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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:学校
夏休みまであと1週間。もうほとんど授業はない。賢浩も惠子も、学校から借りている教科書を返却してしまったし、学校においてある絵の具やクレヨンなどの用具も家に持ち帰ってきている。 昨日、惠子のクラスでは、成績の発表があった。ドイツでは、1が一番よく、6が一番悪い成績だが、0.25単位で細かく成績がつく。惠子の成績は、全教科平均値で1.2。これは、ものすごくいい成績で、当然クラスでトップ。平均値が1.9以下の子は、10ユーロ(1600円ぐらい)の図書券をご褒美としてもらった。惠子のクラスでは7人いて、そのうち6人が女子だったそうだ。やはり、男の子は大器晩成型が多いのだろう。 そのほか、アントリンという、本についてのクイズで、正解だとポイントが加算され、不正解だと減点されるプログラムがある。これも、惠子のポイントは学年1番で、20ユーロの図書券をもらった。去年の5年生のトップのポイントは4000点代だったのに、惠子のポイントは、14,000点代。去年の子よりも10000点も多かった。これで、惠子は、合計5000円分ぐらいの図書券をGetしたことになる。ほかの学校の事はわからないが、惠子にとっては、なかなかいいシステムである。 昨日の夕方、惠子とニコちゃんとで公園に行った。その帰り、偶然、惠子の担任に家の前で出くわした。その時、惠子の担任に、「惠の成績はものすごくよく、職員一同感心しています。どの教科においても秀でています。飛び級を考えてみてはいかがでしょうか?」と言われた。 つまり、9月から、6年生ではなく、7年生に進級しろ、ということ。しかし、惠子の学校では、6年生から第2外国語が必修になり、惠子はラテン語を選択している。もし、7年生になると、他のクラスメートは、週4時間、1年間勉強してきているのに、惠子はゼロからスタートしなくてはいけない。結構大きいハンデになると思う。担任にそう伝えると、「それでは、このまま進級し、半年後に7年生に移るのはどうですか?」と提案された。そのほか、「飛び級をしたくないのであれば、本来は8年生から始まる第3外国語の授業を特別に受講できるように措置するなど、こちらとしても考えたいので、要望があれば言って欲しい。」と言ってもらった。 この際なので、私も思っていたことをいろいろ言わせてもらった。まず、英語の授業で与えられた特別課題に不満を持っていることを伝えた。また、知り合いに、惠子がドイツ語で言う所の”Hochbegabt”(英語では、gifted)ではないかと指摘されたが、そのような子が通う学校がこの近くにあるのか?と聞いてみた。 担任は、確かに、惠子は、Hochbegabt(高知能児)であるかもしれないが、残念ながら近くにはそのような子供を対象にした学校はないと言った。そして、「5年生の勉強は、小学校の延長で、本格的になるのは6年生からである。」「かつては、ギムナジウムは9年制であったが、現在は8年制なので、以前よりも、勉強内容が濃く、子供への負担も増えている。」「特別な学校に通わせるのは、送り迎えのこともあり、もう少し大きくなってからにした方が良い。」ともアドバイスしてくれた。 担任は、「恵は、本当に優しく思いやりのある子供です。このような良い性質が、過度のプレッシャーやストレスを与えることにより歪んでは困ります。また、惠は、クラスメートに非常に好かれており、惠がクラスからいなくなるのは、他の生徒に与えるショックも大きいので、本決まりになるまで、このことは公表しないで下さい。」とも言った。このように言われることは、勉強ができると言われるよりも、やはり親としてはうれしいものである。 夫に相談したら、飛び級に賛成で、半年後にするより、9月から移ったほうがいいという考えだった。「何事もチャレンジだ!」と簡単に言っていたけど、今は、クラスメートとの関係も良好だし、お隣のミリアムが同じクラスにいることで、どんなに精神的に助かっていることか、と思うと、なかなか決断ができない。もうすぐ夏休みに入ってしまうので、早く結論を出さないといけないと思うと、余計あせる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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