本日は朝からバタバタしていたせいで、昨日とは打って変わり昼も夜もセブンイレブンの100円おにぎりで終わってしまいました。栄養バランスを欠く食事のせいか胸やけが止まらない中、新キャベジンコーワを頼りにパソコンに向かっています。
さっきまでL様の最新ブログ表題にヒントを受けて、youtubeで菅原洋一「知りたくないの」を聴いていました。言うまでもなく菅原さんをスターダムに押し上げたヒット曲ですが、なかにし礼さんの訳詩が実に秀逸ですねえ。本曲を足掛かりに一瀉千里の勢いで故・阿久悠氏に並び立つ大作詞家になられた訳ですから、日本歌謡史における重要曲とも言えましょう。しかし若い頃の菅原さんの顔面は、ニックネームのハンバーグというよりもアンパンマンの様に見えますねえ。
菅原さんと言えばレコード大賞受賞曲「今日でお別れ」を外す訳にはいかず併せてyoutubeで聴きましたが、歌声と共に改めてなかにしさんの歌詞に心奪われてしまい、今夜はタイトル通りなかにしソングを聴きまくることとした次第です。シャンソンの訳詩のみならず、「肉体の悪魔」「ドルジェル伯の舞踏会」の二大長編で世界文学史に名を残す早熟の天才レイモン・ラディゲの詩集やアルフォンス・ドーデ、ピエール・ルイス等まで翻訳されておられる通り、なかにしさんはフランス文学に造詣の深い方ですね。阿久さんの歌詞がハードボイルドならば、なかにしさんはデカダンス。ピーター「夜と朝のあいだに」の世界観は、なかにしさん以外には絶対書けない退廃美の極みでしょう。
またグループサウンズの傑作も多数手がけておられます。私の好きな曲ですとゴールデンカップスの記念すべきデビュー曲「いとしのジザベル」を皮切りに、テンプターズ「エメラルドの伝説」「今日を生きよう」「涙のあとに微笑みを」、タイガース「花の首飾り」、ジャガーズ「キサナドーの伝説」、番外でドリフターズ「ドリフのズンドコ節」「ドリフのツーレロ節」まで!余談ですがカップスの「ジザベル」は、エディット・ピアフ「ジェザベル」へのオマージュに思える位に類似点を多々見出せます。
さらにザ・ピーナッツ「恋のフーガ」、いしだあゆみ「あなたならどうする」、奥村チヨのLOVE三部作「恋の奴隷」「恋泥棒」「恋狂い」、弘田三枝子「人形の家」「ロダンの肖像」、鶴岡雅義と東京ロマンチカ「君は心の妻だから」、森進一「波止場女のブルース」「港町ブルース(補作詞)」、由紀さおり「手紙」、アリス「青春時代」、細川たかし「心のこり」、黒沢年男「時には娼婦のように」、先日急逝された三木たかしさん作曲のキャンディーズ「哀愁のシンフォニー」、ハイ・ファイ・セット「フィーリング」etc、全く私のカラオケのレパートリーを列挙するだけでも骨が折れます。
以上が1970年代までの楽曲で、80年代に入ってからも岩崎良美「赤と黒」から始まる一連のシングル曲、西城秀樹の傑作バラード「サンタマリアの祈り」その他、旺盛な創作力に拍車がかかっていく訳ですが、それはまた別の機会に。既に大分時間が経過しましたので、実写版アンパンマンの主役候補筆頭・石破茂農林水産大臣も大好きな「哀愁のシンフォニー」を聴きながら就寝しましょう。私の永遠のアイドル、キャンディーズについても何時かじっくり書かせて頂きます。それではおやすみなさい。