そこそこの成績でやる気がない子
400点~430点前後に見られる傾向として、ほどほどの点数をとっているために周りから「頭いいね」なんて言われて、地域では1番の高校に入れちゃうから大して努力する気にもならないようなパターン。このエリアは関・美濃が中心となるエリアで、進学校とかろうじて呼べるのはせいぜい関高校くらいしかない。田舎にはありがちな話だが、この学校はピンからキリまでカバーしている。下は350あたりから、上は500点までが関高校に通うのだ。当然の事ながら、下の方の点数で入ったものは必死でやらないとついて行けないのだが、「必死でやらなきゃ」という自覚を持って入ってくるので、3年後の高校卒業時に必ずしも悲惨な結果になるとは限らない。どちらかというと大変なのは冒頭に上げた「ほどほど出来るから安心しちゃってます」な子だ。関高校に入れるから、当面の目標は既に達成している。関高校に何番で入るかとかは大して興味がない。どーせ入試の順位が分かるわけでもないし。で、周りを見ると田舎だからまぁさほど勉強してるヤツがいるわけでもない。1番ではないが、10番くらいにはつけている。「まぁ割と出来る自分」が分かってしまっている。このパターンは厄介である。ギリギリのラインで高校に入ってきたものは、それを自覚してかなりの危機感を持って入ってくる。大学入試はご存じの通り、まずは「膨大な量の暗記をこなす」事が必要となる。そうすると、さほど頭はなくとも、一生懸命やる子はそこそこの位置をキープできるようになる。逆に、たいして努力しないものは、小~中学校時代の貯金を徐々に食いつぶし、気づいたときには下から数えた方が早い・・・なんて事態を招くのだ。(これはかつての僕や、現在高2のTくん辺りが該当する)こんな事態を避けるためには、中学時代で1度とんでもない地獄を味わっておくことをおすすめする。どーしてもやる気がでないのなら、勉強なんかやらずに放っておけば良いのだ。周り(特に保護者の方)はとても心配になるが、小学校~中学校への蓄積がある子は、少々成績が落ちたってすぐ取り戻せる。そんなことより、「遊んだら確実に落ちる」という恐怖心を植え付ける方がはるかに先々のために有効である。恐怖心と戦ってばかりでは少々かわいそうな気もするが、実は点数が高いものほど、転落の恐怖と戦っているものである。やればやるほど、テストは怖くなるはずなのだ。それをまだ味わっていないのであれば、勉強に対してまだまだ本気ではないと言うことだろう。