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テーマ:●桜・好き(896)
カテゴリ:芸術
日本古来の美しい文様の一つに【花喰鳥】という伝説的な鳥のデザインがある。 花を食べる鳥というのは、おそらくは鳳凰(不死鳥)の幼生という存在であり、もともと正倉院の文物の模写から転記してとられたものだ。 この【花喰鳥】は、同じように花を食べる鳳凰と一緒に描かれている。 したがって、このデザインのテーマは不老不死の世界を意味していたと考えられるのである。 この【花喰鳥】は今でも着物や帯の伝統文様として再現、常用されている。 さすがに現代なので、おそらくはハチドリなど、色彩については現実の鳥類も参考にしているのだろう。 さて、千鳥ケ淵の桜並木だが、まだ満開したばかりなのに、ハラハラと花が落ちてくる。 どうしてだろうと枝を見上げると、スズメなどの野生の小鳥たちが桜の花に群れて、花を喰いちぎって落としているのである。 イタズラをしているのかなと思ったが、どうやら桜の花にも蜜があって、そのあたりの花の根元を狙って食いちぎっているようなのだ。 伝説の【花喰鳥】を再発見した。 なるほど花に遊ぶ小鳥たちの情景は美しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.07 10:17:53
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