才能?!
新年 明けましておめでとうございますただ今山ごもり中。栄養を蓄える熊のように・・・さて、今年に入って読んだもののひとつから。マーカス・バッキンガム他『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』日本経済新聞出版社(原題:NOW, DISCOVER YOUR STRENGTHS)である。 世論調査でおなじみ、アメリカのGallup Organization社の著。本に記載のIDナンバーをギャラップのHPから入力すると、WEB上でアセスメント(強み診断)が受けられる。180の質問に答えると、200万人のデータから抽出された34の資質(強み)から、被験者にもっとも特徴的な5つを教えてくれる。本代の1600円で受験できるのは、このテのアセスメントとしてはお得である。さっそく、さっきやってみました。僕の強みは・・・1)Learner/学習欲: 学習欲という資質を持つ人は、学習意欲が旺盛で、常に向上を望んでいます。特に結果よりも学習すること自体に意義を見出します。2)Maximizer/最上志向: 最上志向という資質を持つ人は、強みを利用して、平均的ではなく最高の水準を、個人ないしは集団において追求します。単なる強みを最高レベルのものに変えようとします。3)Achiever/達成欲: 達成欲という資質を持つ人は、並外れたスタミナがあり、旺盛に仕事に取り組みます。自分が多忙で生産的であることに、大きな満足感を得ます。4)Input/収集心: 収集心という資質を持つ人は、より多くの知識を求める知りたがり屋です。ものを集めたり、あらゆる種類の情報を蓄積したりするのが好きな人が、このタイプに多くみられます。5)Self-assurance/自己確信: 自己確信という資質を持つ人は、自分の能力と判断力に自信を持っています。まるで、自分が正しい方向へ進んでいることを教えてくれる羅針盤が体内に備わっているかのようです。・・・僕をご存知の方、いかがでしょうか?(^_^;) 本書での“才能”の定義は、「無意識に繰り返される思考・感情・行動パターンであり、何かを生み出す力」とのこと。才能とは縁遠い気がしていたので、まずはほっとする。この5つを「才能」ととらえ、今後、ビジネスシーンなどでどんなところをどのように伸ばしていくといいのか、ヒントがつかめる(本書はその辺、結構ていねいな記述。) アメリカでは企業のチームビルディングのみならず、大リーグやプロバスケットボールチームでもアセスメントツールが導入されている(ギャラップではないけどね)が、日本では採用選考時や昇進昇格時に若干使われる程度の使用法が圧倒的。個人レベルでも、結果をおみくじ程度にとらえているのがまだまだ多いのも残念だね。キャリアの節目に差し掛かっているときなど、自分の強みという意外とつかみづらいものに関しては、アセスメント結果をきっかけに具体化していくのも有効。まずはそこから、自分のアクションプランを決めていけばいい。そういえば、前職で扱っていたアセスメントの診断結果のひとつに「向いている職業ベスト&ワースト20」なるものがあった。自分と傾向の似ている人の職業を、データ集計したランキングがずらっと出るしくみ。で、ためしに上司が受けてみたところ、「農業が向いてて、パティシエはだめなのか・・・」と、変な落ち込みよう。落ち込み方が冗談であったことを祈るばかり・・・(^_^;)。