるんですか?僕はそんな言葉を飲み込み、漠然とした社長と言う言葉に自分を重ねてみる。無論重なるわけがない。常務には検討してみてくれ、と言われ、送り出された。って言うか、土木関連のようは所長でしょ。そんな言葉も僕はぐっとこらえた。少しは大人になったのかもしれない。