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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2008年06月25日
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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:学校

昨日、惠子たちの学校で、「アビシュトライヒ」があった。

先週の木曜日に、「今日は、アビシュトライヒがあったのだけど、それは本物ではなく、ダミーなの。」と惠子が話してくれた。「アビシュトライヒ」とは、アビトゥアと呼ばれるギムナジウム卒業試験が終わった後、試験を受けた生徒は、1日羽目をはずして何をしても許される日があるそうで、その日をいうらしい。実行日は秘密にされているそうだが、兄弟がいたりすると、そこから噂がもれる。先週の木曜日は、試験終了者たちが、水鉄砲で先生をぬらしたり、ギムナジウムの隣の敷地にサーカスが来ていて、そこからラクダを借りてきて、校内を歩かせたりしていたそうだ。「ああ、今日がアビシュトライヒなんだ。」と思わせるのがねらい。しかし、それはフェイントで、安心させた所で、昨日、本物のアビシュトライヒがあった。

隣のミリアムのお兄さんも今年アビトゥアを受けていて、惠子はミリアムから前日に「明日は、アビシュトライヒがあるから、着替えとタオルを持参するように」との警告を受けていた。

朝、普段どおりに学校に行くと、校門の前に、ビールケース400箱でバリケードが築かれていたらしい。車を押して、そのバリケードを崩し、中に入ってきた生徒や先生たちに水鉄砲や水風船で攻撃。ほとんどの人がびしょ濡れになってしまったそうだ。昨日は、いいお天気ではなかったのに・・・・。で、授業はほとんどなく、1日バカ騒ぎ。

日本の中学の卒業式に、先生に対して、「お礼参り」という名の暴力を振るう生徒がいるけど、そのような陰湿な行動は、こちらでは聞かない。

惠子にとっては、初めての経験で、(私自身もアビシュトライヒなんて言葉、初めて耳にした)、濡れてしまったけど、おもしろかったらしい。

さて、今日の夜は、いよいよ、ドイツ対トルコの準決勝戦。

ドイツには、ものすごい数のトルコ人がすんでいるので、試合内容によっては、暴動になるのではないか、とまで言われている。近年、ドイツでは、「integration」ということがよく議論になる。ドイツに永住を希望するのであれば、郷に入っては郷に従えで、ドイツの言葉・習慣を学ぶべきだ、という考えである。今回の試合は、ドイツ在住のトルコ人が、どれだけ「integration」できているか試される時、などと、昨日のニュースでは報道されていた。

賢浩のクラスでも、トルコ人の子が数人いて、みんなトルコを応援しているそうだ。でも、そのほかの子は、もちろん「ドイツ」派。

私はどちらでもいいのだけど、今日、買い物に行ったら、道路を渡るとき、トルコの旗をつけた車が止まってくれた。「トルコ人って、やさしいじゃないか!」って、それだけで、トルコを応援したい気持ちになった。まあ、平和であれば、どちらが勝っても構わないというのが本音。






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最終更新日  2008年06月25日 22時17分35秒
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