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カテゴリ:借金とストレス
2月24日号 週間「東洋経済」からの記事
「特集・貧困の罠」より参照 あなたにもやってくる「下流」の転落シナリオ」 「中の上」クラスのサラリーマンが一気に下流に転落する こんな見出しから始まる ファインナンシャルプランナー「藤川太」さんの未来の衝撃シュミレーションが予測されていた。 藤川氏は、過去10年間ファイナンシャルプランナーとして家計診断に携わってきたが、ここ数年の家計の実態が急速に変わってきているという実感を抱いている 「給与は右肩上がりで伸びる事が期待できなくなり、中の上クラスの中堅サラリーマンがリストラにあって一気に下流に転落する事も珍しくない。 家計における以前の常識がだんだんと通用しなくなっている。」 と、前置きした上で、 「サラリーマンの給与カーブはこれまで、家計支出ラインに沿うように推移してきた。 50歳から55歳をピークに右肩上がりの曲線を描き、一番所得の高い時期と、住宅ローンや教育費の負担が重くなるタイミングがほぼ合っていた。 負担が大きく増えても、それに伴って収入も伸びていた為に、問題にはならなかった。 しかし、今この給与カーブが大きく崩れ、生計を維持できなくなった家計が急速にふえているというのが実感だという。 教育費のかかる40代~50代前半、年金収入になる老後、この2度の破産危機を乗り越える為の預貯金ができなくなる。 (中略) 総務省の「家計調査」によると 可処分所得がピークを迎えたのは1997年。 多くの企業で大規模なリストラが始まった頃だ。バブル崩壊後、企業が踏ん張っていたため、 何とか家計の維持できていたが企業が踏ん張れなくなってきた。 しかし、次の節目となる2003年には、株価が7000円台まで下がり、生保の予定利率の引き下げ問題、年金改革など、家計を取り巻く環境が激変した。98.99年には「住宅ローン」破綻が急増した。 (中略) 特に50歳代の中高年層で、二極化しつつある。 年功序列を生き抜き、年収1000万円で、2000万円~3000万円の退職金をもらえるような層と、年功序列のレールからはずれ、年収400万円~500万円で、退職金は数百万しか期待できない層だ、特に最近は、年収一千万を稼ぐ「中の上」クラスのサラリーマンが、リストラに合いいきなり「下流」に転落するケースも出始めている。 こうしたクラスの人の家計は、生活レベルが高く、特に固定費が高いという問題も抱えている。高価な住宅に住み、車のグレードも高い。子供も私立学校に通わせている。 それがいきなりかたたきに合い、収入が半減してしまう。残っている住宅ローン返済の為に家を売ろうとしても、バブル期に高値掴みをした家なので、処分することもできない。 最近、若い人の格差が問題視されているが、実感としての格差が出ているのは年齢の高い人達だ。 その明暗を分けるのは、その人の能力というより会社をリストラされるかどうかという運の要素が大きい。 不幸な事にこの年齢でリストラされると再就職は困難だ、中高年層は若い世代に比べて既得権を持っていると批判される。一層悲惨なことになる。 (中略) 家計はデフレを経験し、右肩あがりに豊かになっていく時代は終焉したのでないだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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