妻籠宿
妻籠宿に泊まってきました。中央道馬籠でバスを降り、てくてく歩いて馬籠宿まで20分ほど。馬籠宿、うーん期待したほどじゃないですね。完全に観光化されていて…。例えば東京の深大寺周辺や鎌倉のような賑わい本当は、馬籠から妻籠までハイキングする予定でしたが、前々日まで発熱が収まらずいわゆる病み上がり状態での旅行結構なので、ずるをしてバスで馬籠峠を越えたところまで。そこから木曽街道を歩きました。雰囲気あるでしょう?中山道を行くさて、旧中山道の趣が良く残っているというこの道、そうそう、その昔上州無宿木枯らし紋次郎も歩いたというその足音が聞こえてきそうです。ザッザッザ「あっしにはかかわりのねぇことで」多少の上り下りはあるものの、全体的にはなだらかな下り坂。川のせせらぎ、木漏れ日、時々吹く心地よい風。気持ちよくて元気が身体に漲ってきます。さてそうこうしているうちに、ちらほら民家が見えてきます。今夜の宿は、大妻籠のつたむらや。どぶろくを造っており、また養殖の信州サーモンなどを目当てに決めた宿。なんといっても、囲炉裏。観光用に新設したものでなく、120年間養蚕農家として実際に使っていた古民家と囲炉裏です。今晩がたのしみということで、大妻籠を通り過ぎ、いよいよ妻籠宿へ。ヒノキで曲げワッパを作って売ってるお店。屋根には石を積んでます。高札場。結構わかりやすい字?本陣ですな。どうです?このたたずまい。すっかり江戸情緒を堪能し、今宵の宿へ。疲れ果ててタクシー使っちゃいました。上り坂でワンメーター。実は、馬籠で手荷物を預け宿に送ってもらっていたのですが、「ああ、今日昼過ぎにお客さんの荷物、つたむらやまで運んだよ」とのこと。せまい、せまい。さて、つたむらや。くぐり戸をくぐると土間、真っ暗。囲炉裏の間があって、その脇に私たちの荷物がちょこんと置いてありました。訪ないを何度か入れると、奥の方でガサゴソ。おお、どなたかのブログにあったとおり、おかみさんが出てきました。「それじゃ、荷物持って。頭に気をつけて、足もと気をつけて」と先導、2階の街道に面した松の間へ。2階から街道を望む。歩いて降りてゆく途中で、向かい側の山にカモシカがいました。シカ、猪、猿から熊まで。いるそうです。そういえば、街道に何か所が小さな金があって、「鳴らして下さい!熊が近寄りません」というような文言が確かにありましたが…晩御飯、写真撮り忘れました。そば、岩名の塩焼き、信州サーモンのお造り、山菜のてんぷら(干し柿のてんぷらには驚きました)、サラダに具だくさんの味噌汁、そして追加で猪肉の味噌焼き、等々。食前酒風に五勺の自家製どぶろく。食前酒じゃないですな。これは絶品です。そこで、食事を終えてから、囲炉裏端でどぶろくを追加注文。すると、セロリの粕漬けとともに茶碗に一杯のどぶろく。家内と二人で飲んでいると、妻籠を愛する会の理事やその奥方、お仲間で名古屋の老若男女(つたむらやのご主人の田植えのお手伝いに来たとのこと)が一人二人と囲炉裏端に集まり始まりました。私たちもそのまま居続けで、特別のどぶろく(古代黒米で醸しものなど)などたくさんいただきました。囲炉裏にも火を。さすがご主人。あっという間に太い薪に火をつけてしまいました。さぁ、火を囲み、どぶろくをきこしめれば、自然と木曽節が飛び出し、声楽家の美声が聞けるし、座は盛り上がり、大変たのしいひと時となりました。最後は、鉄瓶に薪のやわらかい炎で沸かされたお湯でお茶をいただき散会。いやぁ、本当にたのしい旅の一夜でした。★タイトル★★画像1★★画像2★★画像3★★画像4★★コメント1★★コメント2★★コメント3★★コメント4★★画像5★★画像6★★画像7★★画像8★★コメント5★★コメント6★★コメント7★★コメント8★