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カテゴリ:Pに思うこと
今日は何もございませんでした。
なので、サボってたあいだの一番印象深かったこと。 3月11日、「全国高校生活指導研究協議会 近畿ブロックゼミナール in 神戸」ってのに行ってきました。高校の先生たちが集まっての勉強会。その講演会だけ覗かせてもらいました。 『学校への“イチャモン”から“応援団”へ ~~ 今、学校の内と外をつなぐもの』と題して、阪大の小野田正利教授と、レモンさんこと山本シュウさんの講演と対談。こりゃ行くっきゃないでしょう。 小野田教授、不勉強で知りませんでした。フランスの教育制度が専門で、あちこちの学校でフィールドワークして、学生たちと一緒に小学校に入り込んで「学校ガイドブック」を作る。そんな先生です。 小野田教授の講演は、(その当日のものじゃありませんが) http://edu.oita-ed.jp/kyouikunohi/kouenkiroku.pdf で見ることができます(pdfファイルです)。骨子は同じですし、とても参考になるものですので、みなさんも一度読んでみてください。 わたしなりにまとめてみます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー とにかく今の学校は、保護者や地域からの“イチャモン”(無理難題)の対応に苦慮している。それは学校という組織が、叩きやすい、苦情処理係のようなポジションに置かれているから。なにか気に食わないことがあると、それが正当な苦情であるかどうか関係なく、とにかく一方的に自分の思いを発散させる対象として学校が位置づけられちゃってる。 なんでか。 教育というものが、コストに見合った満足度の得られない活動であることがひとつの原因。 ストレス社会の中で、言い返してこない弱い相手に突っ込みをいれるのがストレス解消のひとつの方法として定着しつつあることも。 あるいは、保護者にしろ地域にしろ、学校のことをよく知らないことも。自分たちが育った頃の学校を基準に物を見て、「おかしい!」と声をあげちゃう。 そして、突っ込みをいれられ続ける学校は、教委は、文科省は、突っ込みに備えるためにアリバイづくりに勤しまなきゃならなくなっている。あらゆることを記録に残し、「自分たちはこんなにがんばってました」って書類を用意しなきゃいけない。日々の書類作りはどんどん増え、子どもたちや保護者と向き合う時間はどんどん少なくなっていく。それがまた、保護者や子どもと教員の間の意思疎通を妨げ、誤解を拡大していく。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この悪循環を断ち切る特効薬は? 「ありません」と小野田教授は断言しちゃいます。ことは社会全体の病理ですもんね。ただ、それを和らげる方法はあります。 保護者が学校のことをもっとよく知ること。学校に対する不満があったら、それを保護者のあいだで話し合うこと(その不満が“イチャモン”でなく正当なものであるかどうか確認すること)、思いを先生に伝え、その不満を解決するためにどうすればいいか一緒に考えていくこと。 うん。PTAってそのためにあるんだと思います。 さて、レモンさんのお話はというと、ネットや「爆談」をじっくり読み込んでるわたしには、「うんうん、そうですよね」ってことで。PTA総会でやる例の“ぼくたちはPTAという一隻の船に乗り込んだ仲間です”ってのを生で聞けたのはうれしかったなぁ。 たぶん、世の中はわたしの望むような方向に進んでいきません。ってことは、わたしが住んでるこの地域も、望んでない方向に進んでいくんでしょう。 そんなのヤだからね。 日本全体のことは知ったこっちゃないけれど、わたしが住んでるこの地域にちょっとでも良い(とわたしが思う)方向に進んでいってもらうために、じたばたするっきゃない。 そういうことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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