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テーマ:大河ドラマ『龍馬伝』(491)
カテゴリ:大河ドラマ
今回から桂小五郎改め木戸貫治となりました。
先週分の感想では色々書きましたが、見る限り、やる気・決意ともにみなぎっていました。なんかオーラ感じましたね~!髪の毛もきっちりしていて綺麗だったし! ついでにしゃべり方も標準語系でした。 ドラマ内で木戸と高杉晋作は洗練されたイメージ? 志士達の中で、一番お風呂入ってて頭洗ってそうな二人。 さて、京の薩摩藩邸及び小松邸にて会談です。 今回は、これまでドラマでよく見かけた薩長同盟とは違っていました。 ・一般的な薩長同盟の経過 木戸が薩摩藩邸に入ったはいいが、薩摩の面々は宴会ばかりして、なかなか同盟の話を切り出そうとしない。勿論、木戸から「ところで同盟の件ですけど・・」などと言い出すことは、長州の面子から言ってもできない。今後、薩摩の下につくことになってしまうからである。そのまま連日、無為に宴会をするのであった。 数日後、龍馬が到着する。日数的に言っても同盟はなっていると思っていたのだが、木戸が「薩摩は全然話をしてこないで宴会ばかり!長州は面子を潰された!もうわしは帰る!!」と怒っている。 龍馬はあわてて仲裁に入る。 西郷どんの所に行って「どうして薩摩から話をしてやらん!!長州の立場を考えんと!」と言い、西郷は反省して自分から言い出すことにした。木戸には「長州の面子とか言ってる場合じゃない!」と言い、木戸も改めて席に付くことにした。 龍馬の活躍によりなんとか会談を開始させることができたのだった!! その後薩長は会談し、同盟がなったのであった! めでたしめでたし。 こんな感じですよね。 正直、こんな感じのシーンしか見たことも読んだこともないので、敢えて「史実に即しているのだろうか?」と考えることはありませんでした。 これを機にちょっと検索したら、木戸の史料に即しているみたいですが・・だからと言って真実とは限らないですけど(史料書いた歴史上の人物自体が真実を書いたとは限らない為。自分に都合良く改変・創作している場合あり)。 ・今回の薩長同盟の経過 木戸が薩摩藩邸に入ると、西郷どん達はやる気満々で、早速会談が開かれる。 しかし木戸が「坂本君はどうした?」「坂本君が来るまで会談は始められない!」と言う。 西郷どんは「薩摩と長州の会談に、どうして一介の脱藩浪士が必要なんだ」と訝る。 木戸「重要な取り決めだからこそ、仲介人が必要!我々は坂本君を信用したからこそここにいる。そうだろう?」 というわけで、両者は龍馬が到着するのをまんじりとして待つのであった。 そしてようやく龍馬が到着。 早速会談が始まり、龍馬は会談にも同席。薩摩が一方的に長州を救うという同盟の内容を、両者、力を合わせて日本の為に尽くす!という一文を入れることで対等とし、双方もその崇高な理念に大満足の内容となった。 龍馬の大活躍により、同盟がなったのであった! めでたしめでたし。 ◎両者の比較 今回の方が、明らかに龍馬の重要度が高いですね。 龍馬がいないと始まらないんだってことになっています。 通常では、龍馬がいなくてもうまくいくはずだったが、なんやかんやで決裂しそうになっていたのを、なんとか修復した・・・という役回りだったのが、今回では会談の必須メンバーで、条文決めにまで大きく関わっているという出世ぶり。(※あくまでドラマ等のシーンについてです) この大河では、薩摩も追い詰められていて長州同様猶予がない!という、通常よりも両者が対等の立場であったという設定なので、薩摩も真剣ですし^^ もし『篤姫』の木戸・西郷がこのやる気っぷりだったら、龍馬いなくてもスイスイ決まってるね^^ 条文決めシーンも凄かったですよね。さすが、龍馬の人生で一番の見せ場。 龍馬の「日本人同士で力を合わせよう!日本を守る為に一致団結しよう!」という理念をそのまま条文に入れ、ようやく龍馬の考えが表舞台に出た~という感動シーンとなっておりました。 と言っても実際のところ、会談時点で条文を記した紙はありません。 普通、双方にとって重大な同盟だったら、文書に残してお互いが書名すると考えてしまうが、当時は口約束も多かったみたいですし、少なくとも今回はそういうの一切なくて、木戸の記憶でもって会談で決めた条文を手紙に書いて龍馬に裏書してもらっただけ。つまり明文化した条文を薩摩が確認したわけじゃない。(と思ってるけど実は西郷らも署名とかしてたりしないよね?^^) ただの脱藩浪士が裏書したからってその約束を保障するものとはならないのではあるけれど・・・。 心配性の木戸が気休めとわかっていながら書いて貰った? この辺、諸説あるようなので個人的には興味深い。 で、上記の龍馬の理念に該当する条文は以下。 一、冤罪も御免の上は、双方とも誠心を以て相合し、皇国の御為に砕身尽力仕り候事は申すに及ばず、いづれの道にしても、今日より双方皇国の御為め皇威相輝き、御回復に立ち至り候を目途に誠しを尽くして尽力して致すべくとの事なり (Wikipediaより) ドラマでは龍馬は天皇について一切触れてませんでしたけど実際はこんな感じ。 ちなみに文頭の「冤罪」とは、長州が朝敵とされたことを指す。はず。 しかし、木戸は予想外にかっこよくなっていました。 従来であれば「この期に及んで面子に拘る小さい奴」というイメージでした。 それを言ったら西郷どんも良くなってたのか。権力志向強いから長州の足元を見て、無駄な宴会で駆け引き・・・みたいなことがなくなった。 つまり全員かさ上げしたってことなんだろうか・・・(笑) ただし小松帯刀はモブ、通常通りです! 薩長同盟の内容ですが、「長州が幕府に攻められたら薩摩は全力で長州を救う」みたいなこと言ってましたよね。京に軍隊も出すと言ってたし。 だからまるで、幕府が攻めてきて長州が負けそうになったら薩摩は長州の味方となって一緒に幕府軍と戦闘してくれるかのような印象でしたが、実際は薩摩は政治的に動いてくれるというだけで、薩摩の軍隊が戦自体に参加してくれるわけじゃないんですよね。軍隊を出すのはあくまで京にであって長州にじゃないのです。勿論政治的に動いてくれることは非常に大きいことなんですけど、今回の断片的な会談シーンを見ただけだと誤解を招くかもなぁと思いました。 あと個人的に面白かった話が、幕府は当初、薩摩に長州攻めの内の「萩口」を担当させようとしてたってところ!常識っぽいですが知りませんでした! 四境戦争じゃなくて五境戦争だったかも知れないんだ~ 本当に薩摩が萩に攻めて来てたら終わりだったろうな~ その他について・・・ 今回は新選組にもスポットが当たりました! こっちもやっぱり身分の問題を抱えており、見廻組がわかりやすい感じに身分を振りかざす悪役。龍馬伝が始まった当初の土佐藩の上士並にベッタベタな感じでありました・・・ 次回、寺田屋! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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