死海に浮く!
昨日、新しく出来た温泉ランドに行った。3月から始めた仕事は一日中ずっと立ちっぱなしで、いくら週に一日だけでも足の疲れが激しく、歳のせいか、その疲れがいつまでも残ってしまうので温泉ランドでスッキリとその疲れをとってしまおう、と思って。こじんまりとした建物の中に色んな種類のお風呂が満載で、GW最終日ということもあり、風呂場はかなりの混雑。そんな中、ひとつだけ誰一人入っていないお風呂が。冷水のお風呂だろう、と思って近付いてみると、 死海の湯 塩分濃度が非常に高いお風呂で、 身体がプカプカ浮きます。と、若い女の子が水着を着て浮いている写真付きで、説明書きがあった。私の中の好奇心がウズウズしている。「浮いてみたい」でも…どうして誰も入ってないんだろう。こんなに楽しそうなのに。説明書きの「注意」の中で、 肌の弱い方、キズのある方はご遠慮下さい。と書かれているからだろうか。でも、私は好奇心を抑えることが出来なかった。そろそろと入ってみる。両腕を下に付いたまま、まず足を浮かせてみる。おお~っ、浮く浮く!そして…ゆっくりと腕を風呂の床から離していく…。浮いてるぅ~っ!!面白いようにプカプカと浮くのだ。私はあまりの感動に、大きな声で娘を呼んだ。「ほらほら!入っといでよ!メチャクチャ楽しいから!」娘は他人を見るような目で私を見てから、「私はいいよ」と言いながら、露天風呂に方にスタスタ行ってしまった。イイ!これ本当に面白い!しばらくプカプカ浮くことを楽しんだ私は、ふと我に返った。少し離れた露天風呂の方から、沢山の視線が私に注がれている。子供の目、大人の目。みんな笑っている。そうか…私は説明書きのお姉ちゃんのように、水着を着てないん…だ。スッポンポンの…丸裸…。で、天井向いて…プカプカと…。「さて…っと」何事も無かったかのようにその風呂を出て、少しヒリヒリする身体をお湯で流しながら、「死海の湯」に浸かっていないはずなのに、私の顔は真っ赤っかだった。