カテゴリ:えほん
土曜日、パパとかい☆は本屋に寄ってから帰ると電話がありました。 「買ってもいいものとダメなもの言ってくれ」 「キャラクターものとか働く車とかじゃなくて、ちゃんとお話のある絵本なら何でもいいよ」 「今日はバムとケロじゃなくて・・・もうひとつのはどうかなと思うんだけど」 「ガラゴのこと? 悪い本じゃないけど話に深みがなくて漫画みたいだから、もうやめようよ」 パパとかい☆が本屋に行くといつもバムとケロを買ってくるので、家にはもうシリーズ全部揃ってしまいました。 ママも好きだけど、同じようなのばかりそんなにいりません。 「そんなこと言われたって難しいよ」 「何でもいいから絵やお話に深みがあるようなのにしてよ」 「うーん・・・」 「秋になったし、お月様とか芋ほりとか、季節感があるのがいいんじゃない?」 「うーん・・・ かい☆と相談してみるわ」 そうやって悩んだ末に買って来たのがこの三冊でした。 寝る前に読む本は2冊と決めているので、今日はお月様シリーズです。 「パパ、お月さまとって!」は、エリックカールのしかけが楽しい絵本で、自分でめくって喜んでいました。 「かいちゃんも、パパにお月さま取ってほしい?」 「うん!」 夢があふれる素敵な絵本です。 もう1冊は「月夜のみみずく」。 女の子とお父さんが、寒い冬の夜にみみずくを探しに森へ出掛けるお話です。 月夜の雪景色が心に沁みる、なんともいい雰囲気の絵です。 (月は出てくるけれど、秋じゃなくて冬の本でした) 文体が詩のようなのでちょっと難しいかなぁと思いネットで調べると、小学校5年生の教科書に載ってるとか。 でも本人が読んでほしがったので、反応を見ることにしました。 冬の夜ふけのことでした みんなが ねしずまったころ とうさんとわたし でかけたの みみずくさがしに でかけたの 読み始めると、 「とうさんとわたし でかけたの」 「どこへ?」 「みみずくさがしに でかけたの」 「どうやってぇ?」 「・・・・・・」 「とうさんが 耳まですっぽり かぶせてくれた」 「なにをぉ?」 「毛糸のぼうしを とおりぬけ」 「なにがぁ?」 「汽笛は しんしん聞こえます」 最近は本を読んでも“どちて坊や”。 黙って聞いてくれー!と言いたくなります。 「とうさんの影は ほっそりながい わたしの影は ちんまりまるい」 「まるくないよぉ」 「森のなかに もぐりこんだら 木の影は まっくろ 白い雪に ぴたっと はりついている」 「くろくないよぉ」 描かれた女の子の影は確かに細く、木の影は確かに青っぽいグレーだったけど・・・。 いちいち突っ込みを入れるのもやめてほしいなぁ。 まぁ、長めの難しいお話を退屈しないで最後まで聞いていただけ、よしとしなくては・・・。 日本語訳がとても綺麗で、絵の世界にマッチしています。 字が読めるようになったら、ぜひ声に出して読んでもらいたい本です。 他に、家にあるお月さまの本はこれとこれ。 今年の中秋の名月は10月6日、今度の金曜日です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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