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~二次元と三次元の狭間~

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2010年04月18日
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カテゴリ:大河ドラマ
~今回のあらすじ~~
色々あって、龍馬は勝海舟に面会できました。
で、龍馬は勝に促されるまま、自分は本当はどういう思いを持っているのか、自分にとっての攘夷とは何かを自分に問いかけながら、それを勝に伝えます。
「外国は海からやってくる。だから、海軍を強くする。そうすれば、外国も日本を侮れなくなり、戦を回避できる!!」
それを聞いた勝は感動します。勝の考えと全く同じだったからです。
そういう考えに賛成する人間は、幕府には誰もいなかった。
「よ~し!今日からお前はわしの弟子だ!!」
~ ~ ~


あらすじっていうかメインのシーンですけど^^
勝と龍馬が初めて会うシーンはなかなか楽しめたんですけど、、

2回目に会うこのシーンは、衝撃でした、、というか、呆然としながら見ました。

今回の視聴率を仮に20%として、視聴者2400万人のうちの1000万人・・・と言いたい所ですが多少遠慮しておくとして700~800万人くらいは似たような思いでこのシーンを見つめたのでは??

いち幕末好きの視点からもドラマのストーリー展開的にも、あまりにも突っ込みどころ満載杉で、ドラマを見ながら「これについて感想を書くのに、どういう文章構成にすればいいかな?!」と考えましたよ!


まず何に呆然としたかと言うと、龍馬が「海軍を強くすることで戦を回避できる」と言って、そこで最高潮に盛り上がったBGMが流れて、勝が信じられないものを見るような目で見て・・・
これは物凄い進歩的きらきら視点なんだ!という演出です。

えっ?!と思いました。
だって・・・それって常識じゃないんですか?!
外国からの侮りを払拭する為に軍備を増強して外国に好き勝手されないようにして、しかるのちに対等な関係を結ぶという、そのための攘夷であるという・・・
そんなこと、長州でだってそういう考えの人いたし、薩摩なんかは特にそういう考えでは先進的であり色々な西洋技術を取り入れてるわけですよね?それをまるで、この日本でその考えの人間は勝と龍馬しかいないみたいな演出は一体・・・?!?!
という感情炎がまず先立ちました!ちょっと、攘夷派を貶めすぎじゃない?!

勿論、長州も幕府も関係なく、みんなで力を合わせるべき時なんだ、日本人同士で争っている時じゃない!というのも言いたかった点だと思いますが、とりあえず外国との貿易における利益を独占している幕府がそんなこと言って説得力あるのかっていうのはどうしても思っちゃいます。でもその点はあんまり説明がないので、正義の主張にしか聞こえないですけどね~
世論を軽視してはいけませんよ!


しかし暫くして落ち着いてきて、ドラマ的視点で改めて考えた時、違うことに気付きました。
すなわち・・・

じゃあ龍馬って、今までなんで「黒船」に自分が拘っていたのかわかってなかったの?!

黒船を作りたい!とか言ってたけど、それって黒船があれば日本を守れるという視点は一切なかったってことだよね??単にそれに乗って外国を旅したいという無邪気な気持ち「しか」なかった、と?


それは、ひどすぎる。

ドラマ的にもマズイよね、日本を守りたいだけじゃき!とかさんざん主張させといてさ、、
敢えて言うけど、、龍馬のおつむは、大丈夫か???ほえー
なまじ勝に会う前に既に広い視野を持っていました~という話にしていたのでおかしくなってる。

まあしかしそれはそういうキャラ設定だということで良いとしましょう。

しかし何故今までそれに気付かなかったのか?という点を考察すると、また違ったものが見えてきます。

まず上で「海軍を強くする事が戦を回避する手段であることは常識」と書きましたが、正式には、海外の知識をある程度以上持っている人にとってはある程度常識的な考え、であって、当時はみんなそういう考えだったというわけでは勿論ないわけです。外国の技術を使うことすら認めないような人も当然いっぱいいたわけで・・・

龍馬は脱藩後、自分に何かを教えてくれる人を探しまわっていたけど、そんな人はいなかったと言っていました。つまり、そういう人に全く会えていなかった。薩摩に行こうとしたけど、全く入り込めなかったとも言ってましたよね。今思えばこれが大きな伏線だったわけです。薩摩に行っていれば、最先端の技術を見たりすることができたのだから、江戸に行くまでもなく色んな事に気付けたはずです。

そして一方の勝も、海軍を強くする事に賛成する人が誰もいないと言っていたということは・・・これはつまり、幕府の人材不足を公言しているわけです。

この時点は、高杉晋作は既に上海を視察して帰ってきています(そして今回描かれたイギリス公使館焼き討ち事件を起こしています・・・これについては後述)。その時、幕僚も一緒に行っています。というか、幕僚が行くのに晋作やその他薩摩藩の人などがくっついて行っています。
その等しく得た機会を、幕僚らはどう生かせていたのか?は、疑問に思うところだったのですが・・・

少なくともこのドラマ内では、そこに参加した幕府関係者で海軍を強くすべきと気付く人材はいなかったみたい??
勝は、自分と同じ考えの人に初めて会って感動した・・・それくらい、幕府には人材がいないということを表しています。

そんなわけで、この二人の出会いは二人にとって本当にラッキーだったんだなと思うばかりです。



で、最後にイギリス公使館焼き討ち事件とあと武市について語っておきたいとおもいます!!

ドラマでは特に理由もなく焼き討ちしてる感じでした!!しかも、久坂主犯扱いでしたね、明らかに!!
久坂も災難ですねぇ、今回の言いだしっぺは高杉なのにね^^
久坂はむしろ反対していたという印象です。が、それはもしかして小説の話だったかも知れないのでそういう主張はしませんが(笑)
あんないかにも道理のわからない過激派です!という表情でアップになって写っちゃって。
勿論久坂は過激派だけど、今回はかわいそうだなぁという思いでした。
久坂ファンには納得できない描写でしょうね。
(あとちょっとずれるけど、普通に松明持って放火してたけど・・・火薬玉爆弾はどうした?!)

しかしさらに納得できないのは武市ファンのような気がしますがいかがでしょうか。
今回、勝んとこに行ってましたが、あれは普通に考えて史実ではないよね??(違ったらスイマセン)
完全に龍馬と比較させる為の当て馬・・・かわいそう。
「神国日本」て連呼させれば異常に見えるだろうみたいな。

もう少しどうにかならんのかね~?
話をわかりやすくしたいんだろうけど・・・

武市&龍馬&久坂&高杉の会合なんてとうてい有り得ない世界だ^^





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Last updated  2010年04月19日 03時24分26秒
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