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本厄サラリーマンの「感動の記録」

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2009.07.11
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カテゴリ:読書
今夜は体調が今一つで、妻が鑑賞中のレンタルDVD『マンマ・ミーア』にのめり込めないまま一人でネット逍遥を続けていました。古い奴だとお思いでしょうが、黄金時代のMGMや20世紀FOXのミュージカル映画に心酔している私には、如何にも食い足りない映画でした。もともとメリル・ストリープが苦手な女優というのもありましたが。。

独身時代の妻は自称北陸のディスコ・クイーンだったとか。カーリーヘアーにスパンコールという今となってはアイタタな出で立ちで、ABBAのヒット曲をBGMに地元のディスコ荒らしを続けていたそうな。当時の写真を結婚後しばらく経ってから見せて貰いましたが、チンドン屋の呼び込みみたいな化粧に思わず絶句してしまいました。うーん、正しく人に歴史あり。

多少の脚色はさておき、そんなABBA大好きの妻も結局途中で爆睡。ベッドで寝かしつけてから再びネットを続けていたら、L様のブログに目が止まりました。信州の市街地に蛍が出るとのお話で、何とも懐かしい気分に駆られましたねえ。私の育った横須賀も、昭和50年代は市街地を除けば山と川ばかりの田舎町。飛び交う蛍と夏の夜空が醸し出す幽玄の情景は至極当たり前だったものですが、残念ながら激減どころか絶滅したんじゃないかと思うほどに、蛍の光は見かけなくなりました。温暖化で冬の窓の雪すら滅多に見られなくなり、風情も何もあったもんじゃありません。

今年のお盆休み(あるのか?)には妻の実家の福井に帰省する予定なので、蛍の姿を数十年振りに見られればいいなと願っています。有名な「ホタルの里公園」は妻の実家と正反対の嶺南に位置しているので無理そうですが、嶺北でも普通に見られるとのことで楽しみにしています。「恋を得て蛍は草に沈みけり」なんて、鈴木真砂女の句もありましたね。蛍を肴に穏やかな気持ちに包まれればいいのですが。

ところで蛍と言えば、宮本輝の『螢川』を思い出します。高校進学を控えた思春期真っ只中の主人公の少年が抱く、幼馴染の少女に対する淡い恋心と無骨な父に迫りくる死の影に対する怯え。二つの対照的な想いを交差させながら、富山・いたち川の遥か上流で数十年に一度きり乱舞するという蛍の大群への少年の憧憬を重ねてゆく過程が、デビュー直後の新人とは思えぬ筆致で読み手を感動させてくれる名品でした。登場人物の富山弁というか方言も味わい深く、何とも叙情的な小説でしたねえ。同時期の作品では『泥の河』がその上をいく傑作でした。両作ともに一読を推奨しておきます。

映画化もされて今では伝説の美少女・沢田玉恵のデビュー作=引退作として語られることの多い『螢川』ですが、あいにくDVDは既に廃盤みたいです。昔は夏になると良くテレビ放送されていたものですが、最近はどうなんでしょう。クライマックスの蛍の群舞シーンが印象的な佳作でしたので、再放送の際は是非!いたち川は平成の名水百選にも選定された一級河川だそうですが、群舞は無理でも今もそしてこれからも、蛍が現れればいいですね。それではまた。

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螢川・泥の河

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蛍川

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最終更新日  2009.07.12 14:17:26
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