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本厄サラリーマンの「感動の記録」

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2009.07.04
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カテゴリ:映画(洋画)
今日も暑い一日でしたねえ。妻が仕事の関係で遅い帰宅と決まっていたので、夕食は勤務先近くで済ますことにしていました。仕事を終えてから外食産業の勝ち組「餃子の王将」へ行ったものの、午後8時の時点で相変わらずの行列。それどころか看板の餃子が品切れに近いということで、泣く泣く諦めました。

店長らしき男性から平身低頭の体で「次回用にどうぞ」と餃子その他のサービスチケットを頂いたので、お楽しみは次回に取っておくことにしてガラ空きの「日高屋」でチャーシューつけめん&餃子をオーダー。値段を考えればチェーン店としてはまずまずの味ですし、こちらも業績を着実に伸ばしている企業にもかかわらず空席が目立っていた訳ですから、それだけこの界隈では餃子の王将の人気が突出しているということでしょう。しかし日本人は本当に行列に耐性のある人種ですね。

帰宅してからは妻が早めに就寝したので、これ幸いと洗濯物干しと台所周辺の片付けを終えてから、映画DVD『赤い風船』を観ることにしました。半世紀以上前の1956年に、アカデミー賞脚本賞とカンヌ国際映画祭パルムドール(短編)を受賞。かのジャン・コクトーからも絶賛されたアルベール・ラモリス監督の幻の傑作ファンタジーとして昔から存在だけは知っていましたが、あいにく観る機会を逃したままでした。幸い待望のDVDがデジタル・リマスターを施されて国内発売されたので、即座に買い求めてはいたものの今日までずっと寝かしっ放し!邪魔の入らぬ土曜の夜というシチュエーションも手伝って、やっとこさ鑑賞準備が整ったという訳です。

ラストシーンには触れずに、あらすじを記してみます。通学途中に街灯に引っ掛かっていた真っ赤な風船を見つけ、その美しさに魅せられてしまったパスカル少年が主人公。よじ登って風船を手に入れたものの、あいにくとその日は雨降り。知恵を働かせて通行人らの傘を借用しつつ、雨から風船を庇います。学校が終わってから家に風船を持ち帰るのですが、理解のないママにあっさりアパートの窓から空に放たれてしまいました。ところが不思議なことに、風船は踵を返して窓の外からパスカルの手元に戻って来ようとします。結局ママに内緒で部屋に風船を招き入れました。

翌朝学校に向かうパスカルを、急ぎ足に追う風船。何度注意されても授業中の教室まで入り込んだり、放課後になってもパスカルがすれ違った少女の掴んだ青い風船を追いかけたりと悪戯坊主ぶりを発揮しますが、その不思議さから忽ちクラスメイト達の評判の的となり、悲しいことに彼らの攻撃対象となってしまいました。必死に逃げ惑うパスカルでしたが、悪童達は四方八方から執拗に追いかけてきます。多勢に無勢、遂に捕えられてしまったパスカルと赤い風船の運命は果たして?

今、私は本作の余韻に浸りながら、流した涙と鼻水の多さに苦笑しつつ本文を書いています。大袈裟でも何でもなく、大の四十路男が真夜中に嗚咽を漏らさずにはいられない位、猛烈に魂を揺さぶられました。人は大いなる奇跡に出会った時に、喜怒哀楽を超越した感情から沸き起こる特別な涙を流すのでしょう。つい先ほどの実体験を述懐しつつ、心からそう思います。

どうか騙されたと思って一度、この僅か35分の短編映画に時間を割いてみて下さい。それこそ生涯に渡って忘れられない映画となるであろうことを保証します。台詞を最小限に止めたサイレント映画の手法で作られていますので、幼稚園児や小学生でも十分楽しめるでしょう。お子様がおられる方は親子鑑賞もお勧めですね。私も生涯の映画ベスト10を再検討しないといけないなあ。

別収録の『白い馬』も素晴らしい作品でした。こちらも野生の白馬と貧しい少年の絆をモチーフにした僅か40分の短編ですが、流石は1953年のカンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。とりわけ哀しくも幻想的なラストシーンに、感銘を受けましたねえ。2本併せてもたった1時間15分。ついつい無駄に過ごしてしまいがちな時間を、本作鑑賞のために費やしてみては如何でしょうか。大手のDVDレンタル店に置いてあればいいのですが。

しかしながら子供というのは、あっさり残酷な存在になるものですね。パスカルのような純真無垢な少年とは反対に、特に集団化して弱者を攻撃する時が凄い。パスカルが窮地に追い込まれるシーンを観ながら、思わず藤子不二雄Aの傑作漫画『少年時代』を思い出しました。篠田正浩監督の映画としても有名な作品ですが、先ずは藤子先生の原作が必読でしょう。

残酷な子供と言えば、ジャン・コクトーの『恐るべき子供たち(アンファン・テリブル)』も凄まじい小説でした。愛し合うが故に精神と肉体を極限まで傷つけ合い、その果てに陰惨な死を迎える姉弟エリザベートとポールの物語。80年も昔に書かれたとは思えない現代的な感覚が今もなお斬新な、天才コクトーの傑作です。こちらも機会があれば是非一読を!

午前3時から暫くの間、楽天ブログはメンテナンス中です。アップは日曜の昼になりますね。それではおやすみなさい。

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少年時代(1)

藤子A作品、屈指の傑作(全5巻。画像無し)!
恐るべき子供たち

ジャン・コクトーの傑作中編小説!





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最終更新日  2009.07.05 19:00:32
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