DAYTIME HUSTLER ~愛を売る男~ @日本青年館
どうしてかDYNAMITE HUSTLERと読んでしまい、そのままDYNAMITE PASSIONが脳内をぐるぐるまわっておりました。東京公演はどの日をとっても平日。すべて11時開演か15時開演ということで、前日・翌日終電覚悟でマチソワしてきました。会社員にとって月末月頭のこの日程はかなり踏み絵だと思う…… 2階席やや上手(マチネ)、同じく2階席ほぼセンター(ソワレ)贔屓の欲目を差し引いても、よかったと思う。個人的な難点をいえば、最初にローレンス(貴城けい)の着ている衣裳。ジーンズとそのジャケットの組み合わせはどうなのよ…… カテコご挨拶の時もこれだったので、なんかもう…… メイクが非常に好みなのでもういいです。・ローレンスが詩人という設定がどうにもアレです。エッセイストとか、小説家とかじゃ駄目だったんだろうか。劇中で当然使われているローレンスの詩、あれは詩なのか?・自費出版なのに出版社の人が書店をまわってくれたりするのか、そうか。いくら装丁に凝ったとはいえ、「残り10,000ドル」になるほどの装丁ってどんなんだろう。何部作ったんだろう。・この手の教師は意外にいそうだと思うローレンス。割りと現金。そこがまたいい感じに笑いをよんでました。「俺で いいのか」というセリフが過去(対メアリー・アン)、現在(対シルヴィア)どちらも印象的。・やっぱおいしいとこ総取りだなぁ。それでこそなんだけど、ちょっとヘイワードが不憫。・「じゃ、また明日連絡する」「これからは愛の巣だ」のあたりのセリフにアメリカを感じました。私のアメリカに対する認識が誤っているかもしれない。・シスター以外の娘役さん全員と踊るというのは聞いていたけれど、実際見るとすごいものがあった。・シルヴィア(天勢いづる)とローリーの歌声があわないとは思ってなかったのでちょっとびっくりした。惜しいなぁ。・先のミレイユ(銀の狼)にしろシルヴィアにしろ、名手ですね。・コップの水があふれるように切れてしまったヘイワード(壮一帆)。シルヴィアは「一番でなければあなたは愛さなかった(要約)」と言っていたけれど、きっかけは確かにそうだったかもしれないけれど、確かに愛はあったんだと思う。少なくともメアリー・アン(大月さゆ)に対しては。・付加価値で愛していたシルヴィア、そういう意味ではヘイワードが愛していたのはキャロルなのかな。・回想シーンでの「俺より いいのか」のくだりが胸をうつ。・舞台に出ただけで笑いがとれるロレンツォ(緒月遠麻)、おいしいなぁ。あやしい衣裳の彼も好きですが、2幕の普段着で机(という名の樽)を運ぶ彼が好きです。・気になったのはディック(谷みずせ)。なんだかとても気になります。・パトリシア(美穂圭子)の初恋の話にちょっと涙。容疑をかけられたローレンスに対して「ありえないわ、彼がそんなことをするなんて!」と言ったことに対して涙が出た。・夜道で歌い踊るGBCがアイドルちっく。・背景の電飾(ちょっと違う。投影機?)の使い方はよかったです。・初見で覚えたのは「ヘイワードが消えた♪」のあたりなんですが、好きなのはローレンス、ヘイワード、メアリー・アンの回想シーンの曲です。・愛ってなんなんでしょうね。・最後の街角(だったんだよね、勝手に海辺な気がしてたんだけど)でのローレンス、シルヴィアのシーンは、とてもとてもこう、手にしたオペラグラスを投げつけたい衝動にかられました。褒めてます(念のため)。・2幕のベタベタな展開(でも先がちゃんと読めたというわけでなく、結果として)、最後のシーンにしろ、これでこそ宝塚歌劇なんだろうな。バウのときに観にいかなかったのをとてもとても後悔。状況的に許せばきっと行ってたんだろうけどさ。2月のDVD発売と、千秋楽のスカステニュース映像が楽しみです。