橈骨遠位端骨折と手術3
さて徒手整復でギブス保存開始して1週間。レントゲンを撮って確認、問題はなさそう、保存継続。そして2週間、今日問題なければ、前腕部のギブスに代わる予定、ずいぶん楽になるなぁ…。ところが、まさかの手術へ。粉砕気味に骨折した部分が耐え切れず整復した位置を保持できなかったようで、1週間前の写真と比較すると、明らかにずれてる…先生「85歳の方なら、このまま固める方向でいいと思いますが、まだ50代の現役ですと、手術してきちんと治したほうがいいと思います。それも来週というのでは遅い、すぐに紹介状書きますから手の専門の先生から早く手術を受けてください」とのこと。翌木曜日、転院先の病院で検査、なんと明日の午後になんとか手術枠を確保したとのこと。私「となると今日から入院ですか?」先生「いえ、外来でいいでしょう。今日のうちに手術前の各検査を受けていただき、骨折部のCT写真も撮って、それをもとに手術方法を検討します。終わったらそのまま帰宅できますし、夕食も食べられますよ」との仰せ。あまりに素早い決定で、逡巡する間もなく手術を承諾(色々起こりうるミスや症状の説明を受け、異議なし欄に家内がサイン)、CTと胸部レントゲン、血液検査、尿検査を受けその日は帰宅。あくる日、13:30に受付、手術予定の14:30まで待機。例によって1時間ほど遅れて呼び出し。家内に付き添ってもらい、手術着(といっても上着だけ)に着替え、車いすに乗せられオペ室へ。担当医があいさつ、いよいよ手術台に横たわったところで、先生「説明の時に言い忘れていたんですが、実は3週間ギブスで固定されていたため、骨がある程度固まりかけています。開いて見て、固まり方が強い場合、骨を正しい位置に戻せない場合があります。その場合は、背側、つまり手の甲側からも切開して、両方から固まった骨をばらしていかなければいけません。この点ご了解ください」と言われても、まさに俎板の鯉、「お願いします…」。こんな一幕の後、ギブスカッターでギブスを外して肘を伸ばされます。痛い、固い、うーんこれが拘縮か、と納得。先生「それじゃぁ脇の下から、手に行く神経に麻酔かけますね」と脇の下にジェルを塗り、超音波画像で神経を確認しながらチクチクと針を刺す。先生「これかなぁ、あ違う、これだな」などと素人には不安な独り言。先生「グーパーしてみてください、効いてきましたね、あと5分もするとしっかり効いてきますから」腕の感覚が不思議。まるでギブスで肘から固められたように、伸ばしたはずの肘が曲がっているような感覚。執刀医(担当の先生)他、S先生(この方が期待の手の専門で名医と誉れ高き方。この先生がオペ室にいるのがわかり、少し安堵)、若手の助手1名、看護師が2,3名?こんな陣容で手術が始まりました。つづく