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カテゴリ:学校
今日は一日おウチ。あれこれ焦ってます(子どもと同じ?)。
きのう「誤報のたぐいじゃないの?」と書いた『来年度より全公立小学校で放課後も児童を預かる』ってニュースですが、毎日新聞にも同様の記事が掲載されていました。 ―――――以下30日付朝刊29面より引用――――― 『全公立小学校で「放課後教室」――来年度から 退職教員らが指導』 文部科学省は29日、ほぼ全公立小学校に相当する2万校で、放課後や週末に児童を預かる「放課後子ども教室」を来年度から設ける方針を明らかにした。来年度予算の概算要求に約138億円を盛り込んだ。空き教室などを利用し、退職した教員や大学生らが勉強やスポーツを無料で教える。 放課後子ども教室では、平日と土曜日に2人の「安全管理員」とボランティアが待機する。スポーツや文化活動、地域住民との交流活動に取り組むほか、教職を目指す大学生や退職教員らを「学習アドバイザー」として平日は1人、土曜は2人配置し、補習などを実施する。教室は午後3時から午後5~6時ごろまで開く。 (以下略。放課後子ども教室の終了後は従来(ないし新設)の学童保育に引き継ぐこと。このため厚生労働省は学童保育の5900ヶ所増のため190億円の概算要求を盛り込む方針について記載) ―――――――――引用終わり――――――――― 読売が1000億規模の事業と書いていたのに比べると、138億ですからさらに小規模ですね。 月曜から土曜の実施、有償の人員は2人配置ということで、たとえば横浜市の「はまっ子ふれあいスクール」事業(「放課後キッズクラブ」事業のほうがより近い?)や、大阪市の「児童いきいき放課後」事業に似たものをイメージすればいいのかと。 はまっ子ふれあいスクールの場合、常勤職員の年間給与が約300万円、時給職員がひとりあたり約100万円(登録児童30名ごとに約1名配置。最大4名)です。若干の保護者負担(はまっ子では午後5時以降に利用する登録者は月額5000円。他は無料)と運営経費が相殺するとして、1単位平均600万とすれば(はまっ子の場合で、登録児童は全児童の4割ほどになるそうですから、時給職員が4名配置になることが多いでしょう)……なるほど、1000億規模で全公立小学校で実施可能ですね。138億の概算要求だと、全体の2割ほどで先行実施ということになるのかな?(国の助成だけで実施するなら)。 いくら予算をつけたって、それぞれの小学校・地域で体制が整わなければ、実施できるもんじゃないでしょう。横浜でも大阪でも、モデル校の試行から全校実施まで10年かかっています。 まあ、こうした都市の実績を踏まえて文科省は「全公立小学校での実施」に踏み切ろうとしているんだろうけれど、それにしても読売さんの「来年度より全校で」の記事は飛ばしすぎでしょうね。 そして何より、先行して実施している都市で問題視されているいくつかのポイント ・児童の安全対策 ・専用の活動室がない学校が少なくない ・指導員の不足 なんてあたりに、それなりの答えを持って各自治体にお達ししてもらいたいもんだと思います。どうなってるのか、今度市教委に聞いてみよっと(神戸市って慎重派だから、まだまだ、な気はしますが)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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