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2007/01/17
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カテゴリ:短編
 「私達はいわば二回この世に生まれる。
  一回目は存在するために、
  二回目は生きるために。」
 (ルソー)

「いや~ん、もう飲めなーい。ムニャムニャ」。
寝言を言ってると、誰かが私の顔を舐めた。
「うーん。なにー? 誰なのー?」。
――アッ、猫!! 私は飛び起きた。

なんでここに黒猫がいるの!?
どこから入ってきたのかしら?

「シッ、シッ! あなたのお家に帰りなさい」。
私はドアを開けて猫を追い出そうとしたけど、
黒猫は逃げるどころか、私に擦り寄ってくる。
どうなってるの? 私が飼主みたいじゃない。

ん!? そーいえば、あなた、
あのときの猫じゃないの?
私はある出来事を思い出した――。

それは半年前の寒い冬のこと。
子猫が玄関の前でしきりに鳴いていた。
捨て猫が飼主を探していたのでしょう。
消えかかる命の炎をたぎらせて
必死に鳴いていたのです。

私は猫が大好きで、できれば飼いたかったのですが、
母親が動物嫌いのために、断念しました。
胸が締め付けられる思いで・・・。

でも、猫が今ここにいるということは、
あの猫を私が飼っていることになる。
なんだか頭が混乱してきた↑→←↓。
いったい、この現実はどうなってるのよー!?

つづく・・・

ブログ作家 kane





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最終更新日  2007/01/17 05:46:57 AM
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