サービスはどもまでも限りが無いけれど
仕事柄 地方の温泉宿に泊まる事も多々ある。そして都市部の大型ホテルにも。リゾートホテルや温泉施設へ宿泊したときに思うのが私たちのようなビジネス対応だと別段不便をお感じなかったのだけれど休暇で温泉施設に宿泊すると「合宿や無いで!」って言いたくなる施設が日本国中沢山ある。もちろん廉価版は別にしても そこそこの金額を徴収しているのに晩ご飯は何時から何時まで 遅いチェックインの場合サービスができません。とか朝ご飯は何時から何時までひどいのになると朝風呂入ってもう一回布団へなんて思っていると早朝にも関わらず「おはようございます!お布団片づけにきました・・・」って有無を言わさず片づけられてしまう。虚しい。温泉につかってリフレッシュしようとしているに関わらずに温泉旅館の都合ですべてが段取りされてしまう。もちろん 美味しい料理と地酒に舌鼓をうちながら楽しんでいてもお時間です・・・・・なんて言われてしまう。そんなこんなで日本の温泉が駄目になって行くのは分かる気がする。私の住まいの近くには素敵な日帰り温泉施設がいくつもある。少し車を走らせれば日本三大温泉の一つもあり 赤茶けたお湯に日帰りでも入る事が出来る。朝風呂に入り、出張から帰っては遅い時間でもやっている近くの温泉に浸かる事ができる。そんな自由な日帰り温泉が日本各地にでき 時間をかけて遠くの温泉に行く必要がなくなってきたのだ。温泉好きにはたまらない事だけれども地方の温泉へ行ったときくらいは だらだら ぐずぐずしていたいのだ。美味しい料理と良質な温泉があるだけでは 何処も同じなのだ。そう旅館そのものの売物がすべて同じなのだ。葬祭会館も同じになってきた。新しいからと洋風の建物が増え続けているけれどそこで何をサービス・売物にするかが見えてこない事が多いのだ。温泉旅館も同じで建物と料理・温泉はどこも同じようなものでありその温泉旅館のサービス内容によっていかに多くのリピーターを獲得しているかがその旅館の力強さなのである。京都の旅館は回りに美味しい割烹が沢山あるので 朝食のみのところもある。夕食も朝食も滞在者が自由に時間と場所を選択できる温泉旅館もある。やろうと思えば出来るけれど しないところが多いのだ。自分たちの都合をお客様に押し付けてきたサービス業は成り立たなくなってきた。ユーザーのサービス業へむける眼はますます厳しくなっている。葬祭会館も乱立状態になってきてお客様の選択肢も厳しくなっている。料金や施設の豪華さだけでは繁盛できなくなる。葬祭会館はあくまでも装置である事を再認識し他社との本当の明確な差別化戦略を考えなければならない時期にきている。